彷徨いピエログリフ 公演情報 彷徨いピエログリフ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    少し遅くなりましたが感想です。どなたかも書いてましたが、何が正義なのか考えさせる内容でした。自分が信じるものが正しいのでしょうけど、それが正しいのか本当にわかりませんよね。とても良い機会でした。また、次回作品も楽しみにしています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    びっくりするくらい良かった!ストーリーも演者も!良い時間を過ごせました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。脚本がすごく良かったというよりも配役が良かったしクセのある芝居がビタっとハマってたように感じた。なので配役がピタッとハマらない場合には面白くなかったかもしれない。

    ネタバレBOX

    長い。間伸びしている長さではないのですが90分くらいになってくれれば。
    椅子も硬いので
    受付開始が60分前から40分前に変わったのならお知らせもしくはせめてどこかに張り出しといてほしかった。総じて下北は入場までが不親切なのは文化なのかなどこに並ぶとか指示もないし
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    考えさせられる内容で、とても面白かったです。
    何が正義なのか?何が正しいのか?考えると、本当に分からなくなります。
    真実は一つじゃなくて、人の数だけ真実があるんだろうなぁとか、色々考えながら劇場を後にしました。
    役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演していて、深い内容の中に笑える場面も沢山あって良かったです。
    良い舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    う~ん なかなか心に響く話でしたが
    人の営みって
    こんな感じで続いて繋がってゆくもなんだよなぁ~とか
    何となく感傷的に思えた約2時間弱の舞台です

    相変わらず天井付近にモニターを設置して=
    今作では左右に計2個設置
    ナレーション代わりの文字表示をされてましたわ(^-^)

    ネタバレBOX

    黒を基調とした舞台に
    白枠とか白家具でコントラストをつけた舞台美術でした
    (イメージは仮面ライダーデルタですかねぇ・・)
    さて お話はー
    WEB記事発信会社=の支社で
    過去15年前に発した記事が波紋を広げて現代へ―って話です
    味方だと思えた人が記事をバズらせる為だけに
    やっちゃいけない生配信・・・それを見て
    自称正義の味方が・・(まーラファエル先生マスクなんですけどー)
    刃傷沙汰起こしたりとーで混戦ラストととなるも
    まぁ何とか無事に支社は存続して
    頑張ってた子も繰り上がり編集長と頑張って勤めていきますと

    なんかーいいね乞食の集団を表現してたような気も少ししたー

    開演前のトークで
    2年ものブランクがあってーなどと自虐ネタも少々出たり
    時間があった分
    脚本は練りこめたとかおっしゃってましたわ

    なかなか個性的なメンバーでてきて楽しめたが
    自分的にはNPO法人さんの白ジャケと蝶ネクタイが壺ったかなぁ(^-^)

    タイトルはヒエログリフとピエロを混ぜたそうです
    話は結構時間かけて練れたそうです~
    そのぶん いろいろと深い感じになったかねぇーとも

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    起承転結がきちんと出来ているので、後半になればなるほどおぉっとわかっていくのが爽快。
    今回も楽しませてもらいました。

  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    鑑賞日2022/03/26 (土) 19:00

    価格4,300円

    割とオーソドックスな作りの芝居であった

    ネタバレBOX

    題材としてもう少し新鮮味のあるものが欲しいところであった。
    文字を多用する演出は好みが分かれるであろう。饒舌すぎると説得力が減少する。
    後半がややナンセンスになったのは疑問が残った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    う~ん、何が正しいんだろう、だれが正しいんだろう、正義とは何だろう
    マスコミ関係者にはぜひ観てもらいたい
    ネットニュースの配信を行っている会社(新聞社の子会社)が舞台
    キャストもそれぞれのユニークな性格描写が良くできていて好演
    久し振りに台本を買った

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観応え十分。お薦め。
    自分に引き寄せず、公演の世界観にどっぷり浸りたい。しかし正義とは何か や情報配信等の要の問題については、自分で考えることが大切。それは終盤の違和感、もしかしたら観客に委ねた結果のようにも思えるから…。

    ネットニュース配信を行っている、大手出版社の子会社が舞台。新人記者の成長を通して描いた「誰のためなのか、正義の情報」とは何なのか、多角的視点で捉えた骨太作品。よく言われる 真実は一つではないが、事実は一つ。物語は、多くの主観や客観(事件)を通して、伝える上で大事にしたいことを浮かび上がらせる巧みな構成。また関係ないような描写が、実にさり気なく挿入され、成長する姿を映し出す。

    子会社でネットニュース配信会社という設定の妙、さらにサスペンスミステリーといった描き方が観客の興味を惹きつける。ただ先にも記したが、終盤はそれまでの「理」の世界が「暴」へ一転する、その荒い展開が少し勿体なかった。
    (上演時間1時間50分) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は編集部内、真ん中に大きなテーブルと椅子、周りに3か所作業スペース。そのオフィスを白枠(飾り棚のよう)で囲み、スタイリッシュな雰囲気を漂わす。上手・下手に別スペースを設え、外の世界とも地続きを表現。

    冒頭、主人公・杉野くるみ(松木わかはサン)が、編集長・四天王寺正志(小池首領サン)にSDG’sを思わせる環境問題(汚染処理)に係る記事配信を申し出たが、却下。時勢に合ったテーマのように思われるが、後々、この街に住んでいる親子が編集部に現れ説明する。街で暮らしていく上で必要な施設。住民にとって暮らしを支える存在である。くるみと親子、どちらも真実であろう。鳥のように空を舞い、(大局的)なところから見ても、地を這う虫(現地)が見えないこともある。その土地ならではの問題と全国的な視点/捉え方では異なる(原発も同様)。

    一方、15年前の轢逃げ事故に関する訂正記事を求めて、1人の青年が編集部へ。警察官が飲酒運転で事故死させたもの。記事を書いたのが、まだ出版社にいた頃の編集長。この記事によって飲酒運転の減少にも繋がる社会的な反響大。物語の本筋はこちら。
    先輩から取材方法や資料のまとめといった、一見雑用に思えることを押し付けられるが、そのことが書く(配信する)上で大切なことが解ってくる。物語は くるみの記者としての成長を通して、主観的な考え、客観的な物事の捉え方を巧みに観せる。

    先の汚水問題は脇筋で、くるみの取材不足、資料の読み込み不足(自分でも、まとめるのが遅いとぼやく)といったことをさり気無く描き、本筋へ巧く誘導する。脇筋を深追いすると話が散漫になり、描きたい事が暈ける。構成はサスペンス/ミステリィーの様相を成しており、15年前の記事の訂正を巡って、加害者・被害者の真実と事実の解明といった展開に興味を惹かせる。ちなみに記事は「~らしい」といった伝聞で、責任追及されないような逃げ道を用意している。そこに出版社という紙媒体と配信という微妙な違いを表す。

    終盤は、くるみが編集長と互角に議論出来るまでに成長した姿を観せる。しかし、ラストの「理屈」ではなく狂気の沙汰といった、破壊するような展開に違和感を覚えるのだが…。敢えて理屈的なことはまとめず、観客に委ねたのだろうか。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    オンラインでネットニュースの配信を行っている会社。新人記者の松木わかはさんは“誰か”の為になる記事を書くことを志しているも、編集長の小池首領(どん)氏には相手にされない。有能な先輩、瀬畠淳氏(少し橋下徹似)に教えを請うことに。そんな時、会社に15年前の記事の訂正を求めて青年(西田アツヒコ氏)が押し掛けてくる。それは編集長が書いた、轢き逃げを起こした警察官が飲酒運転だったと云う記事。当時大々的なニュースとなり、飲酒運転の厳罰化に世論を誘導することとなった。

    ステージの上部、上手と下手に一台ずつモニターが設置されており、暗転の折に詩的なモノローグが流れる。『正義とは果たして何なのか?』がテーマ。かなり根源的なものに踏み込んでいる為、観客一人ひとり自分の半生を振り返って自問自答するような作品。タイトルの「ピエログリフ」とは「ピエロ」(道化師)と「ヒエログリフ」(長年解読されなかった古代エジプトの象形文字)を組み合わせた造語であろう。

    先輩記者役、浅賀誠大氏がコメディ・リリーフで大活躍。グルメライター役の板野こっこさんは『ちーちゃな世界』が印象的だったが、今回も面白い。ゴシップ記者役森山太氏はリアルな価値観で観念的な青臭い感覚など物ともしない強さを。こういう現実的な人間を登場させることにより、地に足の着いた話に。絵空事の正義ごっこではない。

    作家の脳細胞内に入り込み、観念の迷宮を彷徨うような体験。正義について延々と考えさせられる。果たして松木わかはさんは自身を肯定することが出来るのだろうか?お薦め。

    ネタバレBOX

    この世の正義とは「関係性と感情移入」だと自分は思っている。ある事件が起こったとして、加害者と被害者、どちらと関係性が強いか、どちらの立場に感情移入し易いか。人は自分と関係性が強く、感情移入出来る方の味方に付く。それは習性だ。

    九龍町の工場排水のくだりはもっと丁寧にやって欲しかった。『排水=汚染=悪』の構図が、別角度から見れば意味が全く逆転してしまい主人公が絶句する。(原発誘致と同じ)。正義は人の数だけ存在することを知り、自分を見失う大切なエピソード。ちょっとこの描き方では判り辛い。
    音楽の使い方がTVドラマっぽく下手。(観客の感情の誘導を直接的に促す系) 。
    事件の真相は飲酒運転でよかったと思う。台風も被害者の痴呆、徘徊癖も要らない。一切逃げ場も無く、飲酒を隠す為の轢き逃げ逃亡が真相でよかった。それでこそ人間の物語。その上で水野絵理奈さんを救済に導く方法を模索するべき。瀬畠淳氏が祖父の復讐の為に写真を偽造するのはおかしい。

    帰り道、青山真治が死んだニュースを知り、彼の映画『EUREKA/ユリイカ』を思い出す。バスジャック事件に巻き込まれ心に傷を抱えた幼い兄妹を乗せて九州を旅するバス運転手・役所広司の話。行く先々で殺人事件が起こり、犯人は中学生の兄だった。警察に捕まった彼のことを斉藤陽一郎が語る。「まあ、あいつにとってはこれはこれで良かったのかもな」。そこで突然ブチ切れた役所広司は斉藤陽一郎をボコボコにする。「これで良かった訳がねえだろう!俺は認めんぞ!断じてそんなことは認めんぞ!」。このシーンが鮮烈で青山真治の肉声を聴いた気がした。正しかろうが間違っていようが、俺は断じて認めん。この世の条理を司る神がいたとして、そいつを引き摺り降ろしてでもこの世を正してやる。その瞬間の自身の本能を全肯定する熱情、ロゴスをパトスが一瞬で破壊する刹那。そんな光景に人間は打ち震える。重要なのは正しさではなく、「これは間違っている」と感じた心。正しさを選ぶのではなく、間違ったものを排除していくこと。

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