昏睡 公演情報 昏睡」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-12件 / 12件中
  • コトバとカラダ
    好みは別れるかもしれないが、個人的にはとても惹きつけられるものがあった。
    久しぶりに、芝居で泣きそうになった。
    あと、久しぶりに上演台本を買った。
    シーン・7からはじまり、シーン・1で終わるのがたまらない。

    潔く力強いコトバ、ほとばしるカラダ、溢れるイマジネーション。

    ネタバレBOX

    7の先は、再び1なのか、まだ見ぬ8なのか。
    たった、7日間で、失踪する世界。

    男と女が、灰になってひとつになろうとするくだりに、突きぬかれた。

    あと、なぜか、手塚治虫の「火の鳥」を思い出した。
  • 満足度★★★★★

    すごく良かったです
    観た。
    観てしまった。
    ものすごく良かった。

  • 観ました。
    世界が終わる。2人の俳優で描く7つの詩編。

    役者さん2人で14人分を演じたと思うと
    役者さんのパワフルさに感嘆しました。


    ネタバレBOX

    もやもやとしたものが残りました。
    自分の理解力がないのが悔しいです。

    結合の時にお客様が笑っていたのを私は素直に笑えなかった。
    滑稽さに苦味的な笑いだったのかもしれないのですが。
    ちょっとわざとらしさを感じてしまいなんとも言えませんでした。

    好き嫌いという前に癖のあるものだと思いました。
  • 世界の終わりに
    向けてのカウントダウン。最後は無になっても男と女。

    ネタバレBOX

    戦場は良く解んない。文明からは面白く観られた。接合に至っては言葉がない。
  • 人生の一番良い時の音楽が・・・
    よしんばそれが男女ふたりであったとしても
    そこにはいろんな流れがあるのだと思います。

    その良い時に流れる音楽に
    ちょっとやられました。

    ネタバレBOX

    正直なところ
    舞台からやってきたものすべてを
    理解したとは自分でも思えないのです。

    それでも、闘って生を受けてから
    やんちゃをして
    苦しさや愛情が醸し出すぬくもりを理解して
    やがて年老いて灰になっていくまでの
    人の姿は理解できたような気がする・・・。

    スーツケースから大きく成長したものも
    暗示的でうまいと思ったのですが
    なによりラジオから聞こえてくる
    ラテンの甘くてペーソスのあるメロディーに
    やられました。

    やがて老い、灰になるまでのその間
    音楽に乗って過ごす時間の輝きやいとしさと
    その時間が過ぎていくことへの哀感が
    すっと心を満たして・・・。

    闇の中で、記憶もほとんど失われた中
    風が吹くまでの間に通い合わせる想い達にも
    心を奪われて・・・。

    ふっと自分の人生を鳥瞰し、
    その鏡を見ているような錯覚に陥ってしまいました。。


  • 満足度★★

    解説が欲しい。

    うーん 皆様評価が高めなようなので書きづらいのですが・・・
    腑に落ちなかったです。

    ネタバレBOX


    これって、戯曲を基にしててるんだ?
    これって、ショートショートだったんだ??  と、他の方のレビューを見てやっと気付く 自分の理解力の低さが残念です。

    なんの予備知識もない者としては 「で、なんの話??」「え、どういう設定??」という疑問の連続でした。

    お二人の役者さんの演技は素晴らしく、台詞の発し方や動きのひとつひとつがとても綺麗で

    だからこそ それらが何を意味しているのか、表現しているのか、が解らないことが凄くもどかしかったです。

    観ている人間を驚かせる、強い印象を与える、魅了する、といった点では沢山の工夫が凝らされているのに
    納得させる、共感させる、ためのアプローチが少なく 
    舞台との距離感を感じました。



    私に理解できないだけで、優れた作品なのだろうと思いますが・・・
  • 満足度★★

    タイトルに惹かれたのに
    かなりガッカリ、どう見ても彼らの自己満足、としか言いようがない。観客を動員するのならやはり観客にも納得させるだけの「エゴ」を表現すべきだ。

  • 満足度★★★★

    神がかった脚本と、役者の熱演。。。
    7組の男と女の出会いと別れ(そして再会を約束された遠い未来を暗示)を描く作品。
    物語はそれぞれ独立しており、相互の連関は内容に思われた。
    7つの物語は、観念的なものから、具象化されたものまで、ジツに幅広く、私は宗教性を強く感じさせられた。
    まるで、何者か(神か?)があらゆる人間の好みにあうよう、7つの趣向の異なる物語を、作者の筆を通じて、書かせたかのよう。
    見終わった直後は、あまりに重く(戦場の場、遺骨の場など)、あまりにばかばかしく(男女の営みの場)、ドット疲れてしまったが、場面を思い返すごとに、じわじわと、作品の深さを再認識できるようになった。

    また、役者は、あれだけの力をこめて、演じていては相当に疲れるだろうと思われるほどの熱演を見せるが、時に過剰すぎて、観客が疲れてしまうほど。特に、第一番「戦場」での、「どもり」は見ていてつらかった。

    観劇から1日近く経過したが、なかなか作品のすべてを理解できては居ないように思う。
    たいへん評価の分かれる作品であろう。

  • 満足度★★★★

    エロバカ接合(^0^)
    舞台は戦場・文明・退屈・接合・時刻・夢想・遺骨と区切りながらも流れるように繰り広げられていくのだが、なんといっても接合のエロバカさ加減を取り上げたい!笑

    だからネタばれには接合しか書かないが、これだけでも観た甲斐があるというもの!吐血するほどサイコーでした!(^0^)

    ネタバレBOX

    いきなり兵藤公美がお尻のロングスカートをめくって山内健司の前とくっつく。前というのはどうやらペニスらしい。笑
    くっついて離れない。キツイ。二人は離そうともがきながら左右に身体を捻るが離れない。キツイ。

    「あなた、終わった後はすぐにちっちゃくなっちゃうじゃない。どうして今日に限って。」と女。
    「ちっちゃいとはなんだ!君こそゆるゆるなのに」なんて異議を申し立てる男。
    そんなやりとりをしながらもいっこうにキツくて離れない。爆

    そのうちあまりにも長い時間くっついて離れないものだから、くっつきながら移動したり水を飲んだりするのだけれど、その体制がなんつーか本中華、男と女の形がリアルで大爆笑なのだよ、諸君!(^0^)

    ワタクシ、不謹慎にも大爆笑してしまったっ。
    しかし、よく考えたら不謹慎なことをしてるのはそっちのほうでワタクシはただただ観てるだけだから、まったく不謹慎じゃあないのだけれど、やっぱ大抵の女性は笑いたいのを堪えながらも心の中では大爆笑しているに違いないのだ。

    そのうち男も女もそれぞれに夫と妻がいて不倫の関係だってのが解る。
    「いつ奥さんと別れて私と結婚してくれるの?」とキツクくっつきながら質問する女。
    「君が離婚したら僕も離婚するよ。」と男。
    「いっそのこと今、ここへ二人に来てもらう?そのほうが話が早いし。」と女。
    それにキツクくっつきながらもビビル男。


    基本腐ってるのかもしれない。笑
    ユパ様から
    「行こう、、、、直にここも腐海に沈む、、」
    と旅立たれるぐらい。

    坂本先生から
    「生徒達は腐ったミカンなんかじゃありません!!
     、、、腐った人間です!」
    と突き離されるぐらい。

    ナウシカ「汚れているのは魂なのです、
         綺麗な魂であれば腐海は毒をだしません」



    まあ、世の中は奇麗事では済まされないくらいキツくて緩いお話。(笑うしかない)
  • 観ました。
    8月19日15:00の回+ポストパフォーマンストーク

  • 観ました
    戯曲に真摯に向き合い、自らの手法をぶつけてしまうのではなく、それでいて自分らしさを貫き、さらには俳優の個性を引き出す力強さといったら、これほど清々しいものはない。初演を観ている分、こういうやり方もあるのか、と驚いた。そしてあのオブジェが何だかすごくいい。

  • 満足度★★★★

    昏睡の中で見た(悪)夢7編
    丁寧、精緻に演出されていると感じた。

    役者も熱演で、エピソードとエピソードを、まるでモーフィングのように繋いで、テンションや設定を変化していく様は凄い。
    ちょっとした仕草や視線、髪の毛による表情の見せ方などで、見事に変わる(粉を使っての白髪表現は、もうひとつだったが)。

    固唾をのんで見入る私だったのだが、私の日常的なものには響いてこなかったように思う。

    好みが大きく分かれる舞台ではないだろうか。

    ネタバレBOX

    男女間(あるいは人と人の)の7つの話(エピソード)で構成された2人芝居。それは、あえて言えば、重−軽−重−軽−重−重−重という印象の7つ。それぞれにエピソードには表面的な繋がりはないようだ。

    離れている者たちがエピソードが進行するごとに、より近づいていき、交差し、最後は混じり合うよう。
    それは、それぞれのエピソードに登場する人物は同じ人物ではないものの、硝煙の中にいる基本的に理解し合えない2人が、最後のエピソードでは一緒に灰になるように。

    最初のエピソード「戦場」は、近年の民族紛争を描いているようであり、その不気味さと重苦しさが際立っていた。このテイストで90分続くとなると、かなり厳しいと思ったほど。
    このエピソードを観ただけで、すごい本であり、演出であることは感じた。

    他の、一見軽そうに思えた、例えば「結合」という、ダブル不倫で抜き差しならない状態にある男女が、まさに文字通り抜き差しならない状況にあるような、コメディテイストのあるエピソードであっても、笑いの中、ラストは不条理劇のようなビターな印象がする。

    全編を覆う重い空気が、切り裂くようなアラームと黄色の回転灯で、さらに加速していく。

    男女の間って、というか、人間同士の間って、こんなに緊迫して重いものだったのだろうか。
    脚本家の脚本とそれに共感した演出家、その両名の男女観(人間観)の反映なのだろうか。

    初演では14名が演じたというのだが、2人で演じ切る今回の舞台を観て、その14名の影すら微塵も感じなかったというのも凄い。
    こうなると見比べてみたいと思う。

    観客の拍手後、俳優が舞台を去るときに、女優が発する台詞が、とにかくカッコよかった。ちょっと出来過ぎだけど(表情にもちょっと現れていた)。

    ただし、残念なのは、観ている私の「日常的なもの(存在)」には響いてこなかったことだ。それは舞台の上で完結してしまったような。

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