満足度★★★★
ヨーロッパ企画って、そこに居るだけで、すでに楽しい空気を感じてしまう。
期待して観に行ったら、期待どおりだったという作品。
そのあたりが(たぶん)ヨーロッパ企画のセンスなのかもしれない。
円形劇場という形もうまく活用していたし。
(前回『ゴーレム』ではセットが凄いことになていたので、そっち方面でも期待していたが、意外と質素。ただし、意味はあるし観やすいのは確か)
話も演出も舞台装置もまとまりがきれい。
今年の年末にかけて予定されている映画や舞台も今から楽しみ。
そして、東京での客演もいろいろ予定されているようだ。
満足度★★★
ドラゴン退治に明け暮れる「光の戦士」の日常。ゆる~い笑い。舞台装置が圧巻!
「サマータイムマシンブルース」のヨーロッパ企画の作品。
結成11年目を迎えているとのことですが、良い意味で
その部活の日常のような雰囲気が劇団の味でもあります。
劇団初の円形劇場・囲み舞台。この劇団のお芝居では、
いつも、常に10人くらいが舞台上にいるので、
人物が重ならないように考えた結果、なんと舞台に
鉄骨の足場で3階建ての「塔」を作り、
この3層で会話や演技が交わされる構成になりました。
当初、上へ上へ上っていく話だったそうですが、
結局塔の最上部に居座っているドラゴン(動かない)を
クリスタルの光によって転送、処理する仕事の
人たちの話に。
昔は脚光を浴びていたこの人たちも、今は徐々に
忘れられつつある存在。
しかも、このドラゴンも動かない種類のもので、
メンバーたちもいっこうに盛り上がらず、単なる
ルーチンワーク化している・・・。
この「ドラゴン退治」を職業とするたちの
ゆるやかで、まったりとした仕事振りが展開します。
劇的な何かがあるわけではない、緩やかで、
ちょっとだけ不思議な、でも普通な人々の日常が
とってもユーモラス、ゆる~い気分に浸ります。
終演後は、出演者と作者によるトークショーが30分
くらいあって、これも満足でした。
満足度★★★
バランス
素晴らしく大掛かりな舞台美術、の割にとても些細なストーリー。
もうひとひねり、なにかを期待させる出来事があっても良かったかも。
だからなのか、ラストのシーンはとても美しかったのですが
それがラストだからちょっと拍子抜けした感じも。
ストーリーで云えば、ここから話が始まるんじゃないの?と。
しかし中盤からの、言葉の掛け合いの「間」はさすがでした。
満足度★★★★
遠くにある光、近くにある光
行ってきました。初見でした。とても楽しみにしていましたが、期待以上に笑わせてくれました。ゆるーい笑いが合わない方もいらっしゃるかと思いますが、私にはぴったり合ったようです。ただ、ストーリーにはもう少し何か欲しかったかなと思ってしまう。
満足度★★★
よくもわるくも、ヨーロッパ企画らしいダラダラした舞台
会場は青山円形劇場、
360度客席の独特の会場をどう使うか楽しみだったが
会場に入ってみてビックリ!
天井に届くほど高く組まれた足場。
どの席からも見やすい円形劇場ですが
たぶん、席は1列目より後ろの方が見やすいかも。
舞台自体は
いつものヨーロッパ企画らしくダラダラ、ウダウダ会話が続く。
前回の『ゴーレム』のようなちょっとした感動を期待していた
自分にとっては、多少拍子抜けな感じもあったかな?
満足度★★★★
見上げたもんだ
初日観劇。期待通りに楽しませてもらった。
この劇場の円形舞台をきちんと使ったうえで、見づらさ、聞きづらさから来るストレスをほとんど感じさせなかったのが素晴らしい。さすがは理系の劇作家、上田誠の面目躍如。ここ何作か、長田佳代子という人が美術を担当するようになって、そっち方面がかなりグレードアップしたのも大きい。
開演前に座席にすわって、舞台のセットを眺めながら、どんな話になるのだろうと想像をめぐらすのも楽しい時間。ゴキブリコンビナートの「ちょっぴりスパイシー」という作品の舞台装置を思い出したのは私だけだろうか。