公演情報
「IN HER THIRTIES 2021」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
冒頭、舞台に登場した30代の「私」たちが20代での主な出来事を確認しあうのは「IN HER TWENTIES」を観ていない観客への前提提示でもあろうが、「IN HER TWENTIES」初演も観ている身には「あれから10年なんだ」と思わせるものにもなり、10年という歳月を実感させるシカケとして極めて有効。
実演鑑賞
満足度★★★★★
IN HER THIRTIES、とっても良かった。鑑賞している誰もがきっと、自分の30代はこうだったと、ひとに言って聞かせたくなるような気持ちになったと思う。仕事に燃えて中堅層と言われるようになり、そのうち追い求めても追い求めても届かないものがあることを知る。他人に対する憧れや嫉妬を抱いてみても自分は報われないことを知る。人生の小休止が必要なのもこの頃で、自分がやりたいこととできないことのギャップを埋めようとするか諦めるかの判断をするのも自分以外にいないことを知る。藻掻いて、苦しんで、疲れて、でも人前では自分をよく見せようと必死で、それをやめようって思った時に初めて到達できる境地があることも知る。人生って本当に一筋縄ではいかなくて、よくある結婚式の挨拶じゃないけど、こんなところにも、あんなところにも、まさかの坂がいくつも転がってるんだ。もう、そういうの全部、全部、全部、思い起こさせる芝居でした。
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/21 (日)
価格2,500円
9月に観た『IN HER TWENTIES 2020』に味を占めての…ただ、どうしても会場に足を運ぶ時間が取れなかったので、18日19時開演回の録画(77分)を視聴することに。
出演者は、10名中、顔と名前が一致する役者さんが、榊菜津美さん、三浦真由さん、梢栄さん、石井舞さん、Q本かよさんの計5名という陣容。
2013年の『なんでわたしばっかり』の石井さんを初め、初見から5~8年は経ったかなぁという皆さんに、今回、名前を確認しながら拝見する皆さんの、役柄の背後にあるだろう、その方の歩んできた半生まで想像しながら拝見させて頂いた。
でっ、作品自体は、「結婚」という(もちろん男性にとってもだが)大イベントを除くと、この年代で働いている者の悩みとか理想とかは、男女であまり差がなくなってきているようで、『IN HER TWENTIES 2020』よりも共感させられる部分が多かった。
なお、役者さんでは、30代の中間点を担当なされた都倉有加さんが、個人的に印象深かった。
【蛇足】
前述の通り、演じる役者さんの実際の半生が透けて見えてきそうな舞台。
そして、視(観)ている側にも、否応なく自身の半生を振り返らせる舞台。
ノスタルジーに浸るだけでは許されないほろ苦さを、『IN HER TWENTIES 2020』に続いて、今回もまた…。
実演鑑賞
満足度★★★★★
上野友之の名作が時代と共にどんどん進化していく。
身長もタイプも全く違う10人の女優がひとりの女性の30代を1年ずつ担当して演ずる、この不可能と思える試みに見事に成功して新しい演劇スタイルを作り出した歴史的作品だと思う。
もし未来の自分に会えたら聞きたいことがあるし、過去の自分に会えたら言っておきたいことがある。それらを舞台上で実現して心に沁みいるドラマに昇華させた。
この物語は劇的な何かが起こるわけではない。大どんでん返しがあるわけではない。平凡な女性の悲劇でもない、喜劇でもない等身大の人生を丁寧に振り返りながら、それでもここまで心に響くのは驚くべきことだ。
登場する女優陣が全員魅力的だったことも付け加えておきたい。
それにしても上野友之は女性を描かせたら本当に上手い。
実演鑑賞
満足度★★★★★
10年前に『IN HER TWENTIES』を観たのですが、やはりこのシリーズは秀逸ですね。幸せな気分になれました。『IN HER FORTIES』も是非観たいです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
前作にあたる『IN HER TWENTIES』を観ていないことを激しく後悔してしまうくらい、素晴らしかった。同じ女性の30歳から39歳をそれぞれ演じる10人の役者さんもみな魅力的。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/11/17 (水) 19:00
ある女性の30代の10年間を10人の女優が描く会話劇。面白い。観るべし!
同じ企画の20代版『IN HER TWENTIES』を2011年に上演し、2013年・2020年に再演した上野が、同初演で20歳の役を演じた榊の求めに応じて30代版を上演。『…TWENTIES』は全バージョン観てるが、2014年に大阪で上演された30代版は初めて観る。20代版の女性の30代を描くということになっているようだが、大学と社会人を描いた20代版とは違って、社会に出て役割をもらって…、という30代ならではの話題を同じようにして紡ぐ「技」は見事なもの。静かな会話劇だが、起伏もあり、葛藤もあり、演者の個性によってさまざまに変わるだろう作品をジックリ楽しんだ。
上野の女優の選球眼は私にピッタリはまるのだが、本作も個性ある女優が揃い、見応えありマス。中でも、石井舞は2006年から観ていて、今38歳、と思うと感慨もひとしお。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#榊菜津美 #野木伶那
#三浦真由 #梢栄
#都倉有加 #小嶋直子
#望月めいり #工藤さや
#石井舞 #Q本かよ
10人の素敵な俳優さんが、一人の女性の30代の10年を1歳ずつ演じる走馬灯。昨年の『IN HER TWENTIES』で29歳で29歳を演じた榊菜津美さんが、30歳で30歳を演じる素晴らしい企画公演。前回下手(しもて)で振り返った彼女が、今回は上手(かみて)で30代の展望をキラキラと語り、40歳を目前にしたポジションでQ本かよさんが30代を総括し、境界線を飛び越えようとする。涙もろくなる……を立証するその滴に、挫折、失望、羨望、困惑、躊躇、期待、歓喜……さまざまな感情が映る。
四捨五入。
アラサーとアラフォー。
その境界線には転機が潜む。プラスとマイナス。喜びと悲しみ。最も大きな振り幅を都倉有加さんがビタリと決めてみせる。まるでサッカー日本代表の左SB中山雄太が右MF伊東純也に大きなサイドチェンジでチャンスを生み出すように、公演を豊かにした。大迫に対する森保監督以上に、都倉さんに対する作演出の上野友之さんからの絶大なる信頼がうかがえる。うん、そうだよね……の向こう側に、彼の発した言葉が見えた。
違いを見せたのは工藤さやさん。流石としか言いようがないほどの存在感。その対極のような落ち着きを示した石井舞さんも流石。
10人が相手役になったり、それぞれの時間で同じシーンを共有したり、時と場所が見事に交差する秀作。
これは、なっちゃんのライフワークとして毎年上演したらいい。いつか20'sと30'sのセット上演も期待しよう。
■追記■
作品もキャストも素晴らしかった。
だからこそ、客席がブチ壊したらダメだ。
携帯を鳴らしたり、カバンをガサゴソしたり、ブツブツ呟いたりして台無しにしてはならない。
あまりにも演者に、送り手側に失礼。
自粛明け、こういうことが増えてやしないか。