公演情報
「泣くな研修医」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/03/19 (土) 13:00
テレビ版より良かったかも。スーパー医師ではなく、悲しくて泣き、悔しくて泣き、嬉しくて泣く人間的な研修医を好演。
実演鑑賞
満足度★★★★★
清潔感のあるすっきりとしたセット、出演者のキビキビした動き、舞台の上に医療の現場の空気を感じた。舞台から目を離すことができないくらい、次々起こる出来事に胸が詰まるような想いがした。患者と向き合う医師たちの苦悩が痛く伝わってくる。医者という仕事の精神的にも体力的にもきつい現状がひしひし感じられる。確かに昔母がお世話になった先生もほとんど昼食をとることも出来ず、休みでも休みというほどの休みは取れないような状態だったらしい。現場にいる医師の厳しい現状に頭が下がる。それを見事に表した作品であった。
この劇団、多分、創設された時期から名前だけは知っていたが、今までご縁がなく、今回初めての観劇で、またももったいないことをしたと思わせられた。ここまでの劇団になる過程を観たかったものだ。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/03/23 (水) 14:00
座席1階
自分が見たのは千秋楽。満員の客席から拍手が鳴りやまぬカーテンコールにこたえた研修医役の山形敏之のすがすがしい、充実感漂う笑顔が印象的だった。
研修医が経験するただ働き同然の劣悪な職場環境など現実的な話は出てこない。国家試験に合格して現場で経験を積む若い研修医のひたむきさや、自分が医師になろうと決めた幼いころのできごとなどを交えながら、一人前の医師に向かって成長していく物語。ハッピーエンドになっているところも素直なつくりである。銅鑼らしい優しい舞台だ。
終末期の患者に対する治療方針をめぐって先輩医師にぶつかっていったり、気管挿管は「数日延命させるだけ」とクールに(あるいは現実的に)言い放つ同僚に「やれることはまだあるはずだ」と食ってかかったり。この研修医のピュアなところが強調して描かれる。途中で挟む淡い恋愛シーンも、もどかしさ満載で微笑ましい。若くしてがんに侵され亡くなる患者と悲嘆にくれる家族の場面では、すすり泣きも漏れた。
社会派劇にあって厳しい局面を真正面から描くシライケイタの脚本とあって、医療の矛盾、残酷さや病院内部の軋轢などが研修医の目を通して描かれるのではないかと想像して劇場に足を運んだが、まったく違っていた。温かく包み込むようなムードを漂わせながら進む物語に、何だか拍子抜けした感じを受けてしまった。そう感じてしまったが最後、何となくだが「医療ファンタジー」というイメージになってきた。これが、自分の場合、登場人物への感情移入を妨げた。
そもそも、タイトルから分かるように、研修医への応援メッセージなのだ。医師の多くがこのようなピュアな部分を失わずにいてくれたら患者本位の医療に近づくのだろうに、と思ったが、どこかこの舞台が現実離れしているような印象がぬぐえず、やはり、心から楽しめなかった。見立てを間違えた自分のせいなのだが。
舞台転換が頻繁に行われる。これも気持ちが途切れる一因になった気がする。
実演鑑賞
満足度★★★★★
目頭の熱くなる場面がいくつもある、いい芝居だった。はじめのうち、セット転換が多い気がしたが、意外と流れが滞らない。主役南野隆治(山形敏之)の、幼少期の回想の声とオーバーラップさせることで、転換だけではない、意味のある時間になった。病室、面談室、医局、研修医室、合コン会場、公園等の場面をしっかり背景を変えて見せることで、正統派のリアリズムにたつ劇団の良さが出た。演者の芝居にぐっと感情移入できた。
新米研修医役の山形敏之がよかった。無力感にさいなまれたり、現場の矛盾に憤ったり、若い患者の死に打ちのめされたり、体当たりの演技でこちらも心動かされた。外科医長役の館野元彦は、セリフは少ないが、登場場面をきりっとしめる。何度見てもいい俳優である。予定100分のところ、見た回は95分だった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/03/18 (金) 18:30
中山祐次郎の小説をシライケイタ脚本で舞台化。銅鑼らしいカッチリとした、いい芝居だった。
医療ドラマと言うと天才的な医師が出てくるものが多いが、本作は、研修医1年生の無力感や失敗、そして成長を描く。原作は読んでいないが、TVドラマを観て出てくるいくつかのエピソードは知っていて、それらを改変せずにそのまま舞台化するというシライの意識が、TVよりリアリティある作品にしていたように思う。演出の齋藤理恵子もオーソドックスな演出に思え、役者陣も丁寧に演じて、総じて見応えある舞台だった。