公演情報
「風吹く街の短篇集 第五章」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★
『朝、私は寝るよ』
55分の二人芝居。
主演は今出舞さんだと勘違いしていたが、今泉舞さんだった。対するは、はしのえみさんの旦那でもある綱島郷太郎氏。
クズ男とクズ女の一夜の話なのだが、話が進むに連れどんどんと展開にのめり込んでいく仕様。前半はまあよくある設定程度に思っていた筈がタランティーノの与太話のようにぐいぐいと異界の沼に引き摺り込まれていく。一体こりゃ何の話なのか?と笑い出したくなる程馬鹿げていて、その分痛切に沁みて痛い。馬鹿馬鹿しくも純愛。
いつしか今泉舞さんのことを、知っている誰かにどこかしら似ているなあと思い始めると、作品世界は一気に現実味を伴って他人事ではなくなっていく。
多分女性の方が皮膚感覚で解る物語、お勧め。
実演鑑賞
満足度★★★★
「朝、私は寝るよ」…珠玉作。
不倫している男と女のチグハグな言葉、あえて真面目な会話をしたくない微妙な心理が透けて見える。舞台となる(彼女の)部屋をそっと覗き、上品?な痴話喧嘩を楽しんで観ている気分。しかし、まぁ男と女の立場というか身勝手さが露骨に表れ、それが何故か共感し会場内にクスッという失笑が漏れる。
男が取り繕う自分よがりの必死な姿、それを眺める女の醒めた表情、その対比が絶妙だ。そもそも男は何の話があって彼女の部屋に来たのか、といったところは寝ているような。
公演の魅力は、脚本(設定はありふれているが台詞が面白い)の力、演出の巧みさ、そしてそれらを体現する役者の演技力が素晴らしい。男(綱島郷太郎サン)の身勝手、情けなさといった二面性、女(今泉舞サン)のチャーミングで魅惑、そして哀愁漂う二面性、その表現力が公演を支えている。
(上演時間55分)