誰か決めて 公演情報 誰か決めて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    遺品整理中の業者が見つけた日記に遺された故人の半生……日記の内容に時々現在の業者たちの場面を挟むことでメリハリをつけテンポ良く人生における出会い・別れ・再会などを描いて130分強をダレることなく見せるのが鮮やか。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    なかなか感動的でした。

    ネタバレBOX

    遺品整理人たちが見つけた手記から、幼い頃から他人に気を使い過ぎて心を病んだ男の生き様が明らかになるとともに、そもそも遺品整理を依頼した人は誰だったのか、どんな人だったのかも明らかになる話。

    役者さんたち全員が、基礎がしっかりしているという印象を受けました。

    絵本になるはずだった原画を探すのが目的だったことから、依頼人の当時幼子だった女性は当然絵を見ていたであろうという先入観を持たせておいて、実は盲目だったという意外性は、そう言えばお母さんが子供を呼び寄せるときに手を叩いていたなという伏線の回収はあったものの、ちょっとあざとく、そこまでしなくても良いのではないかという気がしました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    #吉祥寺GORILLA
    #誰か決めて
    【追記】千秋楽を迎えたので
    #岡野優介 さん #宮部大駿 さん #森崎真帆 さんが演じた4役(岡野さんが2役あるので)の優しさが美しくて泣ける。あの人たちと出逢いたい。本当に切望する。岡野さんの脱臼同級生の明るさは全人類を救えるし、先輩の面倒みの良さは師と成りうる。宮部さん演ずる菊池の優しさは宇宙より広く深い。彼に対する葉介の自暴自棄な暴言に、胸をズタズタに切り裂かれた思いがした。それでも、怒りや絶望を飲み込み、絶対に見捨てない彼が神に思えた。彼が神なら、森崎さんの野崎は聖母マリアだ。あんな風に人に受け入れられたなら、どんなに苦しい思いをしていても救われる気がする。
    辛い生活をしている人に、この作品と出会って欲しい。周りに目を向けたら、自分も一人ではないと気づけるかもしれない。そんなきっかけを与えてくれる、哀しくも温かい演劇だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/07/10 (土) 17:30

    ストーリー展開、演者の芝居が巧みで引き込まれた。
    舞台美術を生かした演出も良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/07/09 (金) 18:50

    135分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     この作家、嵌る人が多かろう。華5つ☆。ベシミル! 1回目追記2021.7.10:15:18 2回目(ラスト追記)7.11 23:48

    ネタバレBOX

    太宰 治に感性が似ているのだ。而もその感性で現在の日本を生きている。一般的かどうか知らぬが、自分が読んだ太宰評で彼は道化を演じたということになっていた。今作で作家が示したのは、もっと現代的な日本での精神の地獄である。現実社会と辛うじて接点を持っている場合には無論、神経症の診断はされてももっと踏み込んだ統合失調症と見做される訳ではあるまい。フーコーの極めて明快な定義によれば“狂気とは純粋な錯誤である”。純粋な錯誤である以上、そのように診断された個々人は総て絶対的な孤立・孤独に封じ込められている。
     ところで、今作の主人公の基本的症状はアパシーに近いのではないか? 自分は心理学については全くの素人だから詳しいことは分からないが総てに意欲を失ってしまった主人公の様子はそのように見える。今作の内容に沿う薬品がどのようなものであるか分からないが、ネットで調べた限りではアパシーに有効な薬は現在の所無いとの情報を得た。従って仮にも完全治癒と診断される為には己唯孤りで社会性迄獲得せねばならない。大抵の薬は一般人からみた発作(奇異な行動や突発的に見える奇矯行動・言説に至るような先鋭化を抑えることしか目指していまい。治療の効果等殆ど無いのではないか? そもそも現代心理学の根底にフロイトが位置付けられておりそれが正当化されているのであれば、それは数多くの実証を基としていなければならないが、果たしてそこに明証性が担保されているのか? 聴き取り等が主であれば、客観性はどのように担保されるのか? 以上挙げたたった2点すら客観的データとして仮に挙げられていないとすれば、フロイトが提唱した論理そのものが、家系的に多産系であった彼個人の悩みに起因する性の問題が抜本的な検証を受けていないことになりはすまいか? トウシロウである自分のこのような仮定に真実性があるようならば、そもそもフロイトの流れを汲む心理学自体を疑わねばなるまい。にも関わらずフロイト系心理学がベースになって現在の心理学が成り立っているとすれば、そこで精神的疾患があるとされ、投薬された患者の身体は如何なる影響を受けるのか? 因果関係に客観性がなく、而も根底にある理論が学会権威に支持され、社会に“信任”されていれば適当な薬を作って売れる製薬会社は濡れ手に粟は必定。最低限そこまで想像力は働いて当たり前である、真実は何処にあるだろう? 人間の物語というだけで優れた今作であり、その点に関する評価は、他の方もしてくれるであろうから、自分の想像力を含めて記しておいた。
     舞台美術も面白い。板上を四辺に区切り一番奥を他の三辺より更に高くし四辺で区切られた真ん中を奈落よろしく穿たれた空間にしてある。その下手、つまり最も高い段に設えられた中央に対して直角に延びた左辺中央から上手に突堤の如く延びた張り出しは人が載っても充分荷重に耐えられる作りになっていて、その下は恰も欧州の集合住宅建築によく見られる中庭の構造に似て、可視化された奈落の如くである。出吐けはこの四辺構造のホリゾント下手。劇の進行の殆どが高くなった空間で演じられるので何処に座っても非常に観易いのも有り難い。脚本・演出・演技・キャスティング・裏方さんの対応も自然で良く優れた舞台である。照明・音響も可成り芝居を拝見している自分ですら殆ど意識しなかった程自然に為されていた。これは特筆に値する。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2021/07/07 (水)

    #吉祥寺GORILLA
    #誰か決めて
    #黒沢佳奈 さんが、これまで観た中でサイコーの好演。娘の姿がクッキリと浮かび上がった。そして、幾つかの障害のある恋の予感と切なさを、線香花火のようにヒリヒリと弾けさせた。そして……綺麗で愛しい女性が立ち上がった。
    人は一人では生きられない。それでいて、一人で生きていける力を身につけようとしなければならない。相反するように見える二つのことが、人生の両輪だったりする。
    登場する女性が……いや、女性キャストが皆さん魅力的で、何だか羨ましかった。同時に我が人生を寂しく思った。母親役の #石澤希代子 さんの笑顔の奥に潜ませた悲しみや寂しさに胸が痛んだ。
    いったい何を見せられているのだろう……というような感覚で、ふわりと軸を掴めないままにいながら、不思議と作品の中に飲み込まれていくような気持ちがして、今までに味わったことの無い感覚だった。
    人はみな何かに依存しながら生きている。それに溺れる姿は恐ろしかったけれど、ラストの光景は優しさや温かさも感じて……美しかった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/07/07 (水) 18:50

    初見のユニットだが、なかなか面白い作品だった。
     特殊清掃でバイトする高倉は、特殊清掃ならぬ遺品整理を依頼された現場で日記を発見するが、それに書かれていたのはある男の『人間失格』的な生活だった…、という物語。同じ役者が現在と日記の中の物語の人物の両方を演じる部分があり、その違いも分かりやすく、物語的にもそれなりの伏線の張り方で起伏はある展開だった。ただし、無駄と思うエピソードもあって、130分の長さに冗長感があるとは思う。力量ある役者が演じているし、美術や照明も含め、演劇的には充実していたと思う。

     私も含め、チケットの配券ミスがいくつかあったこともあって、ダダ漏れ的に5分押しというのは、ややいただけない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/07/07 (水)

    価格3,200円

    7日18時50分開演回(130分→実際は開始が遅れて125分か?)を拝見。

    旗揚げ公演の「くるっていきたい」、第二弾の「グロサリー」に続く第三弾の本作、前2作から更なる"深化"を遂げた重厚な脚本を、実力派揃いの役者陣が力演!
    ビターテイストのハートウォーミングストーリーは、限りなく我が身にしみて痛かった。

    ネタバレBOX

    今回の役者陣、どなたの演技にも胸に響くものがあり、甲乙つけがたいのだが、敢えて名前を上げれば
    見えない我が子と"共演"し、ラストではアッと言わせた
    黒沢佳奈さん
    良くも悪くも限りなく、"昭和の親父"を体現された
    神野剛志さん
    のお二人がとりわけ印象に残った。

    【配役】
    高倉和樹(市役所福祉課→便利屋)/菅原葉介
    …平井泰成さん
    村上直哉(便利屋の先輩)…魔都さん
    森貴史(お調子者の便利屋新人)…榎本悟さん
    中川葵(複雑な家庭環境で育った、便利屋リーダー。当人は覚えていないが、市役所時代の和樹を知っている)/菅原紀子(葉介の姉)
    …日下麻彩さん
    谷崎悠斗(便利屋社長)/菅原英治(葉介の父)
    …神野剛志さん
    菅原有紀(葉介の母、後に…)
    …石澤希代子さん(後半の…までの演技の丁寧な積み重ねに感銘)
    竹田杏(葉介の中学時代の同級生。葉介の”演技”を見抜く)
    …山下真帆さん(ピンチヒッターとは思えない程、役に馴染んでおられた)
    岡本莉奈(葉介の大学時代の先輩)/菅原梓(葉介は知らなかったが、実は血のつながりはない)
    …星秀美さん(”岡本さん”も姉の梓も、どちらも観る者の琴線に触れる演技)
    福井香織/福井仁美…黒沢佳奈さん
    野崎萌(声優志望のコンビニ店員)/菅原翠(葉介の姉)
    …森崎真帆さん
    菊池翔平(大学での葉介の親友。これだけ想ってくれる友がいながら…)
    …宮部大駿さん
    永井健司(葉介のルーズショルダーな旧友。後に出版社で再会)/寺嶋拓也(大学の先輩)
    …岡野優介さん

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