満足度★★★★★
鑑賞日2021/01/17 (日)
音楽劇とのことでしたが、まずはナチスの恐怖感をとても上手く表されていたと思います。
この作品の為に作詞作曲された楽曲とのことで、バイオリンやクラリネットやアコーディオン等のメロディがとても強い印象を残します。
皆さんの合唱も恐怖感・不安感を一層深めていく程に綺麗にまとめられていたと思います。コロナ禍の中での合唱練習はとても苦労なさったのではないかと心中お察しします。
目元を隠したマスクでナチスや町の人を表現されていたこともとても印象強いです。配信(1/24まで)確認しますと役の出番が無いシーンではマスク着用での登場してる方もあり、配信の方では近く感じますので骨格や顎の雰囲気等でどの方がされてるかを想像出来ました。
ハンナ役の市川さんとフリーデル先生役の深沢さんのお2人は歌唱力あります。まだ入座が浅く同年入座のお2人とのことで、このお2人が入座したことで音楽劇にゴーサインが出たのでは?と少し裏事情も想像してみたり。
ホロコーストという重いテーマの中、ハンナとジョージ兄弟の明るさと収容所での秘密の学校での様子やフリーデル先生の歌が一時のオアシスのようにとても活きていると思います。
満足度★★★★
鑑賞日2021/01/13 (水) 19:00
座席1階
文化座には珍しいミュージカル。ストレートプレイでなくミュージカルでホロコーストを取り上げたのは、子どもたちへのメッセージとして成功していると思う。
アウシュヴィッツ博物館から東京のホロコースト教育資料センターに、展示品の一つとして届けられたのが、ホロコーストで命を絶たれた少女、ハンナ・ブレイディの旅行かばんだった。家族でただ一人生き残ったハンナの兄・ジョージが、これをきっかけに訪日し、日本の子どもたちと出会った。この物語は児童書になっていて、今回、文化座も忠実に舞台化した。
ヒトラーによるユダヤ人虐殺は教科書にも載っているから、多くの子どもたちが知っているだろう。だが、なぜユダヤ人が迫害されなければならなかったか、という疑問は出る。今回の舞台で、そこにきっちり答えを出しておくと、子どもたちにもより分かりやすい舞台になったと思う。
途中休憩をはさんで二時間半弱。鍛えられた役者たちによるミュージカルは、物語の説得力を増すのに十分効果があった。やはり、戦争と平和という大きなテーマでは、文化座の舞台は力強さを感じる。このコロナ禍ではあるが、多くの子どもたちに見てほしい作品だ。
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文化座「ハンナのカバン」観劇。ミュージカルやってた〜。ベースが本当にシリアスなしかも事実なので、表層でのミュージカル仕立てが逆に救いになる、のか?歴史を知らしめる意味でも、若い子が文化座観ると良いと思う。自分も勉強っす。
4年弱前
今日、劇団文化座「ハンナのカバン」を見てきました。 人間が人間を区別、差別したら人間が不幸になる。この事を学びました。
4年弱前
二兎社『ザ・空気 ver. 3 そして彼は去った…』 権力によるメディア支配の“総仕上げ”として、報道の自己規制が再生されている様子を描く。劇団文化座『ハンナのカバン』 ホロコースト教育資料センターにあるカバンの展示からの物語。1… https://t.co/8AklQGCQ6D
4年弱前