JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾 公演情報 JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 実演鑑賞

    時期的に三部しか見れなかったが、内容が濃くて面白かった。神楽坂や関越トンネルの話、ロッキード事件など。

    ネタバレBOX

    当人に似ている、似ていないは役によってどうしても分かれたり、芝居とモノマネの難しさのようなものもある気がするけれど、田中角栄から田中真紀子まで引き継がれる晩年など良かったです。
    コロナ禍で席が詰まっていたので作品と別の意味で息苦しかったのはある。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/10/25 (日) 14:00

    価格10,000円

    25日昼に夕闇(通算3度目)、26日夜に宵闇(通算2度目)、31日昼に常闇と日を変えて3話観劇。

    3話とも主要人物たちにその後起こることや彼らがしてしまうことを知っているだけに発言などにニヤリとしてしまう。(書く側もそれを知った上で書いているんだから当然と言えば当然か?)
    それにしても発端となる夕闇の冒頭場面、70年も前とは改めて驚く。
    また、夕闇→宵闇→常闇と進むにつれて女性の担う役割が増えてゆくのは時代性か。

    中には被告人となった人物もいるが、それでも昨今の政治家に較べればまだ彼らの方がマトモだったという気がするのはσ(^-^) だけではあるまい。
    夕闇出だしの演説の中に「皆さんの生活を良くすることが私の天命であります」という部分があるが、現総理や前総理にこういう意識はあるのだろうか?(反語的用法(毒))むしろ今は「総理として私の生活や諸外国への私個人の印象を良くすることが私の天命であります」ではないのか?(猛毒)

    「常闇、世を照らす」
    ラストの「父から娘へ」の表現がまさに画竜点睛を打つ感じ。終盤で明かされる「演劇的トリック」にもしてやられた。
    終盤と言えば「ゴッドファーザー」のドン・ビトー・コルレオーネの最期も連想。

    【ポストトークからのメモ】
    初演時は企画・キャスティング先行からの脚本という順だったので政治家たちがモデルに似ているのは「たまたま」だが、宵闇・常闇は脚本が先でキャスティングが後だったので似ている役者を意識したとのこと。

    ポストトークの質疑応答によれば夕闇は9割(夕闇の料亭内のことは全てフィクション)、宵闇と常闇は5~6割(記憶不確実)が虚構とのことだが「出発点と到着点が同じでも過程は無限にある」という平行世界論に則れば政治上の史実を踏まえているこのシリーズもパラレルワールドの1つではないか?(笑)

  • 満足度★★★★★

    スゴい!舞台上に角栄が居ました。三部作を連続で観るとこの3作目は裏切りや病気などがあって寂しいけど、ラストシーンはグッときました。

  • 角さんは人気があってよかった。

  • 満足度★★★★

    闇の将軍、3部作。毎回見応えがあったが、今回の作品もまるでドキュメンタリーを見ているかのようなリアリティ‼️

  • 満足度★★★★★

    JACROW、以前どこかで観た気がしていたが、中村氏演出舞台を見たのみで自作舞台は初めてであった。
    劇団固有の世界というのはやはりある。演劇の成立の仕方というのは様々で、現実世界の一角で、現実世界に帰属する生身の体が架空の世界を「作る」仕事、この要は俳優の仕事となるが、この芝居では田中角栄という実在人物(わが子ども時代「ま~しょの~」の物真似で超有名人であった)の存在のさせ方が独自であった。他にも娘真紀子、山東昭子、中曽根、大平、福田、小沢、金丸と1970年代後半~80年代半ばの政界人オールスターが(パロディでなく)史実を演じるべく、しかし形態模写もまじえて登場する。その模写が興醒めとならず激動の政界ドラマを加速させる。一見物真似的にみえる表現がリアリズムな演技と不思議に共存するのだ。
    記憶に残る竹下元首相の「あ~せ~こ~せ~と言ってたら創生会ができた」等と超つまんね~コメント(自分で作っておきながら自分に責任はないかのような表現と周囲のにやけ笑いに子供ながらに白けた記憶が)、またその後経世会で「御大田中角栄と離反」なんて報道も朧げに覚えている塩梅なので、耳馴染みのある人物のドラマを楽しく見た面はある。が、それでけではないと思う。
    自分の言葉を語らず都合の悪い質問にふて腐れ、ふてぶてしく会見を打ち切り、又制限し、小煩い記者をターゲットにし出禁へと誘導したり(これしきで動揺する記者クラブの方が亜然であるが...)、のらりくらり逃げを打つしか能無しの菅首相(さすが安倍の政治私物化をサポートした手腕、というか単に貧層な哲学を発揮)を見て嘆息ばかりつくこの頃だから、余計に田中角栄という人物が対照的に存在感を持つ。人の心を動かす言葉を探り、人を説得し続ける政治家像に、政治の「あるべき」原点をみる思いがするんである。
    ドラマの葛藤は、「田中派(党内多数派=決定権を握る)からは絶対に首相を出さない」とするこの頑固親父(角栄)が中曽根康弘(風見鶏と竹下派に言われた)を推して二期目の首相に就任した事態に至って、若手(60前後)竹下登を押す金丸・小沢を筆頭とする分派がついに創生会~経世会の既成事実化によって派閥乗っ取りを仕掛ける部分である。
    (会は表向き政策勉強会であるが派閥政治の常套で「次の主流派に乗り遅れるな」という平議員の心理に働きかける。小池都知事がぶち上げたあの「希望の党」に民進党議員がうかうかと参集したのを想起せよ・・その後小池はハシゴを外した完全な「罠」。政策論争での選挙戦を「させなかった」のが小池現都知事である事を忘る勿れ。)

    その角栄は数年来彼を疑獄に陥れたロッキードの案件では刑事被告人となっている。人気はあるが首相にはなれない。でもって、長い裁判の結果、有罪判決を下される。この事も要素となり政界での力を失う動きとなっていく。
    史実を辿ったドラマだが、角栄の人物形象が優れている。(上に述べたが)通常省略される「物真似」をしながらの演技は、しかしこの人物像の場合抜かせなかったかも知れない。演説の調子、田中派の側近議員らを労う言葉、気遣い等一々気が利いており、「愛らしい」親父像であるが、特に演説は、高度成長期のスタンダードであるインフラ整備、地元企業への利益誘導が「地元の利益=全体の利益」である時代、たとえ方便であっても魅力的である。そこには貧しさへの共感と思いやり、不平等の是正という公共理念が流れているからだ。
    何よりこの人物は、この数年極まった「説明しない」「理念、目標のない単なる政権維持のための政治」「不都合を排除する(公文書さえ廃棄、改竄する)」など日本のレベルの低さの無惨な露呈を痛ましく思う心に、一つのオルタナティブを示し、力強く溜飲を下げる。現実(史実)に連なるこの舞台はその数十年先である現在に連なり、劇場の中に完結して終わらず人物らの思いがチリチリと火が燻るように鳴っているようである。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/11/04 (水) 19:30

    座席1階

    第一話と第二話を見ているので、第三話の「常闇、世を照らす」を拝見した。安倍一強の独裁政治に辟易していると、金権政治といわれながらも田中角栄の人間的な側面、有権者への熱意などがとても新鮮に感じる。もちろん、刑事被告人となり有罪判決を受けた田中角栄をその面では評価できるものではないが、この舞台は、田中政治の人間くさいところをうまく表現していると思う。
    舞台に登場する自民党の派閥の領袖たちもおもしろい。諸悪の根源と言われた派閥政治だが、今の自民党が安倍独裁で萎縮してしまい、さらなる独裁者管首相の強権的な振る舞いなどを見ていると、当時の方がよっぽど民主主義的だったと言えなくもない。
    田中角栄、娘の真紀子、山東昭子はとてもよく似ている。大平首相は「あーうー」という物言いはまねしているものの、もう一歩かな。でも、似ているとかどうとかいう問題ではないのだ。それぞれの持ち味がよく出ていると思った。
    このシリーズは日本の政治の権謀術数を描いている。今も当然そういうことは政治の一部としてあるのだが、やっぱり登場人物たちの力がそこそこ均衡していないと、舞台やドラマにしにくいだろう。そういう意味では、今の自民党政治はドラマにもなりにくい、つまらないものだと言えるかもしれない。劇場を出てそんなことを考えた。

  • 満足度★★★★★

    第1話第2話もこれ以上ないほど素晴らしかったが、今回観た第3話はさらにその上をいく出来映えと感じる。
    台本、演技、演出、すべてにおいて最優秀。
    そう言えば、今は福田派の末裔が全盛ですね。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/10/30 (金) 19:30

     第3話『常闇…』を観た。2時間15分が長く感じられない舞台だった。
     実際の出来事を舞台化する「社会派」と呼ばれるJACROWが、田中角栄を扱った3部作の終幕となる第3部。ロッキード事件による失脚から後の後半生を描く。第1部から4年を掛けただけあって、濃密で丁寧な芝居となっている。立ち上がりは細かい場面転換が続き、暗転がやや冗長に思えるところもあるのだが、それがテンポ良く物語を進め、中盤から興味深く観ていることができた。登場する人物が実在の人ばかりで、私でも知ってるので、何が起こるかは分かっているのだが、それをフィクションとして構成する脚本も見事なら、演じる役者陣も見事だ。第3部で新たな登場人物として加わる、金丸信役の岡本篤と田中真紀子役の川田希がスンナリ役を演じていたのが巧い。

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