公演情報
「タバコの害について〜追加公演アリ〼」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
杉並区の助成を受けての公演らしいが、良い意味で役所好みの作風だ。原作はチェーホフで古典ということになるが、経過を感じさせず、スリリングで気品高く仕上がっていると思う。
私の鑑賞した回は客席の数が3人であった。ウィルスの蔓延を防ぐためだろう。それに対しての「一人芝居」だから、やる方も気を張るし、観ている方も気を張る。
壇上に「タバコの害について」と掲げられており、講演会を模したつくりになっている。いかんせん、「インテリゲンチャ」風情の男性が学問とは関わりのない私事を身振り手振りで訴えるシーンの連続は不条理だ。
終演後の「ダメ出し」で明らかになったのだが、長い円筒で秘密を嘆くシーンすら、細かく演出されている。ということは客席のパターンだけ、バリエーションを用意している、 ということだ。さらに興味深かったのは演出家の絶対性だ。ある意味、正統なのだが、的確な一言で役者がそれに試行錯誤する即応には良い意味で脱帽せざるを得ない。ロングランにもかかわらず、毎終演後こうした調整をしているのだとすれば、やはり双方を労わずにはいられない。
満足度★★
鑑賞日2020/09/11 (金) 20:00
観劇後、家に帰って前回公演の記録やチラシを眺める。
そうだ、前回の「タバコの害について」では、お酒が飲めたんだよなあ。ウォッカ飲んだ記憶がある。ああ、おおらかな過去。
さて、今回はチェーホフ版(夢現舎には、男女の愛憎劇「たばこのがいについて」というオリジナルもある)コロナ禍Ver.。客席を隔てる距離、飛沫を遮るビニール、多分に現在のコロナ禍下の舞台を意識した導入から、舞台での講演会は始まる。
さて、感想。どうしちゃったのだろう。益田さんがとても普通の人に見える。あのエキセントリックな、観客を不安のアリジゴクに引きずりこむ益田喜晴がいない。
妻に怯え、虚勢を張り、せこい欲望を垂れ流しながら、姑息な目つきをした先生がいない。
夢現舎の「タバコの害について」を観ていると、イヨネスコの「授業」を観ているような、底知れない不気味さを感じたものだけれど、それがほとんどない。ちょこちょことそんな顔も見せてくれるのだけれど、すぐに影を潜めてしまう。どうも先生、益田氏は良き家庭人になってしまったような気がする。
そうだな、チェーホフの戯曲を観に来ているのではなく、それがたまたまチェーホフ作品であっただけで、私は益田喜晴の狂気を観に来ているのだな、と得心。
劇後のダメ出し観て途中帰るとき、劇中お預かりした手帖をそのまま席に置いておきましたが、ちゃんとありましたかね。(お見送りまでしていただけるとまで思わなかったので)
「生舞台はカラダとココロの栄養です」本当に心共有です
満足度★★★★
タバコの害についての講演なので、机にはりついて、大学の講義みたいに、ノートを読むだけだと思っていたので、びっくりした。
感情がむき出しになり、ときには怒鳴り付け、ときには、笑いだし、怒る。
タップダンスも踊る。
客席にも、話しかけてくる。役者さんに反応してはいけない、と聞いていたので、あたふたした。反応していいの?
お芝居は、初心者なので、難しいコメントは書けそうにない。
でも、個人的には、好きです。こういう感じのひとり芝居。
いや、ふたり芝居?雰囲気が好きです。
尻にしかれた、旦那さまの悲哀が伝わってくる。笑ってしまった。
コロナ、特別バージョンは、おもしろかった。