満足度★★★★
新橋演舞場に来るのは、大竹しのぶが北島マヤ役だった'88年の『ガラスの仮面』以来。この『女の一生』も、内容は知っていても、舞台を観るのは今日が初めて。流石に面白かったのだが、開演前や休憩中の場内の賑わいのなさが何とも寂しい。この状況下でというのは分かってはいても、やはり大劇場の商業演劇は、本編も含め、全部のパッケージでこちらに満腹感を与えてほしいなあ、という物足りなさが。
満足度★★★★★
古典として残る戯曲は豊かさが違うと痛感した。人物配置の見事さ、二つの三角関係(プラトニックなものです)が一つの家庭の中にあり、対比的な効果を生んだり、秘めた想いを脇役の叔父が持っていたり。布引けいの一生を取り巻くサブストーリーもよくできている。セリフも粒だった言葉、人生の機微に触れる言葉が多くある。いまさら「女の一生」を見てもという思いで、でも大竹しのぶがやるからには何かあるのだろうと、チケットをとったのたが、見事に浅はかな考えを覆された。
しかも大竹しのぶをはじめ俳優も良かった。とくに大竹の柄の大きさが、この一家を背負って自分の願いを断念した女傑を演じて、ぴったりだった。貫禄と存在感がある。同時に、出てきた時のおしゃまな孤児の演技は、「赤毛のアン」を連想した。アンが「鉄の女」に変わってしまうのだから、変貌ぶりにはびっくり。とくに姉娘の見合いの第4場。見惚れてしまった。
旅順陥落から敗戦までの日本の中国進出・侵略の歴史が、中国との貿易を手がける堤家の家の歴史と絡んでいる。ただの家庭史ではない、厚みがある。しかも、けいが本当は愛していた次男の栄二が、共産党員になる。1945年4月の作品としては勇気ある設定だと思う。共産党が、いわば、時代の象徴を担う役割を果たしていた。別に左翼作家でもなんでもない森本薫がこう書いたことに、感慨というか、胸が熱くなるものを感じる。
ただ、初演の作品と戦後長く上演されたものは手直しがある。45年10月の焼け跡の場が最初と最後にあることを見ても明らか。初演版と、現行版の違いは後で確かめたい。
客席は市松模様。この広い劇場でマイクなし(だったと思う)ので、みなさんなかなかの発声である。
満足度★★★★
観劇後の感想は複雑である。
大体こんな大劇場でこの演目を見たことがない。最後に見たのも杉村春子だったから、もう五十年も前か。その頃はこの舞台は確かに現代劇の秀作だった。役者もよかった。舞台に華があって、観客も酔えた。東横劇場だったか、紀伊国屋だったか忘れたが、演舞場のような本来は和服のお姐さんたちの賑わいが似合う大劇場ではなかった。それが、市松模様のコロナ客席。桟敷席にはだれもいない。いま「女の一生」を松竹がガラリ、スタッフ・キャストを変えて公演するには、時期が悪すぎるのではないか。
久しぶりに見た感想。戯曲。古典化しているが、意外にそれほど腰は強くないのではないかと思った。今見ると、主人公の布引けいに現代人を引っ張っていく人間性がない。自分の行動を自分の選んだ道だからと、言うが、現代女性に同感されるだろうか。やはり、これはちょっと明かりが見えていた昭和初期のはかない希望の時代に裏打ちされた風俗劇なのではないか。それならよく出来ていて、老年の私は今回の上演でも同感できたが、世代を超えていけるとは感じなかった。さらにいえば、周囲の人物が単純に役割付けされていて、風俗劇になら、十分通用するが、古典として様々な角度から切り込んでいける余地が少ないとも感じた。今回は脚本を戌井市郎補綴版を使っていて、昔見たものと変わっていなかったからそう感じたのかもしれない。しかし、なじんでいた幕切れのカリドールは完全に浮いていた。
演出。段田安則が自分も、堤家の長男役を演じながらの演出である。特に新しい趣向があるわけでもなく、殊勝に戯曲を追っている感じなのだが、良くも悪くもない。困ったのかもしれない。その点でも、板の上を委縮させる悪い時期だった。
俳優。つい、宮口精二は・・と思い出してしまうのだが、文学座と比較するのは意味がない。現代にパンチがあればいいのだが、現代劇にもなり切れず、また時代劇にもなり切れずの中途半端さが残る。大胆になることをためらわせる空気がある。その中でやった俳優諸氏にはご苦労様というねぎらい以上の批評はできないだろう。
弁当も禁止、食堂も細々としているのでは時間を持て余す休憩30分を含んで3時間。劇場内でしゃべるな。と言うコロナ対策は劇場を殺す。劇場でのおしゃべりを楽しみに来る懐の温かい老女の客は結構多いのだから。客のおしゃべりは小屋の賑わい。これでは客の戻りは遅い。全興連は劇場の特性をいい加減な責任逃ればかりの政府に言うべきだ。プロ野球はちゃんとやっている。
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あー!!杜夫の舞台「女の一生」を見損ねた!今日までだったー!なんでチェックできてなかったんだろう…とほほ😩
4年弱前
舞台女の一生 千秋楽おめでとうございます👏🏻千秋楽まで無事に公演が続いたことが何より喜ばしい!目まぐるしい時代を女性が自立して生きて行く姿は観ていて切なくも苦しくもあり、希望もあり、感情が渦巻く作品でした。林くんがあの舞台で堂々と演じている姿を見られて幸せでした。ありがとう!
4年弱前
はてなブログに投稿しました 林翔太くん出演・大竹しのぶさん主演舞台『女の一生』観劇 - 青嵐 Blue Storm 大野智くん Fan Blog https://t.co/DIU1A3DfoE #はてなブログ
4年弱前
林翔太くん出演の舞台『女の一生』は、秋の京都・南座公演が中止されてしまったけれど、智くんのお誕生日である明日、新橋演舞場で千秋楽を迎えます。大竹しのぶさん・風間杜夫さん・高橋克実さん・段田安則さんという豪華キャストの皆さんとの共演でした! 林くんの今後にもまた期待です!!
4年弱前
舞台『女の一生』を観終わりました! 濃厚な内容だったなあ。
4年弱前
今日は、これから林翔太くんの出演する舞台『女の一生』を観劇します😆 大竹しのぶさん主演です。新橋演舞場は普段であれば客席でお弁当を食べたりできるんだけど、今はコロナのせいでNG🍱 早めの外ご飯を済ませたから、観劇中にお腹鳴ることは… https://t.co/DzyL5lX5k8
4年弱前
大竹しのぶ『女の一生』@新橋演舞場 栄二が「女性としての欠け」を指摘した時の章介の台詞。 「あれは私たちが、ああしてしまったのだ」というでしょう。 章介の立場、もう少し知りたかった。商家の主人をやり切るために、迷いを断ち切ったけい。それは本当に、けいが「選んだ」と言えるのかな
約4年前
松竹『女の一生』段田安則の演出は正攻法でありながら、時に予想外の激しさで国家と家族の問題を暴く。大竹しのぶはハイテンションの青春期・抑えて他者も自らも斬る壮年期の演じ分けでけいこそ日本人の象徴であることを見せる。風間杜夫が数々の警句を見事に語り、高橋克実は気合で若き二枚目に変身。
約4年前
さっき、新橋演舞場にて、舞台「女の一生」を観劇してきた。約2時間半の舞台だったが、あっという間だった。 物語の中で、役者が実際にタバコを吸っていたのは印象的でした。 https://t.co/y7FUm54b2q
約4年前
☆ 舞台 『 女の 一生 』 2020年 11月23日 (月・祝) 開演 17:00 新橋演舞場 東京都 中央区 銀座6-18-2 公演 当日会場にて 開演 60分前 より 座席指定券と お引換え ください
約4年前
演舞場へ舞台「女の一生」を観てきた。胸くそわるい価値観が息づく時代を描いた、とても良い舞台だった。現代を生きる自分にとって愚かな価値観でも、あの時代に生きる人たちの思想を決して見下してはいけないし、今の自分にとって当然の思想を真っ当だとは思ってはいけないという戒めにもなった。
約4年前
大竹しのぶ「女の一生」 やっぱり諦めたくない。 もうギチギチで、どこに突っ込むのや!という感じ。
約4年前
宮澤エマさん、 「鎌倉殿の13人」出演が発表された本日、たまたま、出演舞台「女の一生」を観ました。 勝手に心の中でおめでとうございますと祝っておりました。 「日本の歴史」の 平の清盛だ〜♪がいまだに耳から離れない。 CDも買っ… https://t.co/g9SstBEtAY
約4年前
きのう 新橋演舞場にて舞台「女の一生」を観賞。 大竹しのぶ、風間杜夫、銀粉蝶など職人が集まった豪華キャスト、同じ人たちでコメディも見たいなー。 高橋克実と段田安則の学生服姿はニヤニヤしてしまった👦 26日まで。 https://t.co/GZcTEGyORB
約4年前
昨日、新橋演舞場にて観劇。 大竹しのぶさんの、幅広い年代の演じ分け。銀粉蝶さんの感情溢れる演技力。見応えのある作品でした。 https://t.co/6tozJVxiI5 #舞台 #新橋演舞場 #大竹しのぶ #銀粉蝶
約4年前
今日のあさイチプレミアムトーク段田さん 大竹さんの舞台「女の一生」カメラ入ってて稽古場の様子とか関係者インタビューも沢山で面白い トークで、阪神ファンで仕事の日は録画しておいて帰ってから見るとか、上本が好きとか 昔から馬が好き、… https://t.co/gcZG7jy4Zf
約4年前
【 NHK をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました😆🙌 演出・出演の舞台『女の一生』は11月26日(木)まで新橋演舞場にて上演中✨ チケットはチケットWeb松竹にて発売中… https://t.co/wU1BGw1x0H #新橋演舞場 #女の一生 #あさイチ #段田安則
約4年前
舞台「女の一生」の映像! ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️ 大竹しのぶさん…スゲー! 稽古風景まで🙏🏻🙏🏻ありがたやありがたや〜! こういうのもっとお願いします🙏🏻🙏🏻
約4年前
段田さん、舞台「女の一生」の演出しているんだな。最近は今やっている舞台の宣伝をやるようになったあさイチ。どんどん舞台の紹介やってほしい。
約4年前
大竹しのぶ、「女の一生」 まだまだ先を見ておきたい役者さん。 段田安則さん コロナで難しくなった舞台役者さんたちの神髄を観ておきたいもんだ。 そういえば十朱幸代さん、全然名前も聴かなくなってしまった。
約4年前
大竹しのぶ「女の一生」やってるんだよね。杉村春子大先生のライフワーク。「誰が選んだわけじゃない、自分で選んだ道だもの。間違いと知ったら、自分で間違いでないようにしなくちゃ」って大先生が台詞を語ってるシーンを昔テレビで見てしびれた記憶がある。大竹しのぶのは、どんなんだろう。
約4年前
「作者の森本薫は初演の翌年に他界したが」という文章に私が主催した初演の復刻上演の無力さを感じる。→舞台「女の一生」 大竹しのぶが挑戦: 日本経済新聞 https://t.co/UhyWZxfXap
約4年前
テレビに魂を売った男(笑)この記事がよくまとめてあって面白い。 大竹しのぶ、学生服の高橋克実、段田安則を見て愕然!舞台『女の一生』初日前会見 - https://t.co/bbtWMcPsof
約4年前
舞台「女の一生」を観ました。コロナ禍だから仕方ないのかもしれないけれど、カーテンコールで出演者が全員出てこないことに驚きました。大竹さんとニノのお友達しか出ないのは想定外過ぎた💦
約4年前
@tasukevic 大竹しのぶ『女の一生』から花柳章太郎十八番『十三夜』や先代井上八千代が主役の舞台を観たくなりました。同時に布引けいは森本薫が杉村春子をモデルにしたので勝気で嫌味な女になってます。夫の新太郎は『三人姉妹』の長兄… https://t.co/HGC9JC2CQ8
約4年前
◉チケット譲渡◉ 舞台『女の一生』 新橋演舞場 [譲]11月21日(土)17時開演 1階7〜8列の25〜35番 ※1枚 ¥10,000(定価以下にお値下げします) お取引方法など詳細はDMにてお気軽にご相談下さい。 https://t.co/BI3sBFNPxN #求
約4年前
舞台【女の一生】 @新橋演舞場 素晴らしかった。引き込まれた。 初演が昭和20年の作品なのに、 新しい感じがする。 見終えて連れと語った。 台本欲しい。
約4年前
舞台「女の一生」観た❣️林くんあの錚々たる顔ぶれの中上手く馴染んでいたなぁと😊そして高橋克実さんがカッコよく見えてくるお芝居の魔法✨大竹しのぶさんの娘芝居も素晴らしかった❗️帰りは喫茶youでコレ🍴 https://t.co/owy23jJr38
約4年前
今日、11/7大竹しのぶ主演舞台「女の一生」昼の部、見たい方いませんか❓ 急遽行けないので、お譲りしたいです。 茨城県県南住みです。
約4年前
チケットのお譲り先を探しています。 舞台『女の一生』 新橋演舞場 [譲]11月26日(木)12時開演 1階3列 センター 1〜2枚 〜定価 お取引方法など詳細はDMにてお気軽にご相談下さい。 https://t.co/qSrTFRGHQx #求
約4年前
@hattori47 こんばんは。『メトロガイド』12月号掲載の舞台『女の一生』の広告にてお名前拝見。お写真、素敵です。お体第一の上で益々のご活躍を。
約4年前
家庭画報ドットコムで取材した段田安則さんが演出・出演する舞台「女の一生」が、2日より新橋演舞場で上演中。 ドラマ「半沢直樹」でも大活躍だった段田さん。「紀本常務っぽい」カットも掲載しております♪ 令和の布引けい役は大竹しのぶさんで… https://t.co/uxuED4wJEG
約4年前
◉チケット譲渡◉ 舞台『女の一生』 新橋演舞場 [譲]11月21日(土)17時開演 1階7〜9列の30番台 ※定価にて1枚(手数料はこちらで負担します) お取引方法など詳細はDMにてお気軽にご相談下さい! https://t.co/pjvh7i5sdt #求
約4年前
舞台 女の一生 お譲りします。 新橋演舞場 11/15(日)12:00開演 1枚 一等席1階7列20番台 定価+手数料 取引方法は、事前都内手渡し、3日に会場手渡し、振込確認後特定記録にて郵送のいずれかを希望致します。 DMより… https://t.co/rDHZV9KyF3
約4年前
チケットのお譲り先を探しています。 舞台『女の一生』 新橋演舞場 [譲]11月26日(木)12時開演 1階3列 センター 1〜2枚 定価 お取引方法など詳細はDMにてお気軽にご相談下さい。 https://t.co/3ZiU3C08wG #求
約4年前
舞台『女の一生』16歳の少女の演技で泣きそうになった。大竹しのぶさん初めてでしたが素晴らしいなぁと。段田さんと高橋さんの学生服は見ものです
約4年前