公演情報
「「キズツクキカイ」「お湯で流して」」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★
『キズツクキカイ』
妖怪たちと共に暮らす陰陽師一家の次男坊を主人公に、人の心の「痛み」を描いていく。
個性的な登場人物がたくさん登場し、笑いも多めに散りばめられ、怒涛の展開から目が離せない楽しい舞台なのだけれど、観ていていろいろ染みてきたりもする。
きっと、キズミがいなくても私たちは傷付いてる。傷付いていながら、それに気づかないフリをしている。だからたぶんキズミがいることで救われる何かもあるのだろう。
そういう意味で、妖怪たちと共存する陰陽師である明神家の立ち位置と退魔師の正義とのすれ違いのどちらにもそれぞれの理があるのかもしれないと感じられる。
主人公の描く物語。それぞれの思い描く「こうありたい自分」。相手に対する、あるいは自分に対するたくさんの思い込み。立場ごとに抱える「正義」。そういう抽象的なアレコレが眼に見える形で舞台上で繰り広げられる。
陽気な妖怪たちと暮らす彼らのように、さまざまな傷や痛みとともに私たちは暮らしているんだろう。観終わってそんなことを思った。
満足度★★★★★
キズツクキカイ
たすいち作品の面白さとして舞台上に立つ役者の位置というのがあると思っていて
様々な登場人物が出てはハケて行くのだけれど、役者の移動自体がエンタメであり、ドールハウスでの人形遊びのような役者を使った物語遊びのようにも感じられる楽しさがある
本作やノンタイトルなど、この頃の目崎さん作品はどこか想像して創造することの限界や苦しみが感じられる
小説や演劇ってものは嘘であって、その嘘の力を信じるのか持て余すのか葛藤を共有させられる
そして嘘の味を知った観客は作品を乗り越えられるのか問われている
お湯で流して
まず大森さん、動作ごとのポージングと言うか所作の見せ方が良くて、表情も含めて印象強かった
漫画っぽいとも言われるたすいちの作品に非常にハマっていた
そして佛淵さん、たすいち作品には今まであまりいなかったタイプで
作品に幅を持たせられていた良い配役
キズツクキカイとも共通点のあるテーマなんだけど
きちんと令和に作られた作品として、心の傷に対する干渉の仕方がバージョンアップされていたのが良かった
今までより世界は許容されるものになってきていて、誰かの傷と向き合う時はそれこそ仏のような寛容さと受容が必要
満足度★★★★★
鑑賞日2020/07/11 (土) 14:00
座席1階2列
価格4,800円
両作品の初日を拝見しました。
見ることが出来るだけでも有難いのにどちらの作品も完成度が高すぎて感謝がぶっ飛びました。
こんな時期だからできた作品かも知れません。こんな時期だから見ることができた作品なのかも知れません。
これだけ豪華なキャストだけどそれに甘えていません。それだけ皆が役に馴染んでいたからでしょうか。関係性を大事に演出し役者さんも気持ちが入って見えました。溜めていたエネルギーか。演じることに枯渇からの反発か。いいものを見させていただきました。
どちらの作品もオススメします。