公演情報
「往転」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
痛恨の中止発表が相次ぐ中、どうかこれだけは・・と祈る気持ちで当日を待った公演。
9年前の初演(もう9年!)は、せわしない日々に紛れて見のがした。震災の起きた年。初演をプロデュースした元・世田谷パブリックの矢作氏(現・穂の国とよはし芸術劇場)がパンフで上演までの紆余曲折を記しており、舞台が被災地福島である事と「事故」にまつわる物語である事とで、上演見送りの声もあったらしいが、演出・青木豪氏の押しで(具体的な地名を止める等して)上演が実現したという。
つまり作品自体は震災を踏まえて作られたものではない。にも拘らず会場に入るや高みから見下ろす舞台装置のシルエット、そして流れているノイズから2011年当時に引き戻される感覚に襲われた。混沌の状況で現在地を探していた、と今は思い出すあの混沌を思い出させる雑音。初演時に用いた音源使用なら合点だし新たに作ったとしても納得する。
夜行バスというプライベートかつ公共空間で人がたまたま居合わせ、そこでの出会いもあった3組の「それまで」と「それから」を点描し、全体を構成する本作は、人の言動のディテールに人の心を発見し、その接触と変化にハッとさせられる、桑原女史らしい上質な劇であった。
満足度★★★★★
千穐楽観劇。深夜バスに乗り込んだ複数の男女が織りなす物語。事故前、事故後の時間軸を交差して進んでいくが、伏線回収も含めて非常に質が高い。
所々、軽妙な笑いもあるが、全編通じてもの悲しい重厚な物語であり、2時間超えの舞台でしたが、見事な脚本と芸達者な役者陣で、全く長く感じませんでした。
また、後方の席でしたが、とても観劇し易い作りでいくつもの工夫がされた舞台セットでした。
残念ながらコロナウイルスの影響か空席もありましたが、今後も、再演を期待したい舞台です。
満足度★★★★★
2時間20分の大作ながら、時間が経つのを忘れさせる、引き込まれる舞台でした。仙台行き夜行バスの乗員・乗客7名それぞれが背負った人生が見事に描かれ、そして事故を切っ掛けにしてまた進んでいく。決して大団円でもなく、それぞれの背負ったものが事故を経て、また往くんだなぁという印象。脚本も、演出も、役者さんたちも、そして舞台芸術も音響も、すべてが完璧、本当に見応えがある舞台でした。
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/29 (土) 18:00
本多劇場だけあってステージ上も客席も大人の演劇。事故に居合わせたことしか共通点のない登場人物たちの人生を過不足なく描き切っていた。
満足度★★★★
開演前のアナウンスから、すでに芝居が始まっていた。脚本はもちろん、セット、音楽、演出、役者の芝居と、どれも素晴らしく魅了された。すべてを総合して造られた芝居空間だった。
峯村さん、やっぱり好きだなぁ。
満足度★★★★★
初演からほぼ十年がかりで、面白い芝居ができた。三演目という。
東京から仙台へ向かう深夜バスが、たまたま荒天で横転事故を起こしたために乗り合わせた人々の人生を狂わせていく。乗り合わせ、というのは一つのパターンではあるが、そこに、現代社会の風俗、風景が面白く織り込まれていて、優れた現代劇になった。
技術的にも工夫が凝らされていて、見ていて、おや?とひかかったところは、後に見事に回収されていき、そこに、現代社会の断面が顔を出す。
長い間KAKUTAで芝居をやってきた桑原裕子らしい地道な努力が実を結んでいる。それを見て、俳優たちも集まってくる。今回は、なんといっても、峯村リエと小島聖。どちらも、小劇場でも、大劇場でもこなせる力のある女優だが、戯曲にこたえて現代を生きる女性を見事に演じている。いまの社会に確かにいる切なく生きる女性像だ。(忘れずに小島聖には今年の女優賞を上げてください!!)入江雅人もうまい。こういう中途半端な人間は演じにくいのだが、中年は寄る辺ない寂しい存在なのだ。俳優はそれぞれしどころで力を発揮して、本多の舞台が狭く見える。
思わぬウイルス騒動で客足にぶったか、八割の入りは残念だ。今年は「ひとよ」も再演するという。こちらは映画版で田中裕子の快演を見たばかりだ。楽しみだ。
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/24 (月) 14:00
2011年にトラム・プロデュース、青木豪の演出で上演された作品を、KAKUTA名義で桑原自身の演出で上演する。事故を起こしたバスに乗り合わせた人々の4つの物語を、交互に、時間軸も動かしながら進め、最後は一つにまとまるという、桑原の手法がフル活用された戯曲。客演陣も含めて、しっかりした演技をしており、初演のトラムの回転舞台のインパクトは残念ながらなかったが、それでも充分に楽しめる作品になっていた。
満足度★★★★★
とても良かった。全てが良かったですね。他の皆さんの評価にもありましたが、これぞ舞台演劇という感じですね。場面展開、脚本、もちろん役者さんの演技、セットもどれをとっても素晴らしかったです。公演後の一人芝居もよかったあ。これは観劇すべきですね。
満足度★★★★★
たまたま同じバスに乗り合わせた人たちを、
二つの時間軸で観せていく中で、それぞれに色々な人生があり、
そのどれにも、考えさせられる内容が散りばめられていて
見応え十分でした!
満足度★★★★
岡まゆみさんがおばちゃん役だったひとと後から知ってびっくりしました。まゆみお姉さんのイメージだったので全然岡さんって分からないギャップでした。
峯村さんテレビドラマで好きになった女優さん今回主演ということで舞台もやっぱりいいですね。KAKUTAの舞台は本多劇場にあいますね
満足度★★★★★
とても凝った舞台セット、見せ方も使い方も良く考えられてるなーと、そのストーリー展開に照らし合わせて感動ものでした。乗客に合わせた複数の話が絡み合って進むのですが、流石の名優さん達の作り出す世界はとても見応えのある素晴らしい舞台でした、ほんと面白かった。