鳰の海 公演情報 鳰の海」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 天下を取るまであと一歩に迫った織田信長は評価が二分する。人によっては その先見性を褒め称えるし、肉親ですら見捨てたそのリアリストぶりは残虐であるとも言い伝えられる。いずれにせよ、現代の世からすれば典型的な「パワハラ」タイプの上司だったのだろう。

    その子孫が司直に訴えた。訴えられたのではない。フィギュアスケート界の一線者である織田信成さんは指導する大学の活動で、スポーツに費やすだけでなく学業にも励めるよう「改革」を浸透したかったらしい。いわゆる文武両道といったところだろう。しかし、抵抗勢力とばかりに立ちはだかったのが女性上司であった。その対応に陰湿さなど、問題がなかったかが問われることになる。

    彼からすれば精神的悪質タックルだろうが、チームワークよろしく氷上ならぬ舞台上で台詞をパスしていったのが本作である。日本大学芸術学部演劇学科の生徒が このような発表の場を設けるというのは珍しい。しかも、小劇場の実力派俳優3人も加わっている。


    私は「悪しき平等主義」には賛成しないポジションである。これを明らかにしておいた方がいい。どうも、本作は妖精のようにアミニズム化しており、言葉遣いなどを幼稚化することによって超越性・絶対性をみせたかったように思う。しかし、ビジュアルからいえば、そこは学生に絞るべきではなかったか。つまり、「若い学生」という一覧に、中年の外部出演者が 妖精として その一員になることによる違和感みたいなものを抱いてしまう。また、個人的見解であるが、「20歳」がフレッシュとは思えない。16歳とか、17歳とか、いわゆるティーンエイジャーの専売特許だろう。


  • 満足度★★★

    演技や発声とか熱演という点では評価は高くできるんだが
    物語のわかりやすさとか
    舞台背景や現在進行のシーンや
    登場人物説明とかの情報表現が
    いまひとつ甘かったかな~と思えた150分の作品・・・・
    長いよ~2時間ぐらいに抑えた方が~とかも思えたデス

    ネタバレBOX

    もっと説明セリフ入れるとか
    シーン・シーンの場所やら何やらの状況説明役の
    弁士さんとか進行役ピエロとか
    ナレーションさんみたいの入れないとーって感じました

    話は琵琶湖の中心にある島の遺跡?さんが
    そこへ たどり着いたものに力を与えるという伝承が
    伊賀の忍びにのみ伝わっていたんだが
    信長が知ってて琵琶湖の中心に向かって安土城を作り・・
    俳人芭蕉が実は忍びの百地三太夫で伝説に従って遺跡に向かってて
    泳いだり空飛んだりして辿り着こうとしたり・・・
    実は信長が先のアショカ王の生まれ変わりで
    今生の生き方を・・・・とか
    芭蕉の弟子が・・とか
    盛り込み要素は多いんですけど説明が細かくないと理解がし辛いデス
    遺跡は実は人類の過去を見せていたものが
    先の世が見れるように祠?が逆さにされ・・
    (誰がしたのか理解が乏しくて できんかったー)
    太平の世を乱世にすると信じてたどり着いた芭蕉に
    その弟子が事実を伝えて人の世は・・と感動的に幕です

    信長くんの息子さんは
    コミカル要素で楽しめたかな~♪

    芭蕉ちゃんは劇中で歌人歌人と呼称されてたけど・・
    俳人とか俳諧師ではないかなーと
    妙に引っかかったデス
    設定を遊ぶんなら~
    弟子がいる俳人で呼称も
    師匠とか宗房(むねふさ)殿とか呼んで
    決して芭蕉とは作中で呼ばずに
    有名な俳句を詠んでの芭蕉と分からせる方が面白かったんではー
    とか思いました(ラストで後世に伝わる有名な芭蕉の号を呼ぶとかね)
  • 満足度★★★★

     どんな物語か短く言うと、伊賀の里の伝承として、鳰の海の央に在ると伝えられた“沖の白石”と呼ばれる岩礁を発見した者は太平の世を戦乱の世に変えることができるとの言い伝えを巡る物語と言えようか。(華4つ☆)

    ネタバレBOX

    但し鳰の海が何を指すか定かではないし、実際に存在するのか否かも定かではない。基本的に5W1Hは一切分からない所から始まる。登場するのは、現にも夢にもあらぬ場所でアショカ王に仕える者ら、「奥の細道」の旅路の松尾芭蕉に供の曾良、安土城を建てた頃の信長とその親族として登場する信勝ら。後代魔王などとも評されることになる信長の新し物好き・短気という気性、天下布武に対する念と覚悟、無論その天才性などもキチンと示されると同時に極めて特異な城であった安土城がなぜ、琵琶湖畔に築城され、その目的は何だったのか? 通常の解釈とは全く異なる今作独自の解釈になっている点もグー。また、北を目指す思想は中国の思想でも儒教ではなく、道教だという点をベースにしているであろうことも面白い。
     芭蕉がわざと間違った振りをして口に出すのは杜甫の「春望」、国破山河在 城春草木深 感時花濺涙 恨別鳥驚心 烽火連三月 家書抵萬金 白頭掻更短 渾欲不勝簪。に無論、芭蕉の生まれ故郷、伊賀の里を信長によって滅ぼされ、自らは老いた身で流浪する流謫の惨めを示唆すると同時に、日本の和歌などの伝統のみならず、漢詩にも素養のあった江戸期文化人の素養の質も示しているであろう。江戸期のみならず明治時代の文豪などの漢文力が頗る高かったことはよく知られている。当然のことだが、往時漢文の素読は勉強の基本中の基本であったから金のある町人や、村方・町方三役、武士は無論のこと、教養ある男子は漢文に長じていたのである。         
     一方、俗説で芭蕉が忍びであったという説を巧みに利用し、壊滅的打撃を被った伊賀の忍びが再度活躍できる時代を作る為に、曾良と別れた後芭蕉が、伊賀上人・百地三太夫の末裔としてその術の総てを尽くし沖の白石発見に挑む姿は見せ場の一つ、また芭蕉の忍者説程人口に膾炙してはいないものの、実際に忍びの為の旅であったなら、若い曾良が忍びで芭蕉は、そのカモフラージュに使われた、と解釈する説もあるとのことだからリアリティーとしては後者を取りたい。が、忍者説自体仮に本当だったとしても、秘密を明かさないのが忍びである以上、詮索に余り意味はあるまい。寧ろ、ところどころ、おちゃらけに芭蕉の句に間違いを意識的に仕込みながら、ちゃんとした教養の質を示し続け、信長の進取の気性と賢さ、海外に迄目を配る先見性などとも照応させ、知的レベルを下げずに話を進めていることを評価したい。
     さて、少し鳰の海についても解説しておこう。現実に存在しているのは琵琶湖であるが、鳰という漢字を分解してみると、“入”と“鳥”に分かれる。これは人が鳥のように飛ぶことを表していると解釈する。安土城の天守の真北に琵琶湖の丁度真ん中はある。道教の関係があるのであろうこの北信仰に絡んでか、精神世界が入り込む。仏教の六道輪廻や仏道の説話、仏も絡み、時空を超えるか、或は量子力学的な古典物理学とは異なる重なり合う世界のイマージュ(シュレジンガーの猫)に近い琵琶湖が鳰の海に変じる方途があるとされる。一つが先に挙げた北方に向け、鳥として真ん中に行き、沖の白石に辿り着く方法、もう一つが百地三太夫の採った北方へ潜ってど真ん中へ辿り着く方法である。二人は各々の方法で沖の白石を発見するが。伊賀の伝説はあくまで伝説であり、答えは普遍的なものであった。ところで曾良は、どのように空を飛んだのか? 信長が協力してくれたのである。安土城の天守閣には、ダヴィンチの考案した飛行用の鳥が置いてあったのだ。曾良は一足遅れたものの、師匠の発見した沖の白石を発見し、伝説の意味する所を解き明かした所で幕。
     照明、音響、衣装もグー。脚本も面白いが、作演も役者も基本的に若いので、脚本に書かれていることの身体化については、もう少し勉強する必要がありそうだ。殺陣が様式化しているのは悪いことではない。メインは脚本にやや重点を置いているだろうからだ。スモークの焚き方、タイミングも良かったし芭蕉が沖の白石発見時の戦争シーンも音響、照明共に効果的であり赤布も効果的に使われていた。
  • 良い舞台だったと思います。

    ネタバレBOX

    特に最後の20分程が良かったと思います。
  • 満足度★★★

    時空を超えたストーリーは興味深かったのですが、正直分かり難かったです。150分と長い舞台でしたが、全体的にスピード感に欠け、長いな・・という印象でした。ですが、役者さん達の一生懸命さが伝わってきて好印象の舞台でした。今後の活躍に期待します。

  • 満足度★★★

    150分の長い芝居。後半の展開は面白かったが,前半及び中盤は冗長に過ぎて,飽きがきてしまい,せっかくの後半ものめり込むまでには至らなかった。多少の遊びは良いスパイスになるが,遊びが多すぎると無駄になる。学生演劇の枠を超えなかったなぁ。

  • 満足度★★★★

    はじめは織田信長と松尾芭蕉が時空を超えてどうつながっていくのかと理解できずいらつきますが、後半面白さが加速します。壮大な設定に若さを感じ楽しめました。曾良役の役者さんの演技とても見応えありでした。

  • 満足度★★★

    「時空も学生演劇の枠も超えていく舞台」という意気込みはいいが、話の展開としての時空はともかく、学生演劇の枠を超えるとまではいかなかった印象。

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