満足度★★★
■約65分■
「もうここにいない人へのラブレター」といったテーマが、上演そのものからはあまり汲み取れず。『東京ノート』から戦争と死を抽出するという狙いは果たされていたように思うが、そこから上記のテーマへとさらに踏み込むには、戯曲の再構成にとどまらず、加筆が不可避なのでは?
満足度★★★★★
演出の方は初演出とのことで「東京ノート」をどう料理するのかと思いきや、元の戯曲を大切にしつつ自身のやりたいことも詰めこんでおりとても好感を持てる演出だった。次作も拝見したい。
満足度★★★★
自分が「東京ノート」を知らなかった事に観ていて気づいた。以前観たのは矢内原美邦による舞台で個々の台詞も粗筋もよく分からないバージョン(「東京ノート」を知る人が演出を楽しむ作品)が唯一だったようで。
非常に繊細な、演出の志向がよく伝わって来る舞台。作品は75分という時間が示すように(タイトル表記も変えてある)原作の「物語」を辿るというより、場面や台詞をコラージュし絵画的に提示したものと思われた(粗筋を知らないのでそう見えただけかも?)。
闇に親しみ静寂が際立つ演出で、主人公に据えているらしい坊薗女史の(悲劇の裏返しのような)晴れがましい笑みを湛えた様子と、その他の人間たちとの質的な差が、一方を死者もしくは生者と見せたり、その逆に見えたり、場面が原作モチーフである絵画に見えたり、ミザンスと照明に非常にこだわった演出である。特徴的な演出だが、それが技巧としてでなく情感そのものとして(粗筋は判らなくとも)じんわり伝えてくるのが心地よく、作り手へのある種の信頼を獲得していたと思う。今後が楽しみ。
この公演に関するtwitter
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@natsukohori おそくなりましたが「トウキョウノート」、良かったです! そしてアフタートークで、素の堀さんを見られてほっこりしました☺️ でも出来ればやっぱり、役者さんの姿を観たいので今年もまた期待&楽しみにしてます!… https://t.co/Yy1oFWPj75
5年弱前
⑧最後に…マンホール。これに触れずには終われない。それを使おうという閃きに脱帽。そこがシェルターにもパラレルワールドにも思えた。そこから湧き上がる さんの声に全身が溶かされるような感覚。やが… https://t.co/uvwuo6QF6l #トウキョウノート #堀企画 #堀夏子
5年弱前
⑦サイドの側溝。奥の階段。劇場の持つポテンシャルの全てを活かそうとする、演出家の愛情を感じる。階段の段々に並ぶ親族。 さんの立ち方消え方が素敵。彼女はエキゾチックな魅力がある。 階段下や、… https://t.co/14nGkiCxCM #トウキョウノート #堀企画 #永山由里恵
5年弱前
⑥交わさない視線。届けない…届かない言葉。放たれた言葉のベクトルはシアターゲームのように矛先を変える。 東京というジャングル。それを切り取る写真。都会人は何に疲れたのか。ラストで倒れる人たちから浮かび… https://t.co/nZCnvT3m5q #トウキョウノート #堀企画
5年弱前
ミロ・ラウ+CANPO『5つのやさしい小品』 堀企画『トウキョウノート』 アルファ劇場『ファウスト博士』 デューダ・パイヴァ カンパニー『BLIND』 美学校実作講座「演劇 似て非なるもの」第6期オムニバス修了公演
5年弱前
⑤反芻していること。裸足の男たち。 さんが登場して…歩いて…何もせずに去ること。 さんが小さな歩幅で匂わす認知症。壁際に立つ親族がレ・ミゼラブルのcafeのシーンのよう。マンホールに… https://t.co/NYZKjDAoOE #トウキョウノート #堀企画 #坊薗初菜 #近藤強
5年弱前
今年印象に残った演劇 ウンゲツィーファ『さなぎ』 関田育子『浜梨』 ハチス企画 『まさに世界の終わり』 鳥公園『終わりにする、一人と一人が丘』 堀企画 『トウキョウノート』 + バストリオ『ストレンジャーたち/野性の日々』の… https://t.co/ChFfMpDWuy
5年弱前
観劇覚書2019⑨ ◆今泉力哉と玉田企画「街の下で」@こまばアゴラ劇場 ◆月刊「根本宗子」第17号 「今、出来る、精一杯。」@新国立劇場 ◆青年団若手自主企画堀企画「トウキョウノート」@アトリエ春風舎 ◆ロロ特集上映 いつ高Vo… https://t.co/PnhDpzpQS6
5年弱前
④怖い…という感情が最初にあった気がする。暗転から、揺れる裸電球での開演。 さんが浮かび上がった時の戰慄。照明は照らすだけでなく影を作るものだと知る。顔の凹凸に刻まれる陰影が押し殺した感情を… https://t.co/s2RsRB3TzR #トウキョウノート #堀企画 #矢野昌幸
5年弱前
そういえば年末は奴隷やりつつ、トウキョウノートとスターウォーズ観ました トウキョウノートは怖かった そんな感想のトウキョウノートある???
5年弱前
③終演後もずっと考えていて…取り憑かれているような不思議体験。嫌じゃない。物語の理解とは別。理解の点で言えば、元々のテキストとの相性が悪く、何度観ても掴めないしトリップしてしまう😥でも、今回は理解する… https://t.co/bUc5y3bQGG #トウキョウノート #堀企画
5年弱前
青年団青年団若手自主企画 堀企画『トウキョウノート』、2回目を拝見した回の アフターパフォーマンスは藤瀬典子さんのダンス。作品の一シーンを役者とダンスで現す。藤瀬さんがダンスご出身だと最近知って、驚いていたのだけど、早速ダンスを拝… https://t.co/4W0mplwQMu
5年弱前
堀企画さん『トウキョウノート』たぶん私だけですが、暗闇の台詞が、光の線みたいにして見えました。私もWindows派ですがwmpのイメージ映像みたいな感じ。不思議。暗闇って豊かです。身体的にも感情的にも大きすぎる表現が無く、つまり等… https://t.co/rWF3H1tu3F
5年弱前
②映画と舞台の違いは再現性と一過性。演劇の魅力は好きなところを観ていられることだけれど…それ以上に、空気や湿度と匂いが伝わることがとても大きいと感じた。現代演劇で、五感が捉えるものの価値ってどれくらい… https://t.co/da6qZZXmXi #トウキョウノート #堀企画
5年弱前
「お風呂の水栓を抜くと、渦を巻いてあっと言う間に排水されるでしょ。人も意識を持って生きないとあっと言う間に流されちゃうよ」トウキョウノートを観た従姉妹が教えてくれた言葉。いいな。
5年弱前
こういう世界観好き!もう一度観たいと感じたのは、青年団リンクやしゃご『アリはフリスクを食べない』、犬飼勝哉『ノーマル』、柳生二千翔『アンダーカレント』、Pityman『ばしょ』、こねじ『あこがれ』、堀企画『トウキョウノート』。次作… https://t.co/7X51WvkUyb
5年弱前
今年観た公演。こまかいの貸し借りフロム・ニューヨーク。髄中野坂上デーモンズの憂鬱。くも行きワワフラミンゴ。The Role Of 埋れ木。トウキョウノート堀企画。天使も踏むを恐れるエチカ架空畳。ゼラニウム先生ハダカハレンチ。タバスコは快楽の味人間嫌い。
5年弱前
青年団若手自主企画vol.80堀企画『トウキョウノート』全9ステージ、昨日無事終了致しました!応援してくださった方々、立ち会ってくださった方々、本当にありがとうございました。堀企画第一弾、キャストスタッフ合わせて11名、少数精鋭の… https://t.co/jgb6oEVval
5年弱前
大掃除を終えて宴会。 堀企画「トウキョウノート」と三条会の「ガリバー旅行記」を愛するツイートや、12月に観劇したダルカラや二兎社やたちかわ創造舎への想いをつづるツイートや洗足ミュージカルの宣伝をしようと思っていたのに、年内の仕事を… https://t.co/AxUv4iKVIj
5年弱前
①2回目。千秋楽。映画は監督、演劇は演出家の作品なんだと改めて感じた。 こんなにも演出家の「好き」がストレートに迫ってくる作品はなかなかない。切り取られた言葉はもちろん、灯りと闇と影…音とそれに含まれ… https://t.co/gOAH4TDUzZ #トウキョウノート #堀企画
5年弱前
6. Until the Flood@Traverse Theatre 7.堀企画『トウキョウノート』 8.屋根裏ハイツ『寝床』 9.鳥公園『終わりにする、一人と一人が丘』 10.ロバートウィルソン『無のレクチャー』 #2019年に見た演劇トップ10
5年弱前
青年団若手自主企画 堀企画「トウキョウノート」終わりました。明日、明後日、小屋番して仕事納めになります。 みなさま明けましておめでとうございます。
5年弱前
青年団若手自主企画堀企画「トウキョウノート」その③ アフタートークも堀夏子さんの人柄に触れることができて楽しい時間でした。創った人のお話を聞くのは面白いなあ。 本家の東京ノートもトウキョウノートと一緒に押さえたので2月を楽しみに待つ。
5年弱前
青年団若手自主企画堀企画「トウキョウノート」その② 人がバーン!って出てきたらどうしようと思ってたら、全然想像してなかったやつがひそんでた。 最後、花の存在に気付いた時もハッとしたな。
5年弱前
青年団若手自主企画堀企画「トウキョウノート」@アトリエ春風舎 その① 本家東京ノートを観たことがないのもあって、ストーリーの把握は少し難しかったのだけど、闇と光、音、春風舎という劇場の使い方、どれもよかった。春風舎はあんな風になってるのね。椅子の下が四角く切り取られてるから
5年弱前
昼はアトリエ春風舎で北村美岬さん出演の青年団若手自主企画堀企画の「トウキョウノート」を観劇。闇と光を使った独特の表現が斬新で見入ってしまいました。「Q学」とは違う北村さんも新鮮で良かったです。
5年弱前
どちらかということセンセーショナルでわかりやすい話題が削ぎ落とされていて、同時多発な会話の中で拾いがちなものが無いのも、シンプルに世界に没入できて私にはありがたかった。 豊岡ではどうしても家族やカップルの小さな話題に意識が向いてしまっていたから。 #トウキョウノート
5年弱前
→そう考えると、舞台奥の階段も、そこから降りてくる彼らの姿も、同じ構造だと気がついた。 面白い。 堀さんの作品演出にもっと沈んでいきたいと思う。ごーにいてくださってよかったなぁ。 #トウキョウノート
5年弱前
→東京ノートで美術館に集う人たちが、死者となって同じ台詞をつぶやく。 彼らは、その後激化した戦争のために亡くなったのだろうか? 暗い静謐な空間は、以前は沢山の作品が並べられた明るいホールだったのだろう。今は、ぽつんと白い花が手向けられた墓所のようだけれども。→ #トウキョウノート
5年弱前
→おもむろにふたを開けたマンホールから聞こえる細い声と共に、死の概念が立ち昇ってくるようで、心底ぞくりとした。それはそのまま人の姿になり思いを語り、やがて舞台の端の側溝の上で崩れる役者は姿が溶けていく。そのまま舞台の下の死の世界に戻って行ったのだと思った。→ #トウキョウノート
5年弱前
堀企画『トウキョウノート』大千秋楽おめでとうございました。 大好きな世界。 東京ノートを一度堀さんが咀嚼し濾した濃い混沌の世界。 時系列も人間関係も曖昧。マンホールから響く声。死者の思いは重なり姿は溶けて残るのは静謐な空間。闇が引いた舞台に残る白い花。目がそらせなかった。→
5年弱前
堀ちゃんの『トウキョウノート』、実は初日に見てました。そうか、本家「東京ノート」は本物の美術館や劇場のロビーに仮設客席組んで何度も上演されているが、こちらはなんか、廃墟とか何かの跡地とか、そういうとこでかかったりすると面白いのかも。そんなん出来そうなとこなかなか無さそうだけど^^
5年弱前
堀企画『トウキョウノート』@アトリエ春風舎 東京ノートを知らない人がこの作品を見てどう思うのだろう。アフタートークを聞いて、これが堀夏子の表現したかったこと、東京ノートはあくまでもツールなんだと。上手い俳優陣が舞台を支えている。… https://t.co/qLPU2n1SO3
5年弱前
「トウキョウノート」マチネ。 アフタートークで堀さんが仰っていましたが、同時多発会話が2段組で書かれている平田戯曲の「下の段」から多く台詞を採用したとのことで、自分が知っている「東京ノート」とはかなり違う印象。 役者の表情も時とし… https://t.co/6fYhIdpMAk
5年弱前
堀企画『トウキョウノート』演出:堀夏子 アトリエ春風舎 アフタートークにて『東京ノート』ダークサイドと言われるが光の演出とのこと。確かに原戯曲がその上下の記述通り面/層的空間をみせるのに対し時にトリッキーな放射あるいは階段状の幾何… https://t.co/TLEInsErBP
5年弱前
堀企画『トウキョウノート』観ました。堀夏子さん演出。夏子さんが好きなものを詰めこんだんだろなと感じながら観ていたらアフタートークでそうおっしゃっていた。身体の見せ方や音響照明の個性がごーROCKの時から私はとても好きです。これから… https://t.co/z5zDQRC7kQ
5年弱前
そうだ。堀夏子版新釈東京ノート「トウキョウノート」のまるで廃墟と亡霊の移ろう1時間を見て、藤子・F・不二雄のSF短編の他にもうひとつ、まさに堀夏子さんが出演し藤井光さんが演出したアート作品「饗宴のあと」と重なった。あれも舞台は廃墟… https://t.co/KWVgMKz3Dg
5年弱前
堀企画『トウキョウノート』 アトリエ春風舎という空間をバキバキにフル活用していた。堀さんの前説から深田晃司さんのアフタートーク含めて、すごく良い時間を過ごした。地下にあんな美しい水を湛えた劇場、あとはパリのオペラ座くらいじゃないのか。今日が千秋楽。お時間ある方は是非。
5年弱前
堀企画『 本日千秋楽! [開演]14:00 [当日券抽選開始]13:30 [受付・開場]13:40 [上演時間]約70分 [会場]アトリエ春風舎 [アフタートーク] 堀夏子(構成・演出) ▼詳細・当日券について… https://t.co/XDGE8TQqwn #トウキョウノート
5年弱前
アトリエ春風舎の堀企画「トウキョウノート」、平田オリザのテキストを解体し、大胆に再構築。闇と光を舞台装置に、メッセージ性は、より鮮明に。今年最後の観劇にふさわしい手応えあり一本でした。
5年弱前
そしてこの話に、青年団若手自主企画 堀企画『トウキョウノート』で使われる、水にかかわるある秘密の設備の話が加われば話が繋がるのですが、『トウキョウノート』は今日が千秋楽、終演するまで話せないので....、今日はここまで(笑)。
5年弱前
昨日は、こまばアゴラ劇場からアトリエ春風舎へ、小竹向原駅から本当に「てくてくかけく」で滑り込みました。高校演劇サミットの都立駒場高校の『てくてくかけてく』は今日拝見させて貰うので2校目が終わりアトリエ春風舎に移動、1時間15分のイ… https://t.co/15Xd7q6icI
5年弱前
戦後ゼロ年東京ブラックホール。すごく面白かった。トウキョウノートにもなんか繋がってる。世界のこと見ようとしないで砂山に首突っ込んでちゃあかんな。何が出来るのか。 戦後の直後の歴史、すげえ面白ろそう。 トウキョウノート、明日が楽日です。
5年弱前
トウキョウノート 堀さまのホスピタリティ〜 こだわりの演出。 満ちてました。想像が私自身の体感と重なって、いまここにいない人のことを考えたり話したいなと思った。 堀美意識に打たれました。 堀ちゃんおめでとう
5年弱前