公演情報
「タージマハルの衛兵」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
古典ものではなくあくまで現代の世相を反映した芝居。登場する二人にかなりの重荷を背負わせる過酷な戯曲だがそれに十分こたえた俳優と舞台転換のすばらしさに拍手。
妄想部分はもう少し何か良いメタファーがなかったかちょっと考えるものの圧倒的な劇定期状況におそらく今の平和ボケした日本人にこんな戯曲はかけないのではないかと思う。
一度見たら生涯忘れられない類の芝居であった。12月22日の昼公演でカーテンコール2回あった。拍手。
満足度★★★★
シンプルな二人芝居。タージ・マハルを作ったムガール帝国の王が、同じ美しい建築が二度と作られないように、建設に携わった2万人の手首を切り落とすように、二人の衛兵に命じた…という、事前のあらすじ紹介だった。その命令に従うかどうかの葛藤が描かれるのかと思ったら、もう二万人の手首を切り落としたあとから問題が始まるというのは、予想外だった。しかし、この方が、絵になるし、行為の重みがずっしりくる。なるほど「後で説明」のパターンではないが、まず葛藤から始める。作劇としてはうまい。
しかも、最後にこのふたりがまた大きな試練に直面する。残酷である以上に、切ない芝居だと思った。
芝居の語る思想的意味については、公演プログラムに内田樹、岩城京子がこれ以上ないほどスッキリ解説している。権力を支えるのは権力に従うものだという逆説や、ふたりの衛兵の対立のドラマツルギーはわかりやすい。
それ以上に、この舞台の見どころは、成河と亀田佳明のふたりの熱演、好演にある。掛け合いも見事。思想の図解になっていない。血の通った悩める人間、弱い人間の、ささやかな夢と大きな愚行を、笑いとメリハリのある見事な劇に仕上げていた。
戯曲は『悲劇喜劇』1月号に掲載。
満足度★★★
衛兵の会話がつまらないのでしばしば集中力を失った。権力に従順な衛兵と無頓着な衛兵を対置して権力の力の源泉は実は我々の意識が作り出しているのだと言いたいらしい。私にはテキストで読んだ方が分かりやすいと感じられた。