光の祭典 公演情報 光の祭典」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    俳優は熱演。好感が持てた。しかし、全体の印象としては雑。設定も展開も雑に感じた。モノを創り出す苦悩と恋愛問題が絡んでくるというストーリーで、かつそれがあまり上手く機能していない様は、それこそ自主映画全盛時のダメな学生映画を見ているようだった。

    (以下「ネタバレBOX」には否定的な意見ばかり書いてますので、そんなの読みたくないという方はお読みにならないほうがよいと思います)

    ネタバレBOX

    元彼から受けた傷によって映画を撮ることができなくなってしまった女性と、優柔不断でなかなか自分の作品を作り上げることができない男性の話。

    彼らを取り巻く周囲がごちゃごちゃしすぎで、2人の関係と行動がすっきりと見えてこない。
    特に男のほうの阪神・淡路大震災への影響が、神戸ルミナリエ=故郷の懐かしい光景というふうにしか思えない。
    いきなり後半でちょこっと3.11が出てくるのだが、それも効果的ではなく、単なる過ぎ去った光景として出てくるだけ。
    つまり、オリンピックのPR動画の素材としての位置づけでしかないところに少し憤ってしまう。阪神・淡路大震災と重ねるところがあるわけでもなく。
    もう「歴史」の一部、時間を語るための単語になってしまったのか?

    そもそも学生時代の課題だったか卒業制作の映画が、国際的な映画祭で受賞するというファンタジーがダサすぎる。
    良い映画を撮ったということの証明が、国際的映画祭というボキャブラリーしかなかったということ。

    学生時代の仲間と“偶然”カラオケで出会い、その“偶然”出会った女性が“偶然”介護に訪れた家が、学生時代の知り合いだったとか、偶然が酷すぎる。

    一番酷い偶然は、(彼がいると知って訪れるのだが)道に迷ってしまい“偶然”その彼と出会うのだが、両方とも相手が誰なのか気づかない(これも酷いが)。
    そしてその場で彼が、その彼女にしたことについて、突然別の知り合いに話し出し、それを彼女が“偶然”聞いてしまう……さらに2人の話が終わったところで、“偶然”今の彼女が登場する……。
    なんという偶然!……というか、ストーリーのためだけの偶然が雑すぎ。

    フリーの照明マンが、おじいちゃんのお願いで撮ることを依頼されたのが、オリンピックの公式PRビデオって、そんなことあり? 
    そのオリンピックの公式ビデオでメインキャラのように登場するのが、日活ロマンポルノで主演をした女優ってあるかな? それは無理じゃないの?
    (劇中では「ロマンポルノ」と言っていたと思うが、ロマンポルノは日活が制作したピンク映画の名称)

    有名な監督が女好きと聞き、文字通り体当たりする女優が、見事(ロマンポルノではあるが)主演を得るというのもアリなの? って思っていると、その監督は本当は男のほうが好きということで(えぇ??)、今度は男が近づき、その彼が映画のメイキングを撮らせてもらうことになった、というのもなんだか雑な展開。
    しかもその映画のメイキングというのが、日活ロマンポルノらしい。ロマンポルノってメイキング作るの?

    それと不思議なのは「ロマンポルノ」や「山形国際ドキュメンタリー映画祭」という固有名詞が出てくるのにもかかわらず、「ぴあ」だけがなぜか「ぴお」。

    熱っぽさがいい感じだったけど、次々現れる「偶然」の雑さ加減に段々うんざりしてきてしまった。
    繰り返しになるが、阪神・淡路大震災(=神戸ルミナリエ)が全体に効いていれば、また受ける印象も違ったのかもしれないのだが。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/25 (日) 18:00

    観劇した後、胸に少し重い気持ちが残る、見応えのする演劇でした。
    よく咀嚼したいです。

  • 満足度★★★★

    現実と虚構、サイコパスも絡んできて、よくわかんないところもありましたが、わからなくても面白かったです。

  • 満足度★★★★

    兵庫出身の葭(よし)本未織が主宰、作演出のユニット少女都市は、この公演で一旦休止という。聞けば活動は僅か2年と何ヶ月。今回久々の公演。で、兵庫と東京で活動と紹介にあるが、東京での公演は初めて。未だ二十代半ばである彼女の中に流れる時間は長く(時間の速度が遅く)、たかだか2年でもある事を成すに十分な年月という事なのだろう。今後は「兵庫に帰って」、文筆の方に力を入れるのだとか。
    これからウォッチして行こうと思った矢先で残念である。
    舞台は中々うまい作りで若い役者誰もが目を引く立ち姿。乗峯雅寛の美術は中央に回転する円形の台(同心円の小さいのが上に乗っかる)を置き、効果的であった。

    ネタバレBOX

    学生映画サークルのメンバーの、その後と学生当時の回想を行き来し、「実態」「真相」に迫るミステリー型の構成。映像業界だけにそうなるだろうホットな男女関係(その道で地歩を築く男に憧れる女、その熱い眼差しに揺れ悩む男)あっての別離、喪失の切なさを滲ませる演技が皆うまい(絶妙な泣きの表情が)。切なげの表情は見る者に感染し、心揺さぶるので気持ちが良い。(この表情見せられちゃったら感染しちゃうよね、というやつ。)
    ただしストーリーは終盤になるにつれ、情報の空欄(謎)を残してじらし、散々盛り上げただけに、その答えを何にするかが問題になるが、う~むそこ止まりか、という種明かし。(だが観客はそこまでに盛り上ってるし役者も好印象でイメージ壊したくない心理が働き、まあ許容することだろう。)書いた順序が気になるが、この最後に謎解きされる「事実」は、当事者たる男と女いずれにとっても、それまでの行動の裏づけとするには弱く、そこは残念さがよぎる。
    残念と言えば、これも。・・地味だが堅実さを発揮する男が、主人公の女性に「手伝って欲しい(カメラを回してほしい)」と頭を下げるその仕事が、始めは自分の地元の「おじいさん」のために、お祭で流す映像だと言っていた。カメラを握れない程のトラウマを抱える彼女に男は、この地味げな仕事のことを静かに情熱的に語るのだが、業界特有の「人気」「成功」「受賞歴」といった競い合いの喧騒に振り回されるのでなく、本心から意義を感じる仕事に能力をささげるべきではないか、というメッセージの仄めかしがあった。その通りならかなり感動モノなのだが、ところが彼の言う「おまつり」とは4年に一度のスポーツの祭典の事であり、デカイ仕事なのであった。そうなると、男は自分が大きな仕事に携わっている事を誇示し、女心にアピールした事により、女がなびくと思いきや、またぞろ女はトラウマに悩む事に・・そして女はその男のもとを去り、新たな道へと踏み出していく・・と来るのが常套だろうに、「大きな仕事」はこの芝居ではドラマ的に盛り上る要素と位置づけられているのだ。これは一瞬大きな感動の波が寄せただけにガッカリであったが、二十代半ばの上を夢見る作家に相応な展開かも知れない。

    ストーリー的には他にもすっきりしない部分があったが、しかし芝居は全くストーリー頼みであったかと言えばそうではなく(先日同趣旨を書いた気がするが失念)舞台に漂う一貫した気分があり、総体として何かを伝えてくる感触はあった。
  • 満足度★★★

    ■120分弱■
    テーマを詰め込みすぎて互いが互いを霞ませてしまい、どのテーマももうひとつ迫ってこない。若手らしく熱を打ち出すのみならず、とても丁寧に作られていて、その点には好感。

    ネタバレBOX

    あの青年が元カノの盗撮映像を素材に映画を作った動機が、私にはよくわからなかった。
  • 満足度★★★★

    そりゃないよっても思いましたが。

    ネタバレBOX

    表現の世界は実力が全て。カメラワークに才能があった女性を中心に、とある映画学校の学生たちの当時とその後を描いた話。

    記憶の書き換えがあったことがポイントでした。
  • 満足度★★★★

     板上は直径4m程の円盤の上にひと回り小さい円盤を載せたオブジェが中央に据えられている。奥の壁上方には、体育館の高所に設えられているような落下防止柵のついた狭い通路が在るが用いられない。但し、ここの色彩は黒、円盤天板は赤、胴は黒で色彩の表すイマージュは背負っている。それは表象の意味する所は異なるにせよ、スタンダールの「赤と黒」のうち“黒”が赤い金魚の背鰭と尾鰭に入っていると科白に現れていることで明白だろう。何れにせよ注意深く観るべき作品である。(華4つ☆追記後送)

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/21 (水)

    21日19時半回(2時間弱)を拝見。

    ネタバレBOX

    登場人物たちの、自己の尊厳にかかわる、ぶっ壊れてしまったり・ぶっ壊れつつある様々な感情が、青臭さと火傷しそうな熱を帯びて、一緒くたになって客席に押し寄せて来た2時間弱。
    迂闊な気持ちではとても受け止め切れない、観る側にも相当な消耗を強いる舞台だった。

    なお、初演、前回公演を観ていないので、私の思い込みかもしれないが、本公演のストーリー、考えていた程には、阪神淡路大震災に比重がかかっていなかったのが、ちょっと不思議な気分だった。

    【配役】
    片矢まこと(レイプ被害が原因でカメラを持てなくなった、元・天才女子大生監督)
    …清瀬やえこさん(初め理知的に見えた「まこと」の崩壊していくさまを熱演)
    江上透(震災で失った父親の死を忘れられずにいる映画青年)
    …谷風作さん(やっぱ、巧いなぁ)
    富田多江(まことに撮って欲しいと切望する、元・独立系映画女優)
    …齋藤朱海(さいとう・あやか)さん(個人的には一番シンパシーを感じた役柄)
    坂上夢波(女優になるという野心のためには何でもする女子大生)
    …中野亜美さん(なんか、どんどん凄い女優さんに進化していくなぁ)
    滝内あおい(地味な女子大生助監督。後に江上と恋仲に)
    …宮川まきさん(エンディングが…で良かった♪)
    麻生良太朗(フリーの音声。後にまことと公私ともに行動を共にすることになるも…)
    …加藤広祐(かとう・こうすけ)さん(昨年秋、要町アトリエ第七秘密基地で大笑いさせてもらった劇団藤一色所属の役者さん)
    藤原司(売れないドキュメンタリー映像作家。後に夢波のツテで…)
    …桑野晃輔(くわの・こうすけ)さん(男性でも…認識を新たにさせてくれた役柄を熱演)
    井上充(大学講師・脚本家。まことの心身に傷を負わせた、彼女の不倫相手)
    …玉垣光彦(たまがき・てるひこ)さん(上の世代の方がひとり入るだけで作品世界に説得力と厚みが生まれる)
    みらい(まことの映像作品の中の「少女」/金魚/妹)
    …青海アキ(おうみ・あき)さん(『セイレムの焔』のキリエ役で印象深い方。好演)

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