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- 舞台芸術まつり!2025春
- 応募作品
再生数
よた(神奈川県)
公演に携わっているメンバー:8人
- 【団体紹介】
- 2023年、第一回公演『にじ』で旗揚げ。以降全ての作品の作・演出を主宰の上村陽太郎が務める。人の日常や会話の中でそれとなく表出する、生きていることへの意識や、あるいはこぼれ落ちてしまう生活を掬い上げ、それをコラージュ的にテキストとして構成することで、「生まれること」と「死ぬこと」の間で起こる活動を等価値かつ同時多発的な事象として表現し、人の無意識下で行われている「生命活動としての生活」を描くことを特色とした創作活動を行う。
作品毎に特定の地域の人や街へのリサーチから始め、会話/モノローグ/あるいは発話しない言語のテキスト構築と小さな上演を繰り返すことで、最終的に一つの作品の上演(発表)を行うまでを創作手法として、本公演以外にもギャラリーや稽古場でのワークショップ活動も行う。
第15回せんがわ劇場演劇コンクールにてファイナリストに選出(2月現在)
- 【応募公演への意気込み】
- SNSでの誹謗中傷が現実世界での深刻な肉体的ダメージへと繋がる昨今、個人の告発がそのまま大勢の批
判の矛先となり、匿名の第三者が安易に介入出来てしまう。生成AIによるフェイク画像や動画の台頭によ
って、さらにその勢いは増し、これまで真実の根拠であったものが簡単に崩れ去り、常に「何が本当か」
を取捨選択することが求められる。信じる先を一つ間違えれば、個人の責任だと突き放され、誰も元凶を本当の意味で責め立てたりはしない。そんな時代にあって、闇バイトに加担する若者やフェイクニュース、
匿名の誹謗中傷を、ただ時代の産物として捉えてはいけない。『再生数』で描かれるのは、そうして匿名の死者として過去になった者たちへの弔いと、どんな形でも今を生きることに対する肯定である。上演を通じて、今この時代を生き抜く為に、社会は、個人は
どうあるべきかを訴えたい。
- 【将来のビジョン】
- 2025年8月頃豊岡での地方公演、12月頃に横浜公演、どちらもオリジナル作品の上演。また、舞台芸術財団演劇人会議主催の演劇人コンクールへのエントリーを予定している。2030年までのビジョンとして、公益財団法人三鷹市芸術文化振興財団主催のMITAKANext Selectionへの選出、本多劇場での主催公演、豊岡演劇祭フリンジショーケースがある。演出家や作り手の一人に権力の集中が起こらないオープンな創作環境の中で、舞台芸術の発展に貢献出来る強度のある作品創作を行うことを目標に、公共劇場や公益財団主催イベント、豊岡や静岡などの地方演劇祭へのへの参加/上演を目指す。また、年に2回の主催公演にてオリジナル作品と現代戯曲の上演を行う。
公演に携わっているメンバー(8)