イソップランド

ミュージカル座（埼玉県）

公演に携わっているメンバー：7人

【団体紹介】

ミュージカル座は、新しい国産ミュージカルの創造と普及を目的に、1995年、専門学校舞台芸術学院ミュージカル部の演技講師を務めていた脚本・演出家ハマナカトオルが、同学院の卒業生の中から優秀なメンバーを集めて創立したミュージカル劇団です。 1997年、本拠地となる稽古場と事務所を現在の埼玉県さいたま市浦和区に設置。2000年に法人化して、有限会社ミュージカル座となりました。 創立当初から、ミュージカル座代表であるハマナカトオル脚本・作詞・演出による「ひめゆり」「ルルドの奇跡」「何処へ行く」「マザー・テレサ　愛のうた」など、本格的なオリジナル・ミュージカルを製作・上演。 3度に渡る東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞を受賞するなどの高い評価を受けています。2013年からは「ニッキー」「ジュニア」「ファミリア」など、ジュニアキャストが大活躍する作品にも取り組み、日本を代表する創作ミュージカル劇団のひとつとして活動をしています。

【応募公演への意気込み】

初演を経験して感じたことは、イソップの奇跡です。イソップは2500年以上も前の古代ギリシャで奴隷であった人物。2500年前と言えば日本で言えば弥生時代、卑弥呼より800年以上も前。同じ年代に日本で個人名が浮かぶ人はいませんよね。それなのにイソップは、「うさぎとかめ」や「アリとキリギリス」などの作者として、日本の小学生でも名前を知っている。しかも本も本屋もない時代の作家。調べれば調べるほど、これはピラミッドに匹敵する奇跡ではないかと思うようになりました。そんなイソップを、古澤利人さんが素晴らしく見事な人物造形で演じ、今回の再演でもご出演が叶いました。古澤さんのイソップの冒険を、一緒に楽しみましょう。
そして、なんと言ってもイソップの寓話を演じるジュニア・キャストたちの生命力に満ちた真っ直ぐな演技。まぶしいほどのエネルギー。それがこの作品を輝かせる魅力です。歌って踊って演技して。タップダンスも頑張ります。ぜひお楽しみに。

【将来のビジョン】

最近思うことは、日本のミュージカルの将来を考える時、子供たちのミュージカル教育の重要性と、ミュージカルを通して人生の素晴らしさを学ぶ演劇体験の大切さです。新しいジュニア・ミュージカルのかたちについて模索し続けています。さらに、子供たちが大人キャストと一緒に演じ、舞台を作り上げることの意義です。大人キャストの姿勢や演技から子供が学ぶことは大きく、大切な教育だと認識しています。
そしてこれは、創立当初から考えていることですが「ミュージカル」というジャンルにこだわって、どのような展開が出来るか、一生をかけて追求して行くことです。 見果てぬ夢は、やはりミュージカル座から、後世に残る”名作”を誕生させることです。名作を創り出すということは、ないものを見つけ出すのではなく、あるものを見出すことだと思っています。 どんなに困難でも、あきらめず挑戦して行きたいと思っています。