生き損ないどもに愛をこめて！

妄烈キネマレコード（愛知県）

公演に携わっているメンバー：13人

【団体紹介】

2012年4月、名古屋に拠点に活動していた俳優たちによって結成。
現代社会が抱える葛藤や苦悩、感覚を、等身大の目線で切り取り、どこか懐かしさを感じるエンターテイメントとして昇華する。日常から宇宙、大人から子供まで、新たな作品の可能性を模索しながらも、普段演劇に馴染みのない人にでも楽しんで頂ける作品を追求。また、所属メンバー個々のやりたい事や叶えたい目標を団体の活力に、劇団本公演以外の企画公演(中編作品２本を公演期間中に交互に上演する「２作品同時公演」や短編作品７本を上演する「少年カセットコミック」、また既成作品の上演など)をおこなったり、ショーケースや合同演劇イベントなどにも積極的に参加している。

2017年3月、演劇動画配信アプリ「観劇三昧」主催・手のひらフェスティバル2017にて、『非！リア王』で笑える部門にて大賞を受賞。
2024年11月、最強の一人芝居フェスティバル・INDEPENDENT:24に、竹田淳哉一人芝居『やじうま』で東海地区代表として招聘。

【応募公演への意気込み】

今回の公演は「RE:presents」と企画を銘打ち、色んな「RE」を公演に込めています。
今回上演する『生き損ないどもに愛をこめて！』は、2014年に上演した『おねがい！カイロス』という作品の設定や構成を見直し、キャストを新たに、脚本も一から書き直し「Reborn(再生)」させた作品となります。10年前の若い時分には、作品の題材やテーマを扱いきれておらず消化不良感が否めなかったので、経験や年齢を重ねた今「Retry(再挑戦)」したいという思いがありました。
また、劇団として約2年間活動を休止しておりましたので「Restart(再出発)」の公演となります。妄烈キネマレコードは、劇団色や作風に縛られず挑戦したいことを積極的におこなっていくというのをポリシーに活動しておりますが、近年はハートフルで多幸感溢れる作品を多く上演していたこともあり、そのイメージが定着しつつありました。ですが、今作はその真逆と言って良い作品です。若く尖っていた頃の情熱を「Remember(回顧)」し、この公演を起点にこれからも更なる挑戦を続けていきたいと思っています。

【将来のビジョン】

妄烈キネマレコードでは、就職して社会人になったとしても「演劇活動を諦めなくてもいい」「自分のペースで活動を継続できる」環境づくりをより一層整えていきたいです。
名古屋の小劇場演劇界には、魅力的な演劇人がたくさんいらっしゃいます。その多くが、日中は会社等で働いている社会人です。各々、プライベートな時間を演劇に当て、会社や仕事と上手く付き合いながら活動をおこなっていますが、どうしても個人の範疇ではどうにもならない事情(おもに公演日程や稽古時間など)で活動を控えざるを得ないことがあり、演劇から遠ざかってしまった方を多く見てきました。
そういった事情に寄り添い、育成し、精力的に活動ができる環境を用意できないかを模索し続けています。そのため、短編作品や一人芝居や企画公演に一層力を入れて活動している現状です。
活動の幅を名古屋だけに留めず、日本全国各地の方との縁が少しずつ出来てきたので、県外の方にも名古屋の魅力的な演劇人を知って貰える機会がつくりたいと現在画策中です。