目覚めながらくたばり続ける

ドドド・モリ（東京都）

公演に携わっているメンバー：5人

団体紹介

これからのダンスのあり方を模索し体現していく創作ダンスグループです。
暗黒舞踏、ミュージカル、演劇、バレエなどそれぞれ違ったバックグラウンドを持つメンバーにより構成され、その場に現れるギリギリの関係性に着目しています。
関係の中で生じる感情や思考の起伏・流れを汲み取っていくと、それが一つの大きな物語になると信じています。
言葉と体と小道具を同等に扱い徹底的に使用することによって、人と人の間のすれ違いや共感や反発の有様を浮き彫りにし、より普遍的な物語を紡いでいくことを目指しています。
演劇もダンスも体があって成り立つものです。
体からのアプローチで、そのどちらでもない新しい表現を生み出すことが狙いです。
どのジャンルにも属さない、はみ出し者であり続けたいと思います。

応募公演への意気込み

個人と集団、男と女、体と思考、生と死、など人が生きていく上で相反すること、矛盾することであふれ返っています。
そのような状況に目を閉じたり知ったかぶりをすることなく、矛盾をまるごと体で受け止めてなんとかやりくりしていく。
そこに現れるぎこちなさ、不恰好さに表現の可能性を感じています。
どもり続け、転げ回りながら愛を語らうカップル。
等身大のグラビア写真で社交ダンスをする男たち。
バットの素振りしかできない男と、卓球の素振りしか出来ない女の会話。
純情であればあるほどねじれていく、愛の様々なかたちをご賞味下さい。
真面目に阿呆になるのです。

将来のビジョン

真剣になればなるほど、空回りして滑稽になっていく。
そのような間の悪い悲喜劇です。
居合い抜きをするような張り詰めた緊張感の中で、一人で滑って転んで必要以上の悲鳴を上げる。
ただ唖然とするような、無法地帯の幕開け。