スーサイドエルフ/インフレ世界

The end of company ジエン社（東京都）

公演に携わっているメンバー：7人

団体紹介

　将来のビジョンとしては、個々の社員が5年後も文化的に生存している事が最大の目標です。 というのも、あと5年以内に東海大地震が起こると言われており、その際に社会保障のない私達が、いかに生存できるかが問われているからです。
　生きていかなければ、演劇はできない――そのためにも、まずは心身ともに健康である事。特に、自殺衝動には気をつける事が将来へのビジョンにおける最優先課題になります。
　そしてもう一つ、来るべき東海大地震に備え、私達の演劇が震災でも耐えられるほどの強度のあるものを構築することを目標としています。 というのも『阪神大震災は演劇を変えるか』（晩成書房）によれば、阪神大震災当時、関西の小劇場がほとんど機能しなかったという事実があるからです。
　果たして私達は、今の作風のまま、瓦礫のトウキョウで演劇をする事が可能なのか。今と同じ程度の精神性を持った演劇を開発することが、私達のもう一つの将来的なビジョンであり、課題になっています。

応募公演への意気込み

　特に意気込む事はないように、命がけで普通になろうと頑張らないよう、頑張ろうと思います。と言うのも、息は、呼吸は、意気込むと、乱れます。
　今回のジエン社の試みとしては、「もうリアルっぽいのはいいじゃないか」「もうリアルっぽいのはあきらめよう」と、頑張らないよう頑張っています。新しい試みや、新しい諦めなので、稽古場も緊張してしまいがちですが、上手く諦められるよう、いろいろ工夫して様々な方法を試したり、諦めるのを諦めてがっかりしたり、それでもがんばって食らいついて、なんとか新しく考えた「諦め」を貫こうと修行しています。
　ヨガの行者は高い精神性を持って、「無」の境地を生み出そうと日々努力し、頑張って頑張らないよう努めていると聞きます。我々もヨガの行者の様に「無」の境地に行けるよう、2011年にふさわしい新しく豊かな絶望をお見せできるよう努めますので、どうか見に来ていただけると嬉しいです。精一杯諦めてます！

将来のビジョン

　ジエン社の次回公演は、6月、水天宮ピットにて5団体同時のショーケース公演に参加します。この5団体の中で、明らかに我がジエン社は実績、動員人数、知名度が低く、『この団体を呼んだのは誰だ！』と責任問題に発展しそうな予感がします。
　ここは一つ、この賞でグランプリをいただいて、「いやいや、我々は100まんえん取れる団体なので、別に「バナナ学園純情乙女組」とか「ロロ」とかと並んでても不自然じゃないんですよ」という顔したいのです。
　ジエン社が六月に参加する「芸劇eyes番外編」は六月後半、水天宮ピットにて、他の人気4劇団とともに公演を打ちますので、ジエン社なんてまったく好きではなくとても、「マームとジプシー」とか「範宙遊泳」とかのファンの方がいたら、是非ご覧になっていただくとありがたく思います。詳細は、随時明らかになっていくことと思われますので、どうぞお楽しみに。