八月、鳩は還るか

八月、鳩は還るか

烏丸ストロークロック(京都府)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
烏丸ストロークロックは1999年の結成以来、京都を拠点に創作・公演活動を行ってきました。
叙情的なセリフと繊細な演出で現代人とその社会が抱える暗部をモチーフに作品を創っています。多作を消費的に発表するのではなく、本作のように一つのコンセプト・題材に対し、中長期的に様々な角度からのアプローチを試みた連作を発表するカタチを取っています。時間をかけてじっくりと作り込んだ作品を、今後は関西外の地域にも精力的に出かけて持っていきたいと考えています。
 コミュニケーションを交わす方法は日々手軽に、また次々と生まれてきますが、文字や映像といった情報の交流とは違う、感覚的で温度のある交流が今後重要視されてくると感じます。それを実感できる場の一つとして演劇があるのだと。作品をさらに深化させ、いろんな地域に出かけていきたいというのは、演劇を通じて観客の皆さんと私たちとの間でなされる「言葉なき交流」をもっと深めたいという思いと強くリンクしています。
応募公演への意気込み
2005 年。上演時間たった15分の『メモ』と題された無言劇からはじまった烏丸ストロークロックの『漂泊の家』シリーズ。宿命的な孤独にさいなまれながら、家族を求め、さまよい続ける岡田ケンの半生を、2007年に第1話『白波荘をめぐる半年』、2008年には第2話『六川の兄妹』を十数回の試演会と共に上演してきました。そして2010年。
今作ではこれまでのエピソードの再構成をおりまぜながら、漂泊し続けたケンの「ひとつの終わり」を描きます。不変の「帰る場所」である「家」。ケンが行き着く家はいずこに?
烏丸ストロークロックが5年間をかけて紡ぎだした物語が、ようやく一つの終幕を迎えます。
 今回は老若男女、さまざまな俳優が18人登場し、上演時間も3時間近くになる長編です(途中休憩あり)。烏丸ストロークロックの創作スタイルを最大限発揮した代表作になると確信しています。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
将来のビジョン
次回は6月22日と23日に本作品が上演されるのと同じ劇場、アトリエ劇研で公演を行います。今回は大所帯の公演ですが、次回作は出演者を数人に絞り込み、過去の作品をベースにしたものを上演するつもりです(あるいは再演になるかもしれません)。「将来のビジョン」でも述べましたように、今後関西外の地域に出かけていくことを想定した作品づくりをするつもりです。創作をしながら京都公演以降の旅公演を検討します。「第7回アトリエ劇研演劇祭」に招聘されての上演になります。

公演に携わっているメンバー(5)

makinrock
役者・俳優

烏丸ストロークロックのメンバー、阪本麻紀と申します。 学生さんから70歳のおじいさんまで、個性溢れる方々と作品を創っています! 役者の個性を最大限に生かした舞台。 ぜひ観にきてください!
karasuma_y
脚本 演出

劇作・演出をしています。 総集話ということもあって、気合い十分。役者とスタッフが一体となった舞台、どうぞお楽しみください。
hongo
制作

公演制作です。 長い時間をかけて紡いで来た作品の、ひとつの終わりを迎えます。ぜひご覧下さい!
enpou

照明と美術のデザインで参加しています。
キウイ
脚本 演出 制作

劇場側の者としてこの公演の制作に関わっています。

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