夕焼けとベル

夕焼けとベル

カムヰヤッセン(東京都)

公演に携わっているメンバー:10人

団体紹介
人に作用できる演劇を、演劇というメディアの持つ作用する力を最大限に発揮できる演劇を作っていきたいと考えています。

近頃勝ち負けがすごく大事なこととしてもてはやされるようになっている気がします。
勝ち負け、よりは強いか弱いか、のほうが適切かもしれません。
経済的な勝敗はもちろんのこと、
強いかどうか、もてるかどうか、
最近一番アツいのはタバコを吸うか吸わないかのような気もします。
次はきっと太ってるか太ってないか、だと密かに思っています。
力として強いものは言うまでもなく、
数が多いということがひとつの力として存在しているかのような昨今の状況です。
強いものがより多くを喋ることができるようになりました。


弱いほうの問題は、
その弱さ、が周りから与えられた「評価」をとびこえて、
自身の自尊心を巣食ってしまう「事実」として存在するようになってしまったことにある気がします。
ニートであることを自身で語ることは、もはやそんなに珍しいことではありません。
喫煙者は今日もびっくりするくらい狭いハッチの中で窮屈そうにタバコに火をつけています。

どこかで負けている分、
優れていることで勝ちにいくのはより鋭利な働きをしているようです。
強いものにいじめられた鬱憤は、
そのまま弱いものをいじめるためのエネルギーになりました。

みんなが負けてしまうことを知りながら、
どこかで引き分けようとしている、そんな気配です。

その悲しい連関を断ち切る「力」が、
演劇にはある気がします。

バーチャルなメディアはめざましい進化を遂げ、巨大なものになりました。
それでも目の前で起こる再現不可能なドラマに勝る人を動かす力を、僕は知りません。
しかも観客が一方的に情報を享受するだけではありません、舞台上の演者もまたたくさんの情報をもらって、演劇というのは作られて行く気がしています。
豊かな相互通行の可能な状態が、
人と人とがつながっていくことの価値を、意味を思い起こすキッカケになるのではないかと思っているのです。

つながりたいと希求すればするほど絶望的にその難しさに気づいていくものですが、その探求の結果、ほんの少し心のどこかにふれる、くすぐるくらいの、そんな作用ができるのではないか、と思っているのです。

カムヰヤッセンは、そんな演劇を作っていきたいと考えています。
応募公演への意気込み
「終わること」は、どこかで想定されていると思っています。
僕はちょうどノストラダムス・ミレニアムのころまだまだ洟垂れだったので、
ちょっとだけ世界の終わりを考えてみたことがありました。
当たり前のように世界は終わらなかったわけですが、
今度は2年後にマヤ文明が世界の終わりを言っているそうです。

自殺願望というほどのものではないと思うのですが、
漠然と「ああもう終わりにしたい」と考えたことが何回もあります。
友達と修復不可能な仲違いをしたときから、自分の自尊心が深く傷つけられたときまで、
何とはなしに終わってしまえばいいのに、と考えたことがありました。
それでも今こうやってお天道様の下のあるのは、
どこかできっちり前を向くことのチャンスをもらったからだと思います。

今回登場する人たちは、そんな「終わってしまえばいいのに」、とどこかで考えている人たちです。
きっと続いていく世界の中で、
自分が選んだんだという自信と、
自分が負けてしまったものたちを受け入れることのできる強さをもって、
前にちゃんと一歩目を踏み出すことができる舞台にしたいと考えています。

与えられる強さ、ではなく、
きちんと地に足をつけれる強さを、もてるようなお芝居にしたいと思います。
4月の王子小劇場で、お待ちしています。
将来のビジョン
カムヰヤッセン 第6回公演「(タイトル未定)」
MITAKA "Next" Selection 参加作品
2010年10月1日(金)~10日(日)
於 三鷹市芸術文化センター星のホール

を予定しています。

公演に携わっているメンバー(10)

もやし

でゃ
あかはね

制作部でおじゃまします!
トメ

役者やります。よろしくお願いします。
かわうそ

出演します!


出演です。よろしくお願いします!
sunasand

Web更新を担当しております
甘粕阿紗子

出演いたします
コロ助

制作さんです。
ナガシ

出ます。
松澤くれは
脚本 演出

こちらこそよろしくお願いします。

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