ミロール

MU（東京都）

公演に携わっているメンバー：8人

団体紹介

ハセガワアユムの個人ユニット『MU』。その由来は魑魅魍魎の劇団名が溢れる小劇場界の中で「意味の無さ」と「妖しさ」を元に命名。それは現状に対する「もっと新しいやり方があるはず」というスタイルにも現れて活動しています。

劇団主宰で三年程活動、その後俳優として各方面へ客演を経て、満を持して『MU』を立ち上げました。その覚悟の元、いわゆる「下北スゴロク」を上ることをビジョンにしていますが、本公演を打ち続け疲弊してしまうのでは無く、ミニマムな公演を挟みそれを有効活用するビジョンも持っています。近年、ギャラリーやカフェなどでの公演も増え、「大きな劇場でたくさんの人を集める」ことだけに重要性を求めず、もっと自由で、作品に見合った場所で質を高めることを貴重だとする姿勢があります。それらをパッケージし「プロモーション」として、本公演へ繋げたいというビジョンがMUにはあります。

応募公演への意気込み

＜将来のビジョン＞を流れを汲み、本公演以外にミニマムでフットワークの軽い公演で尚かつ「短編映画の撮影」をするのが目的です。

古くは『ビバリーヒルズ高校白書』、近年『トゥルー・コーリング』のファンであるハセガワアユム（作・演出）が、それらの海外テレビドラマのような形式（根底にシリーズの大きな流れはあるが基本的には45分で一話完結）で公演を打ちたい、という発想の元にあります。シットコム形式の公開収録をそのまま短編映画として、コンペへの参加、DVD販売などを計画しています。これは本公演の重さから少し離れ、身軽かつコンセプチュアルな＜公演×映画×公開収録＞と全く新しい企画です。

将来的にはシリーズ化して、連続ドラマがそうであるように、作家や演出家が回ごとに変更があっても面白いと考えています。俳優や作家、劇団にとってきちんとプロモーションとなる作品をパッケージして残すことは、新たな観客獲得や業界への宣伝、「この企画発で活躍して欲しい」という願いもあります。

将来のビジョン

『MU』の一環しているテーマは< not "no Message" >。90年代ならともかく、00年代において「メッセージがいらないなんていらない」を掲げており、8月に下北沢OFFOFFシアターにてロングランでオムニバス公演を行います。

blogのように書き留めた< not "no Message" >の弾丸みたいな短編×６編をAチームとBチームに分けて、上演。表題作『きみは死んでいる』のみWキャスト。その他短編は、AとBでまったく違うものを上演。（1ステージ30分×３編、90分を予定）

表題作は、死んだはずの友人が「スカーフで首を締められた痕を隠し、飛び出た目玉を戻し、パジャマの股間を濡らしてしまったまま」何故か生きていて主人公の元を訪ねてくる冒頭から始まります。そして、友人が在籍していたヒッピーのようなコミューンへ彼を殺した犯人を探しに行く短編です。

「村上春樹」から「ダウンタウンのごっつええ感じ」まで敬愛するハセガワアユムが、その振り幅を全開にして、メッセージとユーモアを忘れずに挑みます。

僭越ながら、小劇場を愛しているけど「新しいことで現状を変えたい」と見えるCoRichに、MUは親近感を抱いております。何卒、よろしくお願い致します。