文学座・中野志朗による演劇WS/ゲーテ『ファウスト 第一部』読み合わせ
今回は、ドイツ文学を代表する巨匠ゲーテの代表作である『ファウスト』の第一部をとり上げます。ゲーテ本人は上演を考えずに書かれた本作品は、その後、さまざまな演劇人の想像力を刺激して、多くの舞台上演を生み出してきました。第一部と第二部を合わせた大作として書かれましたが、今回のWSでは第一部からいくつかの代表的な場面を選んで、読み合わせを行います。作家の壮大な世界観に裏付けられた大作に挑みます。
丁寧な指導の下、戯曲を音声化してつつ、作品世界を深く掘り下げて楽しみます。
~あらすじ~
老いたファウスト教授はあらゆる学問を極めつくしたが、結局、われわれは何も知ることができないとわかり、失望する。
悪魔メフィストフェレスが彼に近づき、奴隷として彼に仕え、広い世界のすべてのことを体験させようと言う。ファウストとメフィストは賭けをする。すなわちファウストが、過ぎ去る瞬間に向かって「とどまれ、おまえは美しい!」と言ったら、その時ファウストは死に、メフィストに魂をやらなければならない。こうしてファウストの人生遍歴が始まる。
開催日:6月16日(土)13時~18時
開催場所:杉並会館 第三集会室
参加費:2000円
定員:男性1名+女性5名より開講致します。
テキスト:集英社文庫ヘリテージシリーズに入っている池内紀訳を使用します。
参加をご希望の方は、各自、入手して下さい。
WSにて、とり上げる場面に関しましては、こちらからご連絡を差し上げます。
申し込み・問い合わせ先:shiro.nakano72@gmail.com(中野)
お申し込みの際には、上のアドレスまでお名前、性別、年齢、演技経験の有無/経験年数をお知らせ下さい。
締め切り:6月9日(土)深夜
中野志朗・プロフィール
文学座演出部所属。2007年度文化庁在外研究員として、1年間ベルリンにて演劇研修を受ける。演出活動の他に、俳優養成の講師を務める。都立総合芸術高等学校舞台表現科市民講師。他にも芸能事務所、専門学校等で指導をしている。演出代表作としてファルク・リヒター作『崩れたバランス』、ベルトルト・ブレヒト作『男は男だ』などがある