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カテゴリ:ワークショップ告知 返信(4) 閲覧(546) 2013/07/20 19:04
人はなぜ酒に溺れるのか?
それは嫌な思いから逃れるため。
ではなぜ役者に酒飲みが多いのか?
それも何か嫌な思いを持っているから。
それでは役者に共通する嫌な思いとは何なのか?
例えばそれは、「自分は人生を無駄に費やしている」という思い。
役者を名乗っておきながら、実は「良い演技とは何か」を知らず、見る人の好みに左右され、何の進歩も感じられないまま時間だけが過ぎてゆき、周りの“普通の”人たちからは取り残されていく。
それはたまらなくつらい思いだから、酒を飲み、せめて少しの間でもそのつらさから遠ざかりたい。
でももし「良い演技とは何か」を知っているのなら、時間はそれのために費やされることになる。それは無駄ではなく、人生は充実したものになり、酒を飲む必要もなくなる。
「良い演技とは何か」を知ることは、僕らに進むべき方向と、自分の演技に対する良し悪しを判断する目を与えてくれる。
それはとても大事なこと
だから僕の講座は、みんなに「良い演技とは何なのか?」を考えてもらうところから始めようと思っている。
僕らが普段考えている思いは、「意識している思い」。その下には「意識していない思い」がある。
「意識している思い」は、「意識していない思い」を自分なりに翻訳したもの。
だから、自分にとっていくらか心地良い言葉になっている。
「人の役に立ちたい」の下には「自分には価値がない」とか、「自分は優れている」の下には「自分は劣っている」とか。
ここで注意しておくことは、実際その思いを持っているからといって、その人が本当に価値がないとか劣っているとかじゃないということ。
あくまでこれは、「思い」でしかない。
「自分は馬鹿だ」という思いを持っている優秀な学者は、世界にたくさんいるだろう。彼らは馬鹿だと思っていたから、勉強した。
このように、意識下の思いがその人の行動に大きな影響を与えているんだが、僕の演技法はここを利用する。つまり、「意識していない思い」の方で演技を作っていく。
これがリアルにつながる。
人間の持つ目的って、いくつぐらいあると思う?
そんなの人間の数だけあるよって言う人もいるだろうけど、“意識していない”方の「目的」を数えると、全部で130個ぐらい。
意外と少なかった?それとも多かった?
ちょっと思いつくだけ書いていってみるよ。
「好かれたい」
「重要でありたい」
「注目されたい」
「尊敬されたい」
「嫉妬されたい」
「自由でありたい」
「特別でありたい」
「復讐したい」
「必要とされたい」
「人を失敗させたい」
「混乱したい」
「いらいらしたい」
「考え方を知りたい」
「失望した人生を送りたい」
「人を喜ばせたい」
「失敗したい」
ちょっと信じられないような「目的」もあるよね。でも何となくでもわかってもらえたかな?言わんとしていることを。
つまり、「意識していない思い」とは正直な思いなんだ。感じているそのままの思いを言葉にしてみたものなんだよ。だから少々どぎつかったりするんだけど、それがおもしろかったりもする。
そしてこれらの「目的」を使って演技すると、キャラクターの意図がはっきり見えてくるんだけど、これは講座で実際に皆さんに試してもらうので、楽しみにしていてください。
あと、この「目的」のリスト(全部で130個)は講座で配ります。
多かったご質問で、「3回とも全部は参加することが出来ませんがそれでも良いでしょうか?」というのがありましたので、ここでお伝えしておきます。
もちろん良いです。来れる日だけでも是非いらっしゃってください。
ご希望があれば、来れなかった日の講義内容もメールいたします。それを読んでわからなかったところは連絡してくだされば、メールで詳しく解説いたします。
僕としては、人に教えるという機会をくれる皆さんがとても有難いのです。だから、来てくれた方には最善を尽くして、この演技法を理解する手助けをしようと考えています。
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