SHOOTING PAIN 公演情報 SHOOTING PAIN」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★

    王様ワールド
    面白かったです。テンション上げ上げな人たちが繰り広げる話でありながら、心の深みにも迫っていたのではないでしょうか。横浜は遠かったけど、行って良かったと思えます。以下

    ネタバレBOX

    広田さん達がゲストで出られた回でした。お二方はトークも出来て、アクターとしても面白いなと思います。本編に関係なく、時間としては長いので別にしても、という気もした。シンプルなつくりで、舞台上に一箇所だけ伸びている包帯のような布のようなものが面白かった。走り回っていたり、熱い。
    僕にはずっと王様のターンにすら見えてしまう強烈さがありました。なんてクセのあるキャラなんだろう。ポジティブさもあって、吸収したい変人演技でした。他にもフルスイングのサードさんも拘束されてからまさに尻上りになって面白く、主宰のコロさんが思ったより出番が少なかったように思える。もっと見たかったです。別人格が複数出てきて当人にしか見えていない手法は好きです。去年ジェットラグさんで見た心理劇と似たテイストも感じました。あちらはダークに演出されていたけど、こちらのコミカル要素たっぷりも良いですね。
    心理的な統合失調症とか、ストレス過多な状況からの逃避で出来るとか、有り得そうな有り得なそうな気もします。ですが実際、みんなお酒飲んだり趣味に気晴らし、恋愛やら風俗やら果ては犯罪まで、何かにすり替えるような事をしている。出会いのキッカケも豹変の兆しも突然訪れるものかもしれないし、また何か辛い状況にあたっても、改善への兆候は急に降り注ぐのかもしれない。こういった精神題材の舞台で、ご当人たちに伝えられるものもあるのではないかと思いました。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった。
    最初は面白おかしくでも少しずつ面白さが痛みや悲しみに変わっていって、
    笑っていたはずが、最後には泣いていました。
    池亀三太氏の脚本がとても良く、ぬいぐるみハンターや、踊れ場など
    彼の作品にもっと触れてみたくなりました。

    ネタバレBOX

    ひとつ気になったのはコラボの部分。
    自分が観たのは、ミコーズの回だったのだけど、
    やはり組み込むのはちょっと厳しかったと思います。
    舞台の流れがあそこで乱れてしまったような気がしました。
    ゲストを呼ぶのは良いのですが、組み込み方は再考した方が良いと思います。

  • 満足度★★★★

    痛みをポップに
    疾走感溢れる池亀ワールドに中屋敷風味(右手さんの台詞まわし)が感じられたステージ、最後にそう来たか〜!?と、やられました!! キャストも魅力的で、カラフルな照明をバックにしたシルエットでのダンスシーンが印象的でした。 全体に明るい雰囲気の物語の真実は..... 良いバランスだったのではないでしょうか!?

    ネタバレBOX

    別人格を別の人が演じるのは舞台ならではですね!
  • 満足度★★★★★

    コロ・池亀ご両人のイイトコ取り
    前半のドタバタ系パートは池亀色が濃厚だが演者がオトナなので(?あくまで私見)また違った味わいがあり、終盤ではしっとりとした哀しみも漂って(「まあくんがいなくなった」以降、立花・マツリそれぞれの喪失感が現出して切ない)、コロ・池亀ご両人のイイトコ取り的な感覚。
    OP・EDのシルエットで見せるダンスもステキ!(映画のOPタイトルバックのようでもある)

  • 満足度★★★★

    コラボ
    いつもと違う役者を絡めることで池亀作品には新鮮味が加わり、力のある役者はよりその持ち味が感じられた。

    作品の内容も躍動感にあふれつつ心に刺さるもので見応えがあった。

  • 満足度★★★★★

    涙が
    終盤涙がポロリとでた!
    右手さんがかわいかったのとコロさんが男前でした!

  • 満足度★★★★

    軽く楽しませるだけではなかった
    こういう動きが多い芝居が大好きです。
    椅子に座られたりしたらそれだけでゲンナリしますものね。
    笑いと涙、こういう舞台はまた観たくなります。

    病院設定にも関わらず一度蓋を開けてみれば
    あっという間に幕が閉じてしまいます。
    本音を言うともうちょっと観て居たかったです。

  • 満足度★★★★

    元気な病院モノ
    若さ溢れる舞台。とにかく元気でした。
    コロブチカ初見のため、それがいつものことなのか、或いは演出・池亀氏によるものなのか判断つきませんが、文字通り劇場全体を駆け回る芝居は元気そのものでした。
    魅力的な役者を揃え元気な演技をする、それだけでじゅうぶん見せられる芝居になっていました。

    ネタバレBOX

    題材として精神病院、そして多重人格と、なんとなく鴻上尚史の「トランス」を彷彿とさせますが、キャストの数が5倍も違えば全く異なる趣です。(当たり前ですが)
    しかし、他の人にマツリと小春の両方が見えていたり、あまつさえバットで殴られて小春だけが気絶していたりと、どうにも腑に落ちない点があります。病院自体が全て小春の妄想だった、というわけなのでしょうか。
  • 満足度★★★

    次回は東京でやってね
    結構空席あったけど東京だったら満席だったのでは?精神病院は芝居にとって恰好の舞台と思えるのは、年に1度は類似の芝居を観ている気がするからで、ゆえに内容的には新鮮味はない。だとしても単純におもしろいのだから笑える。どちらかと言えば芝居に不向きと思える会場を自分達に都合よく劇場化したことも称賛したい。小山田はこの芝居にとってキーパーソン(その出自の仕掛けは巧妙。)だったが、工藤はこの芝居を観劇した私のキーパーソン(つぼ)だった。ブラボー!

  • 満足度★★★★

    爽やかで、切ない
    心に傷ができてヒリヒリ…などと予想していたが、違った。
    さらりとしてて爽やかテイストなのに、気付いたら胸をえぐられていた。
    劇場を出て駅へ戻る道すがら、こみあげてくる涙を必死でこらえた。
    だって、人混みの中で泣くなんて、恥ずかしいから…(笑)

    ややドタバタ感のある前半を観ながら、先の展開を予想していた。でも、読みは外れた。
    (以下、ネタバレBOXへ)

    ネタバレBOX

    マツリちゃんは病院を出たあと、どんな人生を送るんだろうと考えると切なくなる。
    精神科の病院と患者ってそんなふうなのか? と思ったりもしたけど、そのあたりにリアリティを求める作品じゃないことは理解できたのでOKかなと。
    コロさんと右手さんのかけあいは、見事。さすがとしか言いようがない。

    シルエットで魅せるダンス、通路を存分に使った役者さん達の動きなど、目が離せないシーンがたくさんあった。
    できればもう一度観たかったな。とくに、一色さんのジャンプ! あのジャンプが観たいー!(笑)
  • 満足度★★★★★

    笑って泣いて
    不覚にも涙が出そうになりました。
    あれだけ賑やかして笑わせておいて、
    油断したところで心をギューッと鷲掴みにされました。
    シンプルな舞台を、巧みに時間と場所を飛んでみせる演出に感心。
    そして、俳優陣のレベルの高さに脱帽です。

    照明も良かったですね。
    ダンス(群舞?)の際のシルエットが綺麗でした。

    久しぶりに拝見した右手さんに夢中でした。
    完全にやられました。
    そして、看板でありながら抑えた演技のコロさんに脱帽です。

    次回公演も、たくさんの人に観てほしいです。

  • 満足度★★★★

    可笑しくて切ない物語
    まずシナリオがとても良かったです。池亀三太さんは流石だと思わずにいられません。役者の皆さんも素敵で、物語は少し悲しくて切ないのですが、後味の悪さは感じず、明るい気持ちになれるという不思議な感覚でした。面白かったです。

  • 満足度★★★★

    良かった!
    切なくてあたたかなお話でした。仕掛けはシンプルですが、その分役者の魅力が満載でした。中心となる右手愛美さんとコロさんが特に素敵でした。そして前園あかりさんの動きのキレがなんとも凄い!

  • 満足度★★★★★

    痛み と 力と
    おもしろかったです。

    ネタバレBOX

    周りの人は、傷に気が付いているけれども、
    見守るしか 出来なかったり、

    でも 
    時には 少しな何らかの 力になれる 
    という事
    を、
    素敵に思えました 
  • 満足度★★★★★

    役者力
    言い忘れた!

    ネタバレBOX

    舞台美術に全くお金かけてないのに
    これだけ想像力を喚起させるのは、
    出演している役者さん達の演技力。
    特に印象に残ったのは、コロさん、
    右手さん、一色さん以外では、
    菊沢さん、湯口さん、工藤さん。
    六川さんや前園さんも個性的です。
    有川役の港谷さんは、かっこいい。
    今年ベスト3に入るお芝居でした。
    SHOOTING PAIN 出演者の皆さん、
    スタッフの皆さん、ありがとう
    ございました。
  • 満足度★★★★★

    池亀さん最高!
    脚本も演出も言うことない。
    とても満足しました。
    お客が笑って、楽しめばそれでいいと
    思います。
    出演者も皆さん光ってました。
    右手ちんと一色くんを観に来たけど、
    他にも掘り出しものの役者が多数。
    ゲストのブロードキャスト!!の
    演技もよかった。
    GW最高の締めくくりになりました。
    池亀さん、コロさんありがとう!

  • 満足度★★★★★

    あれ、なんか・・・
    といった既視感を感じたのですが、終わってパンフを見て納得。ああ、そういえば池亀さんの脚本かと。

    それにしてもコロさんの立ち姿の美しさ。
    そして滲み出る華。

    最高でした。

    ネタバレBOX

    エキバカが見れたのも良かったです。

    小田急線の出世魚の話がやけに心に残りました。
  • 満足度★★★★

    楽しめた
    池亀三太のシナリオが良かった。よくあるトリックというか設定・構成なんだが場の雰囲気の運びがうまくて、その仕掛けに気づかなかった。セリフ運びもらしさがで出てて楽しかった。

    ネタバレBOX

    先日の犬と串で初めて観た一色洋平は今日も良かった。サイドストーリーの中で存在感抜群。キレのいい動きは相変わらず凄いが、今回はそれよりも演技が印象に残った。声張った時に独特の雰囲気が出るのが好き。

    前園あかりも凄く印象に残っている。月刊根本宗子の時も感じたのだが、目立っている訳ではないのに何故だか印象に残る。説明が難しいが心に残っている。不思議な魅力の持ち主だ。

    工藤さやは、振り返ってみると『なるほど』という演技。劇中セリフ捲し立てる様子は出色。池亀演出なのか、しゃべり方の雰囲気が神戸アキコに近くてそれも面白かった。
  • 満足度★★★★

    少し切ない
    そっちだったのかとも思いましたが、少し切ないです。

    ネタバレBOX

    いじめに遭っていたことが原因で、あっと気が付いて必死に追い掛けたものの今一歩間に合わず自分の制止を振り切って、目の前で電車に飛び込んで自殺した友人のことがトラウマになって解離性同一性障害になった女性を中心に、様々な精神障害の人や巻き込まれてしまった人、医者、看護師たちによる精神病院を舞台にした可笑しくもちょっと悲しいコメディ。

    多重人格の人には会ったことがなく懐疑的なので、多重人格物は嫌いです。ただ、友人とおばちゃんが同時に登場していたので妄想癖かもしれませんね。妄想による混乱は大好きです。

    生きていたかったという友人の思いを代弁するだけでなく、怪我はしたものの止め切れなかった自分を代弁するおばちゃんがいたことで深みが増しました。

    表の主役の右手愛美さんはスレンダー美人、裏の主役のコロさんも自然体の女前で素敵でした。

    最終的に友人とおばちゃんが去って彼女は退院することができましたが、友人に会えなくなるのは少し切ないですね。野球選手の行く末が心配です。

    ストーカーナースマンたちが舞台から1メートルぐらい下の客席通路へ勢いよく飛び下りたりしたのは、ふわふわ絨毯で傾斜の緩やかな客席ということもあって劇場の特徴を上手く利用しているなと思いました。
  • 満足度★★★

    作・演出が浅い
     精神病院の話である。発狂の背景にあったもの・ことの中に現在の問題を嵌め込み、一応の時代性を確保した。

    ネタバレBOX

     例えば、苛め、大黒柱発狂後、社会保障の限度も切れて借金を背負い未来を喪失し妊娠した若妻に、実生活が破綻した夫が狂気と正気の境界線で向き合う話、実在しない子供を中心に生活する母、一旦、患者とされた者は正気であっても薬漬け、拘禁衣などによって自由を奪われ監禁生活を余儀なくされる話、ちょっと茶化し気味な躁鬱など深刻な問題を扱っているのだが、作・演出に難があるように思う。恐らく、この作・演出家は、深い哲学や精神医療に対する知見を持たないばかりか、役者のキャスティングも間違ってしまった。結果、身体と精神との相関に気付かないような者に、疾患を持つ役を振っている。精神疾患を患う者が、発作を起こす場合などは、心拍数や血圧上昇等々の著しい亢進が見られ、昂った精神と肉体のアンバランスがホルモン分泌などにも影響を与える結果、心は熱しているのに、殆ど無感動としか見えないような醒めた頭脳を持っているような気になっていると同時に、酷い偏頭痛に悩まされるなどということが同時進行したりしているはずである。そう言ったことに想像が及ばないようなキャストならば、少なくとも患者役をやらせるべきではない。豈主役を乎、である。
     薄っぺらな表面しか見ていないから、良い役者がいても活かしきれていないように思う。演出家は、演ずる身体について、この作品では狂気についても、また社会学や哲学についても、もっとしっかり勉強して欲しい。
     役者で良かったのは、真理子役の湯口 光穂、中園役の一色 洋平の身体能力は図抜けている。パプア役の菊沢 将憲も中々であった。小春役のコロは、もう少しいじましさを出しても良かったのではないか。

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