『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月! 公演情報 『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
41-60件 / 60件中
  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』観ました
    とにかく重い。封印された戦争体験の悲惨さと戦争を回避できない現実。考えさせられますね。見事な作品でした。

  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』:素晴らしい脚本
    今日、歴史の問題を、これだけの批評性を持ち、これだけの力量で書けるなんて、、、驚きです。

    そして、演技・演出も素晴らしかった。

    ネタバレBOX

    プリーモ・レーヴィが「灰色の領域」と呼んだゾンダーコマンド(特殊任務部隊)の問題を取り上げている。
    被害者でありながら、加害者でもある、、、、その複雑な問題を、とても見事に描いている。

    多くの言葉はいりませんね、素晴らしいのひとこと。


    主演の岡本篤さんの演技も素晴らしかった。

    また、妻役(竹田りささん)が夫を見つめる細かい演技が素晴らしいと思っていたら、物語の最後で妻は極めて重要な役割を果たした。
    脚本と演出と演技がとっても有機的に繋がっていて、素晴らしいなと思った。

    また、『熱狂』のリヒャルト・ビルクナー(浅井伸治さん)が、この作品にも出てきて、「えっ、同じ人?」っと一見思わせておいて、後に謎が解かれる、、、しかも、それは極めて重要な意味を持っているという、、、うまい、うますぎる。

    いや~、すばらしい。



  • 満足度★★★

    熱狂
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    ヒットラー(西尾友樹)が、ドイツのトップに上り詰めるまでの軌跡を描く…。

    弱小政党だったナチスが、ヒトラーの演説力を礎に有能無能な人間を取り込み吐き出しつつ、ドイツを手中にするまでの、政治とか人間模様とか。「ナチス」ときくと「アウシュビッツ」とか「ユダヤ虐殺」とか「独裁者」って反応しちゃう(というかそれしかイメージがない)けども、本作はそれ以前の下積み時代にスポットを当てた点が良い。

    ヒトラーが演説能力に長けていて、かつ指導者原理に固執する気質だったことは面白い。周囲のアドバイスに怒ることで、その裏に怯えがあるのかなと思った。
    とはいえ、ヒトラーの気持ちがどうだったのか。本作が、政治群像劇なつくりに感じたせいか、ヒトラーの(発言でなく)気持ちがどんなものかがわからなかった。単純に、ドイツを想うあまり権力を欲したってだけの人間だったのかしら(それでもいいけど)。いまいち人物の奥行が感じられなかった。ドラマ性が薄いというか。

    「あの記憶の記録」とつながっているビルクナー(浅井伸治)の純朴さが、「あの~」で絞殺される悲劇を高める。「あの~」のテーマでもある「家族」ってとこにちょこっと触れてたらなお良かった。折角だし。

    「あの~」の方が自分の好みだっただけかもしれないけど、面白い反面もう一声欲しかったと感じた。
  • 満足度★★★★★

    【熱狂】良質な作品が見れた。感謝です
    うちが見た中で今年1位の作品になるかもしれない(まだ3月ですが・・)
    【CoRich舞台芸術アワード!2012】において第一位なのもうなずける。
    舞台が近いので表情がよく見え、またストーリテラーの様に時々説明が入り、文学苦手なうちでも、これが非常にわかりやすい。

    つかみが秀逸!!
    ヒットラーの裁判の場面から入るが、この演説が身振り手振りが入り素晴らしい。ここからすっと引き込まれて、目が離せない。優秀な部下の思惑や野望もからみながら進んでいく。

    ユダヤ人虐殺くらいしか知識の無いうちでも、相当引き込まれた。
    うちは評価5を付ける事は無いと思ってたけど、これは★5つです。

  • 満足度★★★★

    「熱狂」は…
    「ある記憶の記録」があまりにも素晴らしかったので、さっそく「熱狂」も観に行った。

    戦争に巻き込まれた市民の「記憶」に対して、こちらは愛国心に燃えて後に戦争を引き起す政治家と民衆の「熱狂」か。

    最初から役者の熱い演技にぐいぐい引き込まれたものの、だんだん頭が麻痺して、ぼんやり目の前の激しい芝居を眺めている自分がいた。


    静の芝居に心がかき乱され、動の芝居で思考が停止する…面白い体験だった。


  • 満足度★★★★

    素晴らしかった!
    2時間のお芝居が15分に感じたほどだった。

    見る場所によって迫力が違うので
    場所に注意。

    慌てて「記憶」も予約しました

  • 満足度★★★★

    念願叶って!
    ようやく観る事が出来ました。時代のヒーローが、やがて歴史上の悪魔に変わって行く。変わって行くしかなかったんでしょうね、きっと。ずっしりきました。
    がっつり堪能するには、体力が必要!

    ネタバレBOX

    序盤、激した芝居がちょっとなと思ってしまったけど、ヒトラーの描きっぷりに、その演技もかなりしっくりきてしまい、コンプレックスの塊の彼が妙に魅力的に見えた。そう感じた自分がちょっと怖かった。
    『あの記憶の記録』も是非観てみたいと思いました。
  • 満足度★★★★

    あの記憶の記録
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    劇団チョコレートケーキ 【あの記憶の記録】を観劇。

    最近、演劇界で名を馳せてきている劇団で、今作の出来の良さから始まったようだ。今作は再演。

    1970年のイスラエル・テルアビブ市内で平和に過ごしているイツハク家の物語。
    イツハクの子供達が通う学校の歴史教師は、ナチスがユダヤ人に行った残虐な行為を後世に残そうと生き残りのユダヤ人を探してインタビューを試みている。特にユダヤ人の中でもカポーと呼ばれていた人達の証言を求めていた。そんな時に生徒の父(イツハク)がカポーという事が分かりインタビューを試みる。そしておぞましい記憶を呼び起こすのを20年以上も躊躇っていたイツハクも遂に独白する決意をする。

    カポーとは・・・収容所監視員と言われている。収容者の中から選ばれ、直接収容者を監視する任務を持つ。監視下の収容者に対して絶対的な立場に立っており、残酷に振る舞う者が多かったとされる。個室や食料等の特権が許されていた。(劇団資料参考)

    あまりにも遠い歴史的証言の内容であり、映像等での認識しかないので、何処まで作品に関われるか?が観劇の際の不安であったのは正直な処だ。認識不足の観客の為に、歴史的紹介を兼ねて少しづつイツハクの独白にスライドしてく展開の上手さ、そして観客をその場の立会人させてしまう演出術は見事だ。イツハクの独白も歴史の中で見聞きしているユダヤ人とは違うカポーの証言なので、更に興味を持ってしまう。
    そしてその証言後に、現場体験をしているイツハクの考えている戦争終結とは?机上で考えている歴史教師の考える戦争終結とは?という結論に持って行くのだが、互いの立場、世代間、宗教間の思考の隔たりに、実はそこに未だ戦争が行われている原因があるのではないか?という事に言及していくのが今作のテーマであり、落とし所であったようだ。特に歴史的、人種的にも異なる日本人が、ナチスの虐殺から未だに続いている戦争について考察している点が今作の見所でもある。

    因みに次回作は、連合赤軍の浅間山荘事件を扱うようだ。
  • 満足度★★★★★

    深く傷ついたのでしょう
    あの記憶の記録です。
    前回見たときにも、感じられたことですが、誰れでも思い出したくない過去
    はあるでしょう。

    主人公を演じるを岡本さんは行き場のないのない悲しみや怒りをはまるで、ご自信の経験のように役柄を演じられていました。ほかの役者さんも、魅せてくれました。

    最後に脚本の古川さん、演出の日澤さん、これから、このような素晴らしい作品を世に送り出してください。

    スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

    ネタバレBOX

    イスラエルではアラブに対して先制攻撃も辞さすという政治体制です。

    本作では、教育の現場ではユダヤ人のレゾンデートルを学ばせ、愛国心を喚起させているというような体制を敷いているとしています。(実際そうなのでしょう)。
    ここからは何も生み出せません。しかしアラブ諸国に囲まれているののも現実です。
    ではどうしたらいいのかの回答を自分は持ち合わせていませ。そのことが、はけ口のない怒りで満たされてしまい、翌日になってもさめることはありません。今でもそうです。

    ヴィクトール・E・フランクルの夜と霧 を読んでおくのもいいかもしれません。
  • 満足度★★★★★

    両作品
    「熱狂」初日のアフタートークで「熱狂であげてあの記憶の記録で落としている」という脚本の古川さんの言葉を聞いて、これは記憶も見なければ、と両方観劇してきました。

    狂信的なものに対し予防線を張ってしまう癖があるので、熱狂はどこか冷めた感じで観劇したことも加わり消化不良もあったのですが、記憶で見事に解消されました。
    この舞台は2作品で完成されるのだなとも思いました。
    どちらも中心にある考え方やマイノリティからマジョリティになる過程だとしても、答えは正反対。

    とても見応えがあり、両作品見れて良かったでした。

  • 満足度★★★★

    あの記憶の記録
    観てきました!重い内容。芸術的には星5つ。個人的に終わったあと、すごく戦争、生きることについて考えさせられる。
    残念なのが照明。座った場所が悪かったのか。出入り口付近に座ったのだが、2回ぐらい、黄色い照明がすごく光るシーンがあり、目をおかしくした。
    先生役の人は、なんかはまり役でした。

  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録-初日
    どう表現すればいいのかわからないが、いろんな意味で奥の深い作品だ。

    純粋に娯楽作品として観ることもできるし、高いメッセージを持った問題提起の作品だとも観れる。

    それぞれでの表現方法が秀逸。それは元々の脚本の良さもあるが、芝居・演出が初演のときよりクリスタライズされている。

    重い話で、私がどこまで、造り手の伝えたい意図を汲んだのかわからないが、内容にものすごく共感できる。

    この作品は演劇好きな人だけでなく、もっと一般の人に観てもらいたい。

    (あとでネタバレでもっと感想書きます)

  • 満足度★★★★★

    役者が旨すぎ!
    ヒトラーのカリスマ性が見事に、演じられていました。本当に、演説は鳥肌が立つほどに、気分が高揚しました。自分がドイツ人で良かったと思えました。見終わった後に、(あっ!自分は日本人だ!)と気づきました。

  • 満足度★★★★

    「あの記憶の記録」を観てきました!
    迫力がすごかったです!!
    とても舞台と観客席が近いので、役者の方の表情がよく見えて感情がダイレクトに伝わってきました。
    戦争という重いテーマを2時間観客の集中力を途切れさせずに見せるのは、すごく難しいと思います。台本、演出、演技どれも素晴らしかったからこそ、最後まで集中して観れました!
    笑いがあったりとか、軽く観れる舞台ではありませんが、いろんな人に観てもらい何かを感じて欲しいと思いました。

    今日はありがとうございました。お疲れ様でした!

  • 満足度★★★★★

    全ての方にお勧めしたい舞台です! 
    歴史の真実を真摯に取り上げた舞台を感慨無量で観終えました。
    過剰な演出のない芝居はストレートに胸に響いた!

  • 満足度★★★★

    【熱狂】男子の好きな制服の果て
    初演を見逃していたのでぜひ観たかった。
    現代日本とどこか通じる第一次大戦後のドイツ経済の疲弊。
    不満と期待の化学反応による爆発的な大衆のエネルギーを味方につけて
    ヒトラーは独裁への階段を駆け上った。
    あの「熱狂」がなぜどうやって生まれたのかを
    単なる時代のせいではなく“人間の仕業”として描き出している。

    ネタバレBOX

    長方形の劇場の三辺が客席になっている。
    残った長辺の壁を背にして少し高いところに
    フューラー(党指導者)の座が設けられている。

    冒頭ひとりの男が登場して、これからヒトラーの裁判が始まることを告げる。
    そして客席の間の通路に被告人席が照らし出され、ヒトラーが浮び上る。
    「私が有罪だというならそれは受け容れる。
    だが、私を支持すると言った政府が罰せられないのはなぜか。
    私が有罪なら、彼らも又有罪のはずである」

    1924年、ミュンヘンでナチスが武装蜂起したミュンヘン一揆の裁判である。
    被告人が滔々と演説して傍聴席も裁判官も聴き入ってしまうという
    ヒトラーの悪魔的なまでに巧みな、人心掌握の手段がここで披露される。
    ヒトラーは禁固刑を受けるが10カ月ほどで釈放、すぐにナチスを再結成して
    ナチスはここから誰も止められないほどに拡大して行く…。

    冒頭登場した男はビルクナーといって、ヒトラーの身の回りの雑用係である。
    純朴・正直を買われて採用された、いわば独裁者の近くに置いても安全な男だ。
    舞台は、単純にヒトラーを信奉する雑用係としてのビルクナーが
    もうひとつの役割である“狂言回し”として、
    時代や側近たちの裏を解説しながらすすんでいく。
    このビルクナーの解説のおかげで、舞台はとても解りやすくなった。
    演じる浅井伸治さんが“鈍と鋭”を鮮やかに切り替えてメリハリがあり
    3か所の出ハケでスピーディーに展開する舞台について行くのを助けてくれる。

    側近たちのキャラクターが人間味あふれていることも魅力的だ。
    総勢9人の男たちのうち、2人か3人が部屋に残ると
    たちまち密談が交わされるような危うい結束の一面も描かれる。

    シュトラッサーを演じた佐瀬弘幸さん、自分は裏切り者ではないと訴える場面、
    聞き入れられなかった口惜しさが全身からほとばしるようで素晴らしかった。

    9人の中でヒトラー(西尾友樹)は、あまりひとりにならない。
    アフタートークで語られたように、ヒトラーのビデオを観まくって
    身ぶり手ぶりを研究したという演説の場面などは素晴らしく迫力がある。
    いわば“男子の好きな政治という名の部活”に夢中になる男たちの
    集団の勢いやテンションはよく表現されているが
    その一方にはヒトラー個人の迷いや弱さがあったはずで
    もっとその対比があったら、あのテンションの高さがさらに活かされたように思う。
    6~7割を占める、互いに顔を近づけて怒鳴り合う場面と、説得力ある演説のほかに
    独裁者にならなければ存在理由を見いだせなくなって行く男の孤独を
    覗き見ることができたら、と思う。
    せっかくビルクナーという雑用係がいるのだから
    ”家政婦は見た”的に無防備なヒトラーを見たかったかな。

    ひとつ、ソファの位置はあそこがベストだろうか?
    もう少し客席と距離を取ることは難しいのかな、と思った。

    アフタートークには、脚本の古川氏と演出の日澤氏、
    それにやはりヒトラーを扱った作品「わが友ヒットラー」を来週上演する
    Ort.ddの演出家倉迫氏が登場したが
    “閉塞感から極端な思想に走りたくなる”状況が
    今の日本と似ていて怖いという話に思わずうなずくものがあった。
    倉迫氏の言う、究極の“ごっこ遊び”の果てに、
    歴史は永遠の代償を払うことになった。
    今日の幼い日本の民主主義と外交を思うと
    今、この世紀の悪人を様々な方向から描くことの意義を改めて痛感する。
  • 満足度★★★★

    【あの記憶の記録】素晴らしい!!
    芝居好きなら、これは観るべき作品!
    非常に重いテーマなので、覚悟して観ること。
    個人的には、とても良い時間を過ごせた!
    上演時間120分。

    ネタバレBOX

    男の口からアウシュビッツで過ごした悪夢のような時間が語られた。
    最後の最後に、夫婦で交わした会話で救われた気分。
    家族愛を感じた。
    これは観た方が良い作品である!
  • 満足度★★★★★

    『熱狂』: 脚本・演出・演技 三位一体の妙
    演劇は集団創造だと言うが、その実、誰か1人の才能で引っ張る場合も多い。
    だが、この芝居は、その三つが相互補完し合っている印象を受けた。
    こんなに脚本・演出・演技が有機的に繋がって強度を出す舞台を見ることは稀だ。

    そして、今日の社会状況でこの芝居が上演されることを考えると、
    どうしてもヒトラーに数名の政治家の顔がダブる。

    ネタバレBOX

    上で述べたことを具体的に書く。

    まず、脚本と演出どちらが先なのか、共同で構想したものなのかわからないが、
    舞台上は、ヒトラーの部屋や会議室のようにも見たてられるが、
    まさにナチスの党大会などの舞台上と見たてられたりもする。
    そこで、ヒトラーや幹部の例の演説か展開される。
    その場合、観客は、ナチ党員かナチの支持者・またはドイツ民衆の視線でヒトラーや幹部の演説を見ることになる。その構造がとても面白かった。

    そこでの演技も、
    役者さん皆がそれぞれにキャラが立っていて、素晴しかった。
    特に、ヒトラー役の西尾友樹さんのアンビバレントな演技がよかった。
    一方で、繊細で、気が弱い部分もある姿も伺わせつつ、
    大衆の前では屈強なヒトラー像を誇示する。
    その極端な演じ別けと、
    さらに幹部の前での微妙な人間関係や立場が影響した揺れなど、
    演技の振幅が見事だった。

    これらの脚本・演出・演技が、塊となって観客である私に迫ってきた。
  • 満足度★★★★★

    「あの記憶の記録」を観ました
    対比する2つの構成力が素晴らしいと感じました。

    ネタバレBOX

    「熱狂」がユダヤ人をアウシュビッツ強制収容所に送った張本人を描いたものなら、「あの記憶の記録」はユダヤ人がアウシュビッツ強制収容所での体験を描いたものでした。2本共、観劇して、改めて戦争という重いテーマが浮かび上がってきます。
    アンネの日記に感銘された教師が、ユダヤ人のために国を守り、その国を守る為にユダヤ人の兵士を送り出すという矛盾を、深く考えさせられた舞台でした。

    相変わらす、役者さんたちの熱量のある演技力で、どっぷり、その世界に浸りました。お見事!

  • 満足度★★★★

    熱狂する者を見ているとシラケル
     ワイマール憲法が骨抜きにされた過程、ナチス内内部の権力闘争とヒトラー個人の資質、翼賛体制になってしまった後の容易ならざる不可逆性など、考えさせられる要素も多かった。また、第一次世界大戦以後、過大な賠償金を課されたドイツのハイパーインフレと庶民の成果苦の中で、ヒトラー演説の持った力の大きさは、恐らく我々の想像を遥かに超えるものであっただろうことも考慮する必要があるだろうが、ヒトラーの方法は、誰も見通せない未来にナチスの在るべき姿を描き、それを根拠に論を展開したことにあるように思われる。そういう意味では、計画経済を立て、それを実行してゆくことが最も合理的だと考えた社会主義国の発想と本質的に近い。そんなことを発見できたことも収穫であった。  


    ネタバレBOX

     ヒトラーのしぐさなども随分研究したとか。ハイルヒトラーなどの敬礼も最初は気恥ずかしいのに、練習を続けてゆくと気持ちよくなってくるという話を聞くと、やはり気味が悪い。

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