測量 公演情報 測量」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    初見
    素晴らしかった。舞台を包む空気全体の変化が心地よかったです。

  • 満足度★★★★

    人物同士の距離感を鮮やかに描く
    所謂コメディではないが随所にそこはかとない可笑しさが漂い、三姉妹を筆頭に人物同士の距離感が鮮やかに描き出された脚本に感服。
    また、冒頭とラスト(と途中でも時々)の水琴窟や雷鳴、川のせせらぎ(雨音かも?)などの音響も見事。

  • 満足度★★★★★

    三姉妹の心の機微
    捨てられた三姉妹の心の中に渦巻く母への想いと、捨てた子供に乳代わりの目玉を残す「蛇奥様」という架空の民話は相対的でもあり、物語の原点は家族に徹していたと思う。生きるということはいわば日々の小さな出来事の積み重ねなのだとつくづく思う。いい芝居だった。

  • 満足度★★★★

    秀作
    男性が書いたとは思えない。女心が分かりすぎてて怖いくらい。自分のキャリアを優先するあまり、嫁の実家の人間の人生を指図するようなことは、男性諸君、決して言わないように!一生恨まれます。特に姉妹は仲が悪いように見えても結束が固いです。
     
    白木の格子窓や和紙のランプシェードを使ったモノトーンのセットが美しいです。その中で赤いパンツや水色のハッピ、ショールとスリッパの色を紫で合わせたりと、衣装さんの遊び心が楽しいです。お姉さんと従業員の人は旅館で働いている人なので、時々ハッピを着てもよかったのでは?

    以下、ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    どうしても気になるのはこの土木建築用語の「測量」という題名です。この穏やかな物語にどうしても合わないような気がします。せめて「測る。」とか「距離」(どこかにありそう)、物語のポイントになった「はがき」(平凡か。。。)とか。
    次女役の人が、どうしてもプロのカメラマンに見えませんでした。(どうしたらそんな風に見えるかと聞かれても困るけど。)

    バルブ点検以外の宿泊客が、蛇奥様と空手少女の一人旅の2人だけというのも不自然。せめて空手少女はふたりにしたら?(うるさいかな~)
  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★★

    本当に良く出来ていました
    和テイストの旅館の玄関ロービー風の舞台での一幕で、
    そこに訪れる登場人物達の織り成す人間関係の、
    畳み掛けるような感情の折込が、
    笑いを交えつつ、ミステリー風な要素や。
    緊張感など伴って繰り広げられました。
    バックで響く水琴のような音や、雨で濡れて入ってくるずぶぬれ感など。
    細かい所の手抜かりの無さが、なんとも心地よく見事な出来でした。

    ネタバレBOX

    たまーに、まったく人気の無くなるロビーの緊張感も良かったー(^^)。

    まぁ不満があるとすると、座席の高さが同じだったので。
    (左右にズラしてはくれてたけど)前の座席の方の頭が邪魔で、
    舞台が少々見辛かったコトかな。

    なんかこう、皆人生があって。
    たまたまこの旅館に居合わせての話で。
    明日になれば、またそれぞれの日常に戻るんだよなーって感じ。
    本当に良く伝わりました。

    あぁ、そうそう毎度のコトになってきましたが。
    煙草嫌いなんで、舞台上では薬用タバコとか、電子煙草にして欲しいです。
  • 満足度★★★★

    良かった
    舞台美術が趣のある旅館の雰囲気を出していました。
    登場人物んも個性が際立っていて面白い。
    何より、桑原さんの演技が良かった。

  • 満足度★★★★

    これは凄い
    あらすじからドロドロした愛憎劇かと思っていましたが、まっとうな家族のお話でした。さらっとした感じでいて密度が濃い。これは凄いです。登場人物がみんな個性的で生き生きしている。舞台セットも印象的。感服しました。

  • 満足度★★★★★

    満足
    初見ですが、だいぶ満たされて帰りました。あぁ観てよかった!
    家族モノだからドロドロしてたらやだなと思ったけどまったくそんなことはなく…。10年も経っちゃった、家族を感じさせる日常感で部分部分がかなりおかしくて、笑ってすっきり、ほろりとしました。姉妹っていいなぁ。

    舞台すてきでした~のんびりしたい旅館です。
    ミシッといってたけど大丈夫かな。

    弁当誰が作ってるんだろう…。やたらブロッコリーが出るのが気になりました。

    ネタバレBOX

    アシスタントカメラマン、相当うざかったけどただのKYではなかった。

    姉ちゃんが着換えてきたところ、坊さんが次女に「おめでとう」というところがめっちゃツボでした!すっごいタイミング(笑)

    ただの生意気な子供と思っていた次女も、いろいろ動揺してたのね、と最後になってみんな愛おしく感じられました。いやー面白かった!

    おかあさん、生協で働いてるって生活観あふれているわ~
  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    派手さはないがじっくりと堪能できる作品でした。
    三姉妹の内面がしっかり描かれていて、かつ絶妙でした。

  • わっ、抽象的な舞台美術なんだ!
    と思っていたら、けっこう山奥の小さな旅館のロビーが舞台。そのように使われると、そう見えてくるから面白い。でも、かなりシャレた内装の旅館です(天井からぶら下がってたあれはなんでしょう? 単なる飾り?)。両親のこともあって、それぞれに悩んだり、傷ついたり、そしてわがままだったりもする三姉妹の、誰か一人には、いや、時には三人すべてに観客は思い入れのできるであろうお話。じんわりと胸に浸み込んできます。それぞれの個人的問題は、どれも片付いていないともいえるんだけど(笑)、それでも3人が過去や現在を再確認し、今までより少し強くなって、これからも生きていくという感じが爽やかでした。

    ネタバレBOX

    蛇奥様が92歳だったとは……。
  • 満足度★★★★★

    三姉妹が絡み合う絶妙な心理が観もの
    宿屋の舞台セットが素晴らしい。会場に入った途端にセットを観ただけでヤラレタ。相変わらず桑原裕子の演技力に感心する。それぞれのキャストらがきっちりそのキャラクターになりきっていて大満足な舞台だった。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    母が帰ってくるかも知れないと沢田家のそれぞれの三姉妹はみな複雑な思いだったがやはり嬉しい。母に帰ってきて欲しいと焦がれるのだ。しかし、自分たちを捨てて出て行った母親をそう簡単には許せない気持ちもあり、意地もあり、三姉妹はなるべく他の姉妹にそういった気持ちを悟られないように隠す深層心理が絶妙だった。

    こうして両親のいない娘三人は力を合わせて生きてきたものの、その時代の流れの中で、長女の夫の中国転勤の話や、次女の不倫、三女の未熟な恋を織り交ぜながら、描写していた。

    突然消えた母との距離を測りながらも、まだ完成されてない家族を三人はどうにか保とうとする危なっかしさの表現も見事だった。この小さな家族を母代わりになって支える長女の責任感や次女の自由奔放さ、三女の大人になりきれない中途半端な反抗心の描写も巧みだ。

    更に宿屋に訪れる悲喜こもごもの人間関係をあぶり出し、笑いも加味され楽しい舞台ながら終盤では人間味溢れる感情を露呈し落涙を誘うシーンもありで充分に見応えがあった。

    人間というのはとても不器用なものだ。自身を振り返っても、まったくどうしてこんなにだめなんだろうと自分でも解っているのに、そういう自分からなかなか抜け出せない。変わるって難しいことだ。しかし、色んなことに耐えながら、社会の矛盾を諦念を持って受け入れながら、漂い流れるように、みんな大人になっていく。清濁すべて併せ呑んで、大人になっていく。世の中にきちんと出て、つまらぬ日々を永遠に戦っていく。三女の心理を想いながらそんな風に考えていた。

    今回の物語の、捨てた子供に乳代わりの目玉を残す「蛇奥様」という架空の民話と家から出て行った母の心情は同等だな・・、とか考えながら、だけどワタクシもがんばって生きていくぞ、と思う。
  • 満足度★★★★

    三姉妹、頑張って!
    山奥の土地柄と三姉妹の心の交流が温かく描かれていました。これからも色々あるでしょうが、頑張ってほしいと思います。

    ネタバレBOX

    格子が配置されていて宿屋の雰囲気が出ていました。また天井からは垂直を測るための尖った錘が心に突き刺さるようにぶら下がっていて、測量というテーマを意識しました。

    家を離れ東京に行き、カメラマンとしてのキャリアを積んだ次女役の桑原裕子さんの照れたり、なじんだり、怒ったり、しれっとしたりの表現が光っていました。

    なんやかんや言っても宿屋を営業し実家を守っている長女が一番偉いのに、たまに帰ってきた次女が口を出す…、世間でも良くある光景ですが、「あんたは自分の都合のいいときに帰ってくる」でぎゃふん、…かと思いましたが、あまり堪えていなかったようでした。いったんへこんですぐ立ち直るのが次女です。

    長女に育ててもらっているという恩義はあるものの母恋しさの三女の気持ち、次女から始めた仲直りの握手で長女と三女も握手して三女の気持ちが落ち着きました。良かったですね。

    気真面目な性格が後先考えず行動してしまうアシスタントの存在も良かったです。相手との距離感が掴めない、ここで測量が出てきたなって思いながら観ていました。蛇奥様のくれた飴を舐め、一人だけ妄想を見ていたような設定も、味付けとして最高でした。
  • 満足度★★★★★

    素敵3姉妹
    これまでのタテヨコの要素がちりばめていたと思う。桑原さんの力は、どこでも炸裂ですなぁ

  • 満足度★★★★★

    最高!
    今回、初観でしたが、美術といい、何気ない音響といい、本といい、桑原さんの参加がただただうれしい。三姉妹の会話が深いです。
    久しぶりに泣けました。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    まさに、タテヨコの魅力満載でした
    (ヨコ)家族、仕事、恋愛等のつながりに、支えられたり、足かせになったりの人間関係だが、(タテ)絡み合っていた過去の記憶を紐解き、未来に向かっていける、素敵な作品でした。

    ネタバレBOX

    温泉旅館を継いだ長女幸子(舘智子さん)のもとに、音信不通の母から10年ぶりに届いたハガキには、「もうすぐ帰る」だけ。呼び戻された次女恵子(桑原裕子さん)はカメラマンで、アシスタント岸本(西山竜一さん)を連れて、3年振りに、帰る。そして大学生の三女葉子(武田祐美子)が、帰ってきた時には、嵐のような、土砂降りで、水害で亡くした父を思い出していた。
    この旅館のロビー、木の格子や、太鼓橋の様な通路もあり、雰囲気良く、ここでの三姉妹や客達の会話から、いろんな過去や現実が、見えてくるのが、より自然で、なによりリアルに感じました。
    久しぶりに三姉妹が揃った夜だが、幸子の夫であり旅館の番頭である浩(好宮温太郎さん)は、幸子と恵子2人に話があると。会社で課長に昇進し、中国の営業所への転勤を勧められているが、幸子と行きたいので、旅館を母に、頼めないかと相談。
    父の亡き後、男と蒸発したまま、音信不通の母など、あてになるわけもない。そんなことを、家族でありながら他人である姉の夫に、言われること自体が納得いかないものの、封印してきた母の記憶が蘇る。
    そんな問題をかかえながらも、旅館は平常営業。
    岸本は人見知りすることなく、カメラを向け交流を深めようとする。葉子は拒否するが、「蛇奥様」の民話を話してくれる客もいる。葉子にとっては、その民話に母を重ねる時もあったようだ。

    三姉妹の母に対する想いや、恋愛、今後の人生が浮き彫りになっていく中、昔からの常連客の藤沢(舘野完)と母が年賀状のやりとりが発覚。
    嵐の夜なのに、この旅館に向かうタクシーから電話も入り、三姉妹の心情は穏やかでは、いられない。

    そして、母からのハガキの意外な事実!!

    から、三姉妹は喧嘩になるものの、新たな人生を始める事が、できる、素敵な物語でした。

    三姉妹の個性が鮮やかに演じられていて、良かった。特に、桑原さんの自由奔放でありながら、ちょっと乙女なところが、良かったです。
    雨音の強弱が、効果音として、生きてました。
    赤の他人だから言えること、赤の他人には言われたくないことと、人間関係の距離の取り方の難しさもあるが、それゆえの優しさや温もりも、感じました。
    人との距離は、まさに千差万別だが、明るい未来に向かっていける感が、良かったです。

  • 満足度★★★

    三姉妹の距離
    三姉妹のそれぞれのキャラクターが活かされた、しっとりとした作品でした。BGMや照明による演出もほとんどない、演技を見せる舞台になっていました。

    三姉妹の会話は心の機微が描かれていて良かったのですが、他の役のエピソードの扱いが少々雑に感じました。特に長髪メガネの男性とジャージの女性は一発ネタ的な笑いのためだけに登場しているように見えて、もったいないと思いました。

    架空の民話、「蛇奥様」に絡めた、ちょっとミステリアスな展開が面白かったので、もう少し話を膨らませて欲しかったです。

    木の格子で出来たセットが和風モダンな感じで素敵でした。

このページのQRコードです。

拡大