最新の観てきた!クチコミ一覧

16221-16240件 / 191649件中
無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

共同住宅【双葉荘】に集う
おじさん10人の群像劇ですかね
なかなかに女子率が低い芝居でしたが
個性あるオジサン達の生き様が
かなり楽しめた1時間50分の作品

開演前の舞台撮影とかはOKで
いろいろUPして作品を盛り上げて欲しいとの事です
舞台セットも壁のウェザリングとか
生活感らしさが上手に表現できていた
舞台美術でありました

で普通なら感想等は
#無法地帯とするのでしょうが
そうすると違うトコに行ってしまうそうで
#演劇おじさん で感想等は欲しいとの話でした
舞台内でのアンケートとかは無いです
将来的にはオジサンでミュージカルがしたいそうですが
時代はコラボです
おやじダンサーズさんとかとやったら
面白くて受けそうな気がしますが~♪どうかしら~♪♪

ネタバレBOX

杮落とし回でもあり場内は満席で
最前列は普段の椅子の前にある通路にパイプ椅子置いての
砂被り席みたいな客席まで用意されておりました
(ハイ!面白そうなんで自分そこ座りました(^-^)
おにくでそうるの男汁被り席とも言えるわね

弁護士のおじ様が
痴漢の冤罪で前科のついたオジサンを
不憫に思い生活の受け皿として立ち上げたのが双葉荘であり
ここにいるオジサン皆前科持ちで
更生施設であり
ここから出る事を望まれている設定で
舞台は施設の共同居間ですわね
中央にキッチンが置かれて
周囲にテーブルやら椅子や置かれて中央はソファーで
作中リアルに飲み食いしてました
女子率の低さは舞台冒頭でオジサン達の見てる
出会い系の女子自己紹介動画観賞の2次元のみです(^-^;)
客席側に向いたプロジェクターで
手動にて上げ下げする画像投影用の白幕が天井から下りてきます
客席やや後方の方が動画は見易いかな
時々動画の投影も作中ではしますしー

で いろんな前科持ちの方々が暮らす双葉荘に
親権を外されても娘に会いたい新入居の男性が来て
物語の開始となります=狂言まわし的に
時々のモノローグを述べるのも この方ですわ

個性が有り余ってる方々の共同生活は
最初は面白おかしく楽しげにまとまっていましたが
痴漢冤罪のハズの最長老のおじさんが
実は本当に電車痴漢していたとカメラで証明されてしまい
出て行ってしまい自白し捜査が入る事で
トラブルメーカー的な方が罵り始めて
それを暴力で止めた話から
被害者がかなりの流血もして周囲も救急車を言ってる最中
オーナーである弁護士さんは単なる喧嘩とし
共同生活を守ろうと暴行事件を無いものとしようとしてしまい
個々の生活は決定的なひび割れをしてしまいます
弁護士さんは暴行事件の現場流血をふき取り捜査妨害をしたことになるので
弁護士を辞し出頭することにし
ほとんどのメンバーが双葉荘を出ていき
残ったのは誘拐さんと盗撮さんのみとなりました
ここもどうするかとオーナーが言いかけると
盗撮さんが自分が続けていこうといい
静かに舞台は幕となります
弁護士さんはどうなるのか
双葉荘は継続するのか
観客に判断を委ねた
ゆるやかな終わり方としていました

開演前のBGMはカーペンターズで
作中でも流したり
ユーチューブUPしようと
おやじ歌謡を撮影して投影したりと
なかなかユニ~クな舞台表現に挑んでおりましたわ
うるとらそうる!は頑張ってた~♪
SNSで演劇おじさんとかに
毎回の作中歌謡UPとかするのかな?しないのかな?
したら面白そうだな(^-^)

トラブルメーカー的な傷害前科な方は
結局全治3週間での流血という話でしたが
なかなかに嫌われキャラを上手に演じられていました
年齢で態度をコロコロ変えるトコとか~
でも何か嫌いになりきれない
ムードメーカー的な役処は壺ってましたわ

最後まで残る一人である盗撮さんの
朝の日課のラジオ体操が
のびたカセットテープでの
ハラハラ感のある演出は笑えました
効果さんとか上手だなぁ~と
劇中での会場音響と
右手側に置かれたラジカセのスピーカー音源にするのとか
電子工作してる方おるんだろうなーと感心しきりでした
プロジェクターの使い方も上手でしたし
裏方さんも見事だったんで
星数は満点なのです

因みにー
盗撮さんがサムエに合わせた
足袋風のスリッパが気に入りました😁
黄色い封筒

黄色い封筒

劇団青年座

吉祥寺シアター(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ストーリーに筋というかまとまりがなく、何だか行き当たりばったりで台本としての完成度が低いという印象。セウォル号のエピソードの挿入も無理やり感が否めず、意味がよくわからない。よく訓練された高水準の俳優たちが演じているだけに余計に台本の拙さが目立って感じられた。

一歩一歩

一歩一歩

劇団水色革命

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コメディで見やすいながらも介護の辛さや生身の愛情、家族だからそこの苦痛、色々な立場での色々な葛藤など、これから自分の身にも起こるかもしれない未来の出来事として少し怖くもなったり、救われたりしました。

こういう社会的な話だけど、どこか自分にも繋がる様な舞台は最近珍しいなと思います。

ネタバレBOX

それ相応の覚悟が必要というようなセリフは、本当にそうだなと思いました。
悪い事ではないが覚悟が必要。
難しいですね。
無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

無法地帯だし、おじさんばかりだし、どんだけ殺伐としているのかと・・・

ネタバレBOX

思って行ったのでしたが、前科のある人たちのためにと弁護士が用意したシェアハウスのようなところに住むおじさんたちのお話でした。誘拐と言っても自分の娘に会うためだったり、冤罪だったり、盗撮だったり、詐欺師だったり。お互いスネに傷もつ身のおじさんたちが、なんとか楽しく暮らしている様子は暖かさを感じる部分もあり、みんなで懐かしい歌を(それもきっちり3番まで)歌うところは笑っちゃいましたが胸打つシーンでもありました。しかし・・・
幾度の群青に溺れ

幾度の群青に溺れ

キ上の空論

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/05 (水) 19:00

135分。休憩なし。

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/05 (水) 14:00

170分。休憩15分を含む。

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/05 (水) 14:00

ポップなチラシと、取り上げるのがテレビということで、いつもより軽めかと思いきや、ウルトラマンの中でも民族差別を取り上げた伝説的な回へのトリビュートという、いつもながらの重苦しい作品でした。

ネタバレBOX

そういえば子供の頃に…という作家の回想のレベルではなく、差別された経験がありそうな女優、最後の最後に男と暮らしてることをカミングアウトする監督が直接的に体験した不自由や差別を踏まえての、彼らの心の中の怒りや葛藤を知りたかったなあ。
無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

藤原たまえプロデュースははずれがないけど、今回のが一番好きかな
10人のおっさんたち最高!
みんな生き生きとした演技で、最前列中央で観ていたけど表情が素晴らしかった
セットも壁面のくすみ具合含め良くできていた
最後はなんかほろ苦くなったけど、学生時代と若いころの地方勤務時代に寮生活を経験したおっさんとしては、なんか最後にもう一度共同生活してみたくなった
久しぶりにもう一度観たいと思わせてくれた

ネタバレBOX

気になったセリフ(不確か)
・「普通の人もみんな『前科者』じゃん、誰かしら傷つけてるでしょ」
・「なんでいい感じの時に終わるかなぁ」「欲張りすぎるんでしょ」
無法地帯

無法地帯

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

去年見た二人芝居に出ていた二人が主要な役で出演。

ネタバレBOX

もっとハードな劇を想像していたら、ゆるーくほのぼの。
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

劇チョコの新境地と意気込んで観に行ったが、いつものカタルシスは得られなかった
「差別」はいろいろ詰め込み過ぎて内容が空疎、ラストの監督のカミングアウトに至っては噴飯物
「悪意のない差別」という言葉は胸に刺さった
良く客演してる緒方、林いい味出してた
脚本家がテレビを観るシーンの照明にはうなった
橋本マナミやっぱり美人でスタイル抜群だなぁ

幾度の群青に溺れ

幾度の群青に溺れ

キ上の空論

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キ上の空論10周年記念公演、そして紀伊國屋ホール初進出公演。過去の事件を下敷きにしながら切り口は完全なキ上の空論オリジナル。達者な役者陣をこれでもかこれでもかと投入し時代をえぐる新たな群像劇となっている。
これからの演劇界を引っ張るであろう魅力的な若手俳優たちの展覧会のような作品。これだけの才能を集められることにあらためて中島庸介氏の確かな才能を感じた。

或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

会場に入ると赤ん坊の悲しげな泣き声が流れている。それが開場から開演まで休むことなく続く。あまりに気持ちが悪いのでトイレに行ったりしてできるだけ聞かないようにしていたが、ほとんどの皆さんは何事もなく着席している。この時点で来てはいけないところに来てしまったと悟るべきだった。

お芝居が始まると今度は怒鳴り声が飛び交い、ところどころ何を言っているのか分からない。そして突然の大きな音、特に大きな鉄の蓋をバタンと閉める音は心臓に悪い。金と時間の無駄は良いけれど健康まで蝕まれては困るので中休みで退散した。

まあ蒙古タンメン中本に行って辛いと文句を言っても仕方がない。迷い込んでしまった私が悪いのだ。この団体には二度と近寄らないだけだ。

普通じゃない普通

普通じゃない普通

劇団水中ランナー

駅前劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台でしか味わえないクスッとしてグスッとして、その雰囲気に浸りながらゆっくり歩いて帰りました。
ありがとうございました♪

或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主演の守屋さんの迫力に圧倒された。
行く前は、本当におもしろいか不安だった。
3時間公演なので退屈だったらどうしようと考えたが、真剣に夢中で観てしまった。
おもしろい。
おもしろいという表現が適切かどうか...
息をのんでしまいそうな、スゴいシーンもあり、長いけれど飽きさせない。
あんなに壮絶な女性の一生に、ただただ圧倒された。
自由奔放に生きるのはとてつもなく大変なのだなあ、と。
でも必死で生きている彼女に、個人的には好感が持てた。
とにかく物凄くインパクトもある作品で、いまだ興奮から覚めません。
本当にスゴい作品で、観てとても満足でした。

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いつもは制球の良いチョコレートケーキだが、今回は少しフォームを変えて初めての球を投げてみた。残念!大きく球はスライドしてボールだが、いつもストライクとは行かないのが芝居だからがっかりすることはない。斉藤憐はかつて、劇作家は打率1割五分でプロだと言ったがこれはホントだと思う。チョコレートケーキは6割は打っている。
失敗の原因。
ひとつ。もう十分に手慣れたメタシアターの作りにしているが、枠(特撮プロの作り手)も中身(彼らが作る特撮のヒーローモノ)もあやふやすぎて耐久力がない。今まではどちらかに厳然とした公知の歴史的事実があるからどちらへ振っても手応えがあったが、一部のマニアしか知らない子供向けのドラマを軸にしたためにフラフラして、差別というテーマに絞っていけない。
ふたつ。差別という難題にもいろいろあるが、生活感のある民族差別とか、職場差別とか、
こう言う問題は個々のケーススタディになるから軸が定まらない。結局枠もズブズブで、最後に突然監督も差別の一因という意外な条件が出てくるが、ここまで引っ張るのはいかがか、苦し紛れが観客に見えてしまう。なんだかこれでは中都留ドラマだ。
三つ。個人情報は知らぬ顔の時代になったが、古川―日澤のコンビは学生劇団(それもほとんど知られていない大学の)から仲良く続いて秀作を連打してきた珍しいコンビだが、お互いに独立して商業劇場でも仕事も出来るようになった。芝居で食うためには当然の成り行きなのだが、自分の劇団ではもっとこじんまりと、焦らずにやってみてはどうか。
かつて、宮本研も木下順二も、あの秋元松代ですら、結構放送ドラマ(ラジオ・テレビ)をこじんまりとまとめて、それで放送界では大きな賞をて大作家扱いされていた。古川も山本五十六のロンドンなどという難しい材料(中身がなにもなかった)ではなく、日澤も商業劇場の演出では、自己トレーニングになるような仕事をしてみたらどうだろう。組んでいると、やむなく「アルキメデスの大戦」をやらなければならず、これでは休めない。
この作品の監督と作者のようなことにならないように難しい中年期を切り抜けて面白い作品を見せて欲しい。

ネタバレBOX

決め球のつもりかも知れないが、監督がゲイだったというのは、いくら何でも唐突でやり過ぎである。
ジン・ゲーム

ジン・ゲーム

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/04 (火) 14:00

座席1階

見どころは、ベテラン俳優の加藤健一と竹下景子の絶妙な会話バトル。登場人物の胸の内があふれ出すような言葉のやりとりはこの二人ならではだと言える。老人ホームで過ごす二人が、ジン・ゲームというトランプをめぐって家族や周囲の人の関係や気持ちが織り込まれた会話を繰り広げていくのだが、自分としては結局のところ、トランプをやるかやらないかというところが目立ってしまい、今ひとつ感情移入できなかった。

最初はいかにも紳士、淑女という装いをまとった二人なのだが、男が立て続けにゲームに負けることで、声を荒げたり暴言を吐いたりする。女は「もうあなたとはトランプはしない」というのだが、結局はお付き合いをする。つかず離れずという二人のゲームなのだが、やっぱり休憩を挟んで2時間もやり続けるのはキツいなあ、と感じる。このあたり、いつもの軽妙なカトケンワールドを期待してきたファンにとっては少し辛いところがあったのではないか。

おわたり

おわたり

タカハ劇団

新宿シアタートップス(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アフタートークのゲスト
現役高校教師でオカルトユーチューバーで
渋谷のモヤイ像(敷地も含め)の所有者が言ってました
出身地の伊豆諸島に今でも残る1月24日の夜は外に出てはいけないの
実話がベースになってるんだそーです

闇の演出
あの世からの声に冷やっとしました
お時間ある方はぜひ

共演者/同級生

共演者/同級生

2223project

小劇場B1(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「共演者」を観劇
高校演劇あるあるから進化して大学演劇・劇団演劇あるあるの世界を描く
もうあるよね、というのが、これでもこれでもかと、繰り返されていく
えっ!という意外性も、やっぱりかーという納得性も盛りだくさんで、キャストさんの熱量いっぱいに大いに煽られる熱い舞台
最後の結末はどうなるのかは、そうだよねとなるのか?
ええ、そうなるのか?というのは、見てのお楽しみだと思われる
渦中にいたことある人は、みんなそうだよなと、安心するために見てもいいかも

ジーザス・クライスト=スーパースター

ジーザス・クライスト=スーパースター

劇団四季

自由劇場(東京都)

2023/06/22 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

[ジャポネスク・バージョン]

1970年、コンセプト・アルバム『ジーザス・クライスト・スーパースター 』が発売される。若きアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲、ティム・ライスが作詞したロック・オペラ。ジーザス役を歌うのはイアン・ギラン(当時ディープ・パープル)。1971年にブロードウェイで舞台化。1973年に映画化。ノーマン・ジュイソン監督は舞台版は観ずに、アルバムから触発されたイメージだけでイスラエル・ロケを敢行して撮影。アンドリュー・ロイド・ウェバーの意図とは違った作品になり、彼は酷く嫌った。実は自分は映画しか観ていないので、舞台版の方に逆に違和感。
劇団四季の日本版は1973年初演。白塗りに歌舞伎の隈取り、白い大八車、楽曲の和楽器アレンジ、竹の矢来垣。のちにジャポネスク・バージョンと名付けられた。
1976年、よりオリジナルに近いエルサレム・バージョンも上演。

イスカリオテのユダ役、佐久間仁氏は堀内孝雄と谷村新司を思わせる声色。全体的に今作の曲調はどこかアリスを思わせる。
ジーザス・クライスト役、神永東吾氏は突然「キャー」と奇声を上げる様がどおくまんのキャラっぽい。
ヘロデ王役、大森瑞樹氏の格好はアメコミ・キャラのカブキマンか、採用されなかったデヴィッド・ボウイのコスチュームか。ジャンプのギャグ漫画に出て来そうなルックスが大インパクト。

結局のところ、何故ユダはジーザスを裏切ったのか?がテーマ。同じテーマである太宰治の『駈込み訴え』も必読。そして『神の計画』というものも関係してくる。聖書を全て事実だと受け止めて読むと、謎だらけ。未だにずっと考え続けている。

ネタバレBOX

〈背景〉
当時エルサレムはローマ帝国の属国として「ユダヤ人の王」を任命されたヘロデ大王が治めていた。
それとは別に属州総督としてポンテオ・ピラトが赴任。二人は互いの立場、権力を巡って緊張関係にあった。
ユダヤ教は三派に分かれて対立していた。パリサイ派(現ユダヤ教の基となる)、サドカイ派(富裕な貴族祭司階級、今は消滅)、エッセネ派(俗世間から離れて共同生活を送った厳格な集団)。エッセネ派のクムラン教団にジーザス・クライストは属していたとする学説が現在は有力。アンナス、カヤパはサドカイ派。

①カヤパの義父・元大祭司アンナス(日浦眞矩〈まく〉氏)による予備審問。
②大祭司カヤパ(高井治氏)による裁判。
③ローマの総督ピラト(山田充人〈あつと〉氏)の尋問。無罪。
④ヘロデ王(大森瑞樹氏)の尋問。無罪。
⑤ピラトのもとに送り返される。無罪。
⑥暴動寸前の群衆がジーザスの死刑を要求した為、ピラトの手に負えなくなり引き渡す。

〈神〉
天地創造し人間を作り出した造物主。古代ヘブライ文字4文字でYHWH(或いはYHVH)と記されており、ヤハウェ、エホバと呼ばれる。

①預言者モーセ(紀元前16世紀または紀元前13世紀と意見が分かれる)。
ヤハウェの声に導かれ、エジプトの奴隷階級だったヘブライ人(イスラエル人)を率いて約束の地カナン(地中海とヨルダン川、死海に挟まれた地域一帯=現イスラエル)へと旅立つ。
モーセはシナイ山(エジプト)でヤハウェと契約をする。それが『十戒』。それを基にしたものがユダヤ教。

②預言者ジーザス・クライスト
そもそも西暦のBC(紀元前)の意味は〈Before Christ=クライスト以前〉、AD(紀元後)の意味は〈Anno Domini(ラテン語)=私達の主の年に〉。人類の歴史上、最大のスーパースターであることは間違いない。彼が磔刑に処せられ死んだ後に、弟子達はずっと彼の素晴らしさを説いて回った。迫害と虐殺が300年近く続いたが、313年ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が神による夢のお告げ(諸説ある)で戦いに勝利。ミラノ勅令を発布してキリスト教を公認し、自らもキリスト教に改宗。392年ローマ皇帝テオドシウス1世が国教に定めた。ジーザスと結んだ新しい契約から、新約聖書と呼ばれる。タルソスのパウロが父なる神(ヤハウェ)、神の子(ジーザス)、聖霊(マリアを処女懐胎させた力)は三位一体だと唱え、アウレリウス・アウグスティヌスが理論的に完成させた。

③預言者ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ
610年頃、アラビア(現サウジアラビア)のマッカ(メッカ)の郊外にあるヒラー山の洞窟に大天使聖ガブリエル(ジブリール)が現れ、ムハンマドにクルアーン(コーラン)を啓示。当時のアラビアは部族社会で国家は形成されていなかった。マッカで布教活動を開始するも迫害を受ける。
622年7月15日、迫害から逃れる為、ムハンマドは70人余りの信徒と共にヤスリブ(後にメディナと呼ばれる、マッカの北方約350kmの農村)へと移住〈『ヒジュラ』(聖遷)〉。イスラム暦(ヒジュラ暦)元年とする。
630年マッカに攻め入り征服。アラビアの諸部族を帰順させ、アラビア半島を統一する。
ガブリエル(ジブリール)を派遣した神アッラーはヤハウェと同じ存在。

〈『神の計画』〉

聖書にはジーザスの逡巡が詳細に描写されている。驢馬に乗ってエルサレムにやって来たジーザスは最後の七日間をここで過ごす。父の計画に気付きゾッとする。「我が父よ、もし出来ることでしたらどうか、この杯を私から過ぎ去らせて下さい。しかし私の思いのままにではなく、御心のままになさって下さい。」全人類の背負った原罪を贖罪する為に、最も残酷で最も惨めな、苦痛に充ちた拷問死を受けなければならない己の宿命に気が付いてしまう。永遠に人類の代表として苦しみ続けなければいけない。「父よ、彼等をお赦しください。自分が何をしているのか分からないのです。」
刑場で天を見上げ「エリ、エリ、レマ、サバクタニ(我が神、我が神、どうして私をお見捨てになったのですか?)」と旧約聖書の詩篇22篇に記されているダビデの賛歌を唱える。
「成し遂げられた」

ユダも自身の存在意義が、『神の計画』によって書かれた安っぽい学芸会の役でしかないことを知って首を縊る。

〈個人的意見〉

麻原彰晃をモチーフに『ジーザス・クライスト・スーパースター』と筒井康隆の『ジーザス・クライスト・トリックスター』を叩き台にして作品化して欲しい。いつの日が観れると思っている。

現代のパレスチナ自治区にジーザス・クライストが誕生してしまった、なんてのはどうだろう?
或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台全体が煌々と照らされる事無く、様々なスポットが役者さん達の姿を妖しく浮き上がらせて、目の前に広がっているのはまさしく別世界
静寂を突き破る緊張感、計算し尽された視覚効果、THE・ガジラ作品は演技以上のスキルで成立しているのだと改めて思う
特に今回は自分の知るTHE・ガジラ作品の中でも凄味がハンパなかった

原作を我がものに取り込んだ圧倒的な世界観、その芸術性の高さと熱演に感心して見入っていた第一部
もうこれだけで充分見応え有りだと思っていたのだけれど、第二部になっての展開が更に凄まじい
芸術性とか もう吹き飛んでしまうくらいの獰猛さで観客の心につかみかかってくる
これでマチネ・ソワレ2公演の日もあるというのが信じられない
まさに命を削った渾身の芝居
観る方も真剣勝負の3時間(プラス15分くらいみておいた方がいいかもしれません)

このページのQRコードです。

拡大