
ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『エーリヒ・ケストナー~消された名前~』
秀逸な脚本。劇団印象の「国家権力に翻弄される芸術家」シリーズは本当に出来が良い。子供の頃は抵抗することこそが美徳だと単純に信じ込んだが、それもどうも違うらしいと判ってきた。美しく死んでも仕方ない。この世界は生者のものだ。生き続けることだけが意味のある抵抗。
ロッテ役櫻井成美さんの体調不良による降板の為、二本同時公演のもう一作、『壊れたガラス』に出演する豊田可奈子さんが急遽代役に。本番まで十日もない中、これを引き受ける強さ。純真な中学生時代から演じるルイーゼロッテ・エンデルレ。豊田さんは『ミセスフィクションズのメリークリスマス(仮)』のブルジョワ女優だった!
太ったタイヤ屋ヴェルナー・ブーレ役、ちょびつき雨宮氏は芦澤竜誠っぽい。もっと派手に太っていた方がキャラに合ったろう。妙に勘が良いと思ったら本物の芸人だった。ムードメーカー。
俳優ハンス・オットー役、林大樹氏は原嘉孝っぽい。長身で骨張りドイツ人っぽくも見える。佐藤弘樹氏にも似てる。
パンの売り子、エーバーハルト・シュミットは森山能(のりと)氏。名シーンがある。
美人ダンサー、レニ・リーフェンシュタールは佐乃美千子さん。
主人公の児童文学作家エーリヒ・ケストナーは渡邊りょう氏。どんな役を振ってもきっちり期待に応えてみせる安心感。ケストナーは『飛ぶ教室』を子供の頃に読んだ記憶があるが全く覚えていない。『動物会議』はこまつ座の『どうぶつ会議』として観た。
MVPは挿絵画家のヴァルター・トリアー役、大窪晶氏。もの凄い雰囲気。亡くなるまでケストナーの全ての作品の表紙と挿絵を任されたユダヤ人。文鎮のように作品の要所を締める。
ナチスの興亡と共に同時代の者達の運命も濁流に飲まれた木の葉のように浮き沈み。全てが終わった後でなら幾らでもしたり顔で宣うことは出来よう。だが溺れまいと必死に流されている最中、何が出来たか?

ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「壊れたガラス」
初めて観たアーサー・ミラーの作だが、リアリティを感じにくい作品と思った。原作が悪いのか翻訳台本が悪いのか。セールスマンの死の劣化コピーという印象。難解というのとは違い、深みが感じられない。意味ありげのそれらしいセリフはたくさんあるが、核心の周りを無駄にグルグル廻るだけで突然話が飛んでしまい、深まらない。登場人物たちの言動も稚拙で、突然キレて怒りだしたり急に無関係な話に変わって明るくなったりと、感情の動きにリアリティを感じられない。医者も治療中にえらく個人的なことをやるものだ。
「エーリッヒ・ケストナー~消された名前~」
日本人作家が、ナチズム時代のドイツを舞台に実在の人物たちを描いているが、非常に優れた戯曲。ナチス台頭前から終戦までのドイツ社会の変化と登場人物たちの変化を緊密に描いた台本で、演出もそれを活かしている。登場人物たちの感情や心理の動きは単純ではないが自然なので、俳優たちの演技もリアルに見える。客席が舞台を挟む構造は、時に手が届くほどに俳優と観客を近づけ、演技を間近で堪能できる。俳優たちの演技はいずれも優れ、特にケストナー役とロッテ役は最高に素晴らしい。

坊や、花火だ。逃げろ、空が落ちてくる
ルスバンズ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/01/22 (木) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
土台となる「かもめ」は未見ですが、十分楽しめました。役者さんの熱量と迫力がすごかったです。その時代に生きた若者達の想いや気持ちが心に響き、また自分自身も振り返り、色々考えさせられました。舞台の後ろから役者の出入りがあったり、音楽も効果的、話のテンポもよく、2時間・4部構成の長丁場でしたが、見どころがあり、飽きませんでした。特に第4幕の後日談的な話が、3年間の出来事の思いを駆け巡らせました。

野良イス物語
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/01/28 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても心温まるお芝居でした。
現実とファンタジーが入り混じったストーリーですが、主題は人への想いと感じました。
世の中の理想と現実、リアルな世界とバーチャルなゲーム世界の交錯、事故に苦しむ遺族、どれもリアルに起こる話ですね。色々考えさせられました。でもキャストの誰もが悪い人ではなく、そのために劇場全体がとても良い雰囲気で包まれました。終演後のアフタートークも笑わせていただきました!
役者さんのお見送りも嬉しかったです。ありがとうございました。

アクサガ2026
EKISHA
高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)
2026/01/31 (土) ~ 2026/02/02 (月)公演終了

坊や、花火だ。逃げろ、空が落ちてくる
ルスバンズ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/01/22 (木) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
かもめは未見、帰りの電車であらすじを、ふむふむなるほど。
ユズルと五月親子の鬱積した感情のぶつかり合いが凄い。
梶川さん徳倉さんコンビのキレは見事。
時事や社会性などを意識する以前に役者の熱に当てられた。

菊五郎と天狗の冬
劇団 枕返し
OFF OFFシアター(東京都)
2026/01/30 (金) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/01/31 (土) 13:00
不良中年がいい味出してるのと、天狗の優しさにグッとくる。
冬彦、この冬大きく成長したんだね。

ミモザウェイズ 1910-2020
日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員会
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
フェミニズムの歴史と現状を分かりやすく演じ、参加(観劇)者に、女性地位向上を目指している演劇 私の年代の男性から観ると、女性は大変だったんだな〜と勉強になる反面、今後も女性は強くなるんだな〜と感じました
日本も首相が女性になったしね!

PRETTY WOMAN The Musical
AMUSE CREATIVE STUDIO
東急シアターオーブ(東京都)
2026/01/22 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

坊や、花火だ。逃げろ、空が落ちてくる
ルスバンズ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/01/22 (木) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/01/31 (土) 18:00
役者さんの演じるキャラクターが綺麗に彩られ、興味深い演劇でした。
特にザンさんと西川さんのシーンが、とても心情表現がリアルで見入って引き込まれるものがあった。
梶川さんの表情豊かな演技も良かった。
あと、久しぶりに榊さんの演技を観れたのも嬉しかったです。

菊五郎と天狗の冬
劇団 枕返し
OFF OFFシアター(東京都)
2026/01/30 (金) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
生き別れた母を探す少年と、不良中年男との一冬の旅と交流を描いたロードムービー的な物語。
題名と設定から自分が思っていた映画に準えているが、どうして天狗に育てられることになったのかが カギ。劇団のコンセプト「真面目にふざける、必ず妖怪が登場する、なぜか漂う昭和感」の通り、今回の妖怪は「天狗」だが、それ以外の「存在」が重要。また物語は 古き良き時代を思わせるような郷愁に溢れている。ちなみに下北沢では「第94回 下北沢天狗まつり」が開催されている。
緩い演出と演技だが、不思議と物語を引っ張る力は強く、心に響いてくる。小道具などは 学芸会かと思ってしまうものだが、笑いの中にしっかりと情景を表出する巧さ。なにしろ9歳の少年という設定にも関わらず、中年男より体格がデカい。それでも いつの間にか少年と大人の間柄に見えてくる。
冒頭の緞帳代わりの幕開けを始め、小道具の乱れが(悪)目に付き勿体ない。少し辛口の★3
(上演時間1時間30分 休憩なし)

野良イス物語
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/01/28 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

「わたしの町」
TRASHMASTERS
新宿シアタートップス(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても心温まるお芝居でした。
社会問題を扱う劇団ですが、根本は人間ドラマの書き方にあると思いました。
劇場全体がとても良い雰囲気に包まれた、観に行って良かったと思える舞台でした!

ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
原作はアーサー・ミラー。翻訳が、さこうみちこさん。「~消された名前~」同様、体面客席に挟まれた空間を板として用いる。劇場入口側にベッド、その対面に椅子等。華5つ☆追記後送

リーディング公演『囚われの本質』
公益社団法人 国際演劇協会 日本センター
上野ストアハウス(東京都)
2026/01/31 (土) ~ 2026/02/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
囚われとは、どこかに誰がが囚われている(逃げ場のない)という一方、囚われる側と囚える側は、一つの社会やヒエラルキーのなかでは、本質的におんなじであり得る、という考察がこのお芝居の中でされていたとおもいます。現在世界で起こっている戦争、攻める側と攻められる側が存在していますが、立場が逆転することもある、また、攻める側もそのヒエラルキーの中で攻められる立場ゆえに前線に送られている、いま起きている戦争では、一次的には攻める側が悪者と理解させやすいとおもいますが、個々の人にまでfocusした場合、攻める人が攻められていることもあるかもしれない。それはこのお芝居の囚われの本質と同義なのかもしれません。

ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
先ずは「エーリッヒ・ケストナー~消された名前~」から。戦争が間近な現在の日本。ハッキリ道筋がヴィジョンとして観える人は未だ少ない。必見の作品。華5つ☆。追記後送

ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「壊れたガラス」観劇。
アーサー・ミラーの有名戯曲ということもあり、重厚な題材と構成が印象的でした。
キャストの演技は非常に素晴らしく、人物の内面を丁寧に立ち上げていた点が強く心に残ります。
変わりゆく世界や社会の分断を背景にした物語は、今の時代にも通じるものがあると感じました。
ただ、個人的には作品世界にすっと入り込めたかというと少し距離を感じる部分もありましたが、観終わったあとに色々と考えさせられる舞台でした。

ある夜をめぐって
パンケーキの会
駅前劇場(東京都)
2026/01/29 (木) ~ 2026/02/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「エーリヒ・ケストナー~消された名前~」観劇。
脚本、キャストともにとても素晴らしかったです。
序盤は時代背景に合わせて、まだ明るく笑える場面もありますが、物語が進むにつれて空気は次第に重くなっていきます。
表現者として何を選び、何を守るのか。
第一次世界大戦後のドイツを描きながらも、現代にも通じる問いを突きつけてくる、見応え十分の舞台でした。

ミュージカル『アリスの翼』
カンパーナ・プロジェクト
サンモールスタジオ(東京都)
2026/01/30 (金) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

野良イス物語
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/01/28 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
現実とファンタジーが混在するストーリーで、興味深く観ました。
人の繫がりや思いの他、職人と企業、理想と現実の葛藤などが盛り込まれ、観応えがありました。
役者さん達の、イキイキした演技も良かったです。
面白かったです。