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黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最後はハイタッチでお見送りでした 楽しめましたよ!

北欧神話の世界

北欧神話の世界

カプセル兵団

三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アドリブ入れてノリノリで
2時間予定の話を30分近くオーバーした
熱の籠もった北欧神話の全ストーリーでした
演者さんも楽しくやられてたよねぇと感想

やはりラグナロクのとこが自分的には
一番好きだったかな

マイティ・ソーと
アベンジャーズ絡みは受けた〜♫

六月桜桃忌に太宰治文学館も近くで見れて満足

ネタバレBOX

演者間での世代ギャップも受けました
フラッシュマン知らないかー

今時の「ガンダムが言っている」の台詞も
大受けしてたッス
秘密

秘密

劇団普通

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/05/30 (金) ~ 2025/06/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/06/04 (水) 14:00

母の入院中に父が腰を傷めたことにより実家に戻ってきた娘、という状況での会話劇。
舞台上にはダイニングテーブルと4脚の椅子、それに場によって扇風機や暖房機があるだけ、と極端なほど簡素なのに会話や演技の「間」によるものか極めて写実的に感じられるのがこの団体の真骨頂。
また、マスクやフェイスシールドなどコロナ禍の真っ只中で上演された作品という感じがひとしお。
さらにアフタートークでの「(演劇表現的に)堂々と嘘をつく」という徳永京子さんのご指摘に今まで劇団普通の観劇後に漠然と感じていた「ナニカ」を言語化していただけた感じで大きく頷いた。それ以外にも「石黒演出の秘密」に触れることができてとても有意義だった。

月の兎

月の兎

miwa produce。

πTOKYO(東京都)

2025/06/19 (木) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

客席を左右に配して
舞台はT字状に用いて展開され
なかなか目前での芝居は迫力満点でした
作品全体の雰囲気としては
江戸川乱歩の怪しい世界観が近かったかな

ネタバレBOX

R-15指定作品理由が
監禁や性交 暴行等があったからですね

1冊本をだして後 泣かず飛ばずで8年
家賃3万の風呂無し共同便所の
友人の一軒家を老後資金にと二部屋賃貸に
改造した一部屋に居を構えた男性作家
隣の部屋で監禁凌辱される兎に扮した女を
壁ののぞき穴から覗いており
その日常が進んでゆく話
女の監禁場は段ボールで溢れていて
その段ボールの中は違法薬物で
女を飼っている男は その薬物を捌いた金を
元にして まともな商売に手を出し
部屋から去り そうなる前に女は消え
作家は今まで支えてくれていた彼女と別れ
出版社の編集女性を新たな彼女にし
同じ部屋で作家活動を続けるというオチです

壁向こうの女性との邂逅等が
なんとも江戸川乱歩調に感じたデス
つんで、ゆがんで、はじまって、

つんで、ゆがんで、はじまって、

劇団108

STスポット(神奈川県)

2025/06/21 (土) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初めての劇団さんでしたが、紹介文を見ていたのとはことなり、SFというか人間模様を垣間見られるようなしっかりとしたストーリーでした。
若い方中心のキャストでしたが、皆さん個性的で、魅力的な公演でした。
横浜駅に近い上に、料金も大変良心的で、ふらっと見ても楽しめる90分でした。今後の公演にも期待です。

徒然なるままに…  NOT TO BE, OR NOT TO BE…

徒然なるままに… NOT TO BE, OR NOT TO BE…

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

星組さん観劇
笑いとシリアスのバランスが
自分的には合わなかっなぁと感じた
95分の作品

ネタバレBOX

小道具としての衣装とか演技は
安定して見られたが
面白可笑しく特攻隊員を送り出すメンバーに
あまり感情移入出来なかった
こんな感じの芝居なら
ラバウルだったかな
戦地で慰問に芝居した女形役が
皆 女に飢えてるから日中暑くても
服は着てろとか言われてた話が受けるよな
とか思い出した

安全なトコで死地に同僚隊員を送り出してた
落ちこぼれたちの中から特攻隊員が選ばれ
それぞれが苦悩するという話であるが
ほんに響かなかっなぁ
基地内での差別とかイジメとか
仲間外れとか生活感とか
入れてれば感想は異なったかなーとも
北斎ばあさん

北斎ばあさん

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2025/06/11 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主役二人と物語を全力で魅せる劇団チーム力が素敵でした

料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 タイゼツベシミル! 華5つ☆

ネタバレBOX

 流石夢現舎の作品である。舞台美術は基本的に必要な物だけ。作品の内容を深く鋭く分析し、洋の東西を跨いで本質を見事に抉り出し、それを2人の登場人物、ベンとガスに託して益田 善晴さん、山田 哲朗さん2人がその身体と技術の総てを使って観客に届ける。間の取り方、抑揚やちょっとした仕草、ピンター本人の作品に向き合う姿勢を深く、明確に理解し、役者という位置を矢張り明晰に掴み取って観客に届ける。
 元来不条理な作品というものは、世の中の有象無象総てがそれまで社会を支えてきた論理や倫理のほぼ総てを崩壊させ、その余りの根底的破壊に人々の信じて来たもの・ことの総てが音を立てて或いは音もなく意味を為さなくなった時、その場にその時居た者たち総ての苦吟が滾る如く否が応でも滲み出す。最早希望も普遍的価値観も喪失し、新たで納得のゆく真理も行為も総てが為し崩し的な崩壊様相を“新たに”呈するに至った未来に向けて滲み出てくる呟きの如く苦い果実であろう。その歓迎されない不運、貧乏籤、己自身を洒落のめす他無い程バカバカしい迄のどうしようもなさを、それでも何とかうっちゃる為の営為であろう。哀しいと逃げることは容易いが、この辺りの虚しさ、苦しさ、遣る瀬無さが濃厚なアトモスフィアとして生きる総ての者達を囲み、圧迫し、いつでも、どこでも逃げ場等無いままで圧し潰しに来るのだ。この逃げ場のないどうしようもなさが醸し出される凄さ。ミッションの段取りをする中でベンが間違えることの意味も、此処迄書けば類推できよう。
 ラストの衝撃的シーンを予告する如く、これこそ伏線の手本と言えるような脚本の上手さは、ガスはベンの名を始めから何度も呼ぶのに対しベンは終盤の終盤に至る迄ガスの名を呼ばないという見事な暗示。当パンに二度見の勧めが書かれているが、二度、三度観たい作品であり、演技である。無論、お二人の演技のみならず、舞台美術、音響、照明の効果的な用い方も素晴らしい。
コラボレーターズ

コラボレーターズ

劇団青年座

吉祥寺シアター(東京都)

2025/06/19 (木) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

このネタだと劇団印象の『犬と独裁者』が素晴らしかった。1938年モスクワ、反骨の天才劇作家ミハイル・ブルガーコフは独裁者ヨシフ・スターリンの評伝劇の執筆を依頼される。スターリンはブルガーコフの大ファンだった。本来そんな依頼を引き受ける訳はないのだが上演禁止、出版禁止で兵糧攻めに遭い困窮していたブルガーコフ、生活の為に執筆。しかしその作品『バトゥーム』も上演禁止とされる。ブルガーコフはそのすぐ後に亡くなる。

今作はブルガーコフ役に久留飛雄己(くるびゆうき)氏。プロレスラーのMIKAMIみたいな雰囲気。
妻エレーナに松平春香さん。ツイストを踊るシーンがカッコイイ。一番好きな演出。
秘密警察ウラジーミルに小豆畑(あずはた)雅一氏。味がある。
その妻エヴァに清瀬ひかりさん。印象に残る。
秘密警察ステパンに鹿野宗健氏。この人のソヴィエト顔が最高。
そしてスターリンに横堀悦夫氏。メイクが凝っていて本当にそう見える。

冒頭、サイレント映画のようにクローゼットから飛び出てきたスターリンが寝室のブルガーコフを追っ掛け回す。この場面が秀逸。悪夢なのか幻覚なのか妄想なのか。腎硬化症により刻一刻近付く死の足音。
時代はスターリンが「大粛清」を行うソヴィエト地獄の時代。1000万人が一方的な審理で処刑された。密告猜疑心裏切りデマ誹謗中傷、皆が殺されることに怯えて口をつぐんだ。

引き受けたもののブルガーコフはスターリンの評伝劇をどうしても書けない。悩んで悩んで苦しみ抜く。そんなある夜、トンネルの隠し扉からある一室に通される。その秘密部屋の書斎で待っていたのはスターリン自身。劇作に興味があったスターリンはタイプライターで自ら書いてみせる。その代わりブルガーコフはスターリンの仕事、重要書類へのサインを代筆することに。

デイヴィッド・リンチ的な神経症の妄想を思わせる物語。夜な夜なスターリンと密会して一緒に作業をしているなんて誰も信じない話。そのアイディアは面白い。

ネタバレBOX

第一幕80分休憩10分第二幕80分。
皆寝てるかと思いきやきっちり観ていた。作品は元の戯曲がつまらない。余りにも古典的。驚きがなく、その通りに進んでいくだけ。後半は「デビルマン」っぽい空気感。演出と役者陣は最高級なだけに勿体ない。
天井から吊り下げられた人の死体を白いシーツにくるんだものが徐々に降りてくる演出は良かった。だがツラの天井にずっと吊られていた白いシーツは形が人間には見えない。ラスト、何かあるんだなと思っていたが何もなかった。ただ降りてきただけ。多分何かしらの意味合いはあるのだろうが効果としてはイマイチ。

本当に役割を交換して地獄の「大粛清」をブルガーコフが始めるぐらいやって欲しかった。それを必死に止めるスターリンとか。

こういうネタで面白かったのはウディ・アレンの『カメレオンマン』。極度の環境適応能力を持つウディ・アレン演じる気弱なユダヤ人。周囲に溶け込む為、肌の色から何から皆に合わせてしまう特異体質。ある時、アメリカから失踪し数年後ドイツ・ナチ党大会のニュース映画にて発見される。ナチス高官に混じって「ハイル・ヒトラー」を叫んでいた。
北欧神話の世界

北欧神話の世界

カプセル兵団

三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しかったです!神様やら巨人やら登場するので名前を覚えきれませんが、いろんなネタがぶち込まれて笑えます。全員一発芸披露大会?みたいなものもありました。しかし、神を笑わせるのは難しいようで(笑)

ネタバレBOX

神様はどこでも結構酷い奴らですね。神様と言っていいのはお釈迦さまくらいなのでは?あ、お釈迦さまは仏ですかね。
黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

黒いのは大抵、白いのよりほんの少し高い音で鳴く。

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

変わらぬ青瀬さんの前説で始まる舞台。

今回は、少し大人なトイボな感じ。
テンポ感よく、やはりコメディは忘れずに、どんでん返しもあり、とても楽しめました!

香りの演出や舞台美術・当パン・チケットも凝っていて、細部までのエンタメが感じられた舞台でした!

悲円 -pi-yen-

悲円 -pi-yen-

ぺぺぺの会

ギャラリー南製作所(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

現代のワーニャ伯父さんはどこにいるのか

ネタバレBOX

『悲円 -pi-yen-』は、チェーホフ『ワーニャ伯父さん』を明示的な参照点としながら、地方の葡萄農家という設定とギャラリー空間の簡素なコンクリートの床が響き合い、まるで生活と経済の摩擦音を可視化するような空間で、新NISAをはじめとする現代の「投資」という制度に揺さぶられる共同体の姿をある種の滑稽さと共に提示していました。

冒頭の詩の朗読に始まり、劇中に挟み込まれたユニゾンのダンスや身体表現、あるいは劇中劇の形式で仮想通貨の乱高下を眺める俳優の姿などには構造の実験性が感じられますし、チケット代が日経平均に連動するという制度設計まで含めて、演劇を「上演+制度」として捉える視点も非常に現代的で、制作的にも高く評価されるべき作品でした。

ただその一方で、観ている最中からずっと感じていたのは、「なぜこの家族でなければならなかったのか」という疑問でした。戯曲の構成や俳優の身体には確かに緊張感があるのですが、そこに宿るべき不可逆性、あるいはこの家族が“見捨てずにいようとする”理由が、最後まで明確には掴めなかった。これはチェーホフ的な台詞の空転の中でこそ輝く“他者を放棄できない苦しさ”が、本作の構成では掴みきれなかったかもしれません。
なぜなら、チェーホフが描いたのは例えば「劇をやめたあとの人間」であって、「人が人を見捨てずにいられるかどうかを試している戯曲」かもしれず、それは劇的な決別ではなく、沈黙や余白にこそ立ち上がります。本作において、もう少しこの人物たちに時間を、見捨てずに居合わせるだけの時間、があったならば、投資という主題と、人間存在の切実さをつなぐ線はもっと太くなったのではないかと感じました。
もちろん、日本においてチェーホフを翻案するという行為自体、20世紀以降の演劇史の中で重要な意義を持ち続けてきましたし、特に“静けさ”の中で何を響かせるかを問い続けてきた作家であるからこそ、今も多くの劇団が向き合い続けています。そして現在の国際情勢においてロシア文学をどう捉えるかは避けて通れない問題でもありますが、だからこそチェーホフが遺した人間に対する無条件の眼差し、その演劇的な視点が今なお有効であることを改めて信じたくなるのです。
野火

野火

世田谷シルク

聖天通劇場(大阪府)

2025/06/20 (金) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても素晴らしい演技でした。何もないながらも水を飲むシーンなど、まるでそこにあるような感じで素晴らしかったです。
何もかもがリアルで、戦争の悲惨さをあらためて感じました。たくさんの人にみて、感じて欲しい作品ですね。いい経験をしました。ありがとうございました。

ミュージック・ダイアリー

ミュージック・ダイアリー

読売新聞社/ぴあ/tsp

よみうり大手町ホール(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/06/21 (土) 17:30

開演から少し驚きがあった。
ピアノと朗読の組み合わせも良かった。
ただ、もう少しストーリーに抑揚がある方が好みだった。

夜半にひとり

夜半にひとり

どんぐり企画

武庫川KCスタジオ(兵庫県)

2025/06/21 (土) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもよかったです。2作品とも本当に良くできていて、1作目、毎晩どこかの町でこんな風景がありそうで… また、少し前の自分たち側思っていたことかもとか… 心にスッと入ってきました。
2作目も、訳あり友達の心がだんだん緩やかに和んでいく様が見事でしたね。関西で応援したい団体さんになりました。また、拝見できればと思います。

ラピスラズリ-時を越えて-

ラピスラズリ-時を越えて-

劇団TOP

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2025/06/21 (土) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。現代と過去、それも古代エジプトととの、いったり来たりのお話。分かりやすい内容ながらも見せ場もあり、プチコメディもちりばめて、良くできたお話の印象でした。関西異動後まだ数本目ですが、よい作品に出会えました。ありがとうございました。

センスセンスセンス・オブ・ワンダー

センスセンスセンス・オブ・ワンダー

三月倶楽部

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/06/21 (土) 13:30

不思議な雰囲気のあるファンタジックなお話でした。
虚構と現実の交わり方が面白かった。

料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

夢現舎最高!今回は2人芝居でしたが夢現舎らしさ満載でした。夢現舎の舞台は間のとり方が秀逸ですね。「間」という空間がちゃんと演じているというか… その意味では2人で演じていても他に誰かいる感じがします。あと、毎度思うのですが、夢現舎の舞台は花園神社とかあの界隈でやるのがベストなんじゃないかと。花園神社のあのアングラで前衛的な雰囲気が夢現舎には合っているかと。

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

絵本町のオバケ屋敷 〜愛!いつまでも残るの怪!〜

優しい劇団

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/04/19 (土) ~ 2025/04/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「いま・ここ」で生まれる出来事を、そのまま一つの作品として提示しようとする、ある意味では非常に無防備で、そして挑発的な企画

ネタバレBOX

当然ながら、準備された完成品を見せるというより、その場で何が起こるか分からないこと自体が“見せ物”となる構造である以上、一定の混乱や、物語としての密度の不均衡は避けられません。また、オムニバス形式の構成は、各エピソードの色彩を豊かに見せる一方で、全体の流れとしてはやや散漫な印象を残しました。幽霊たちのエピソードはどれも魅力的で、それぞれに演者の技量と個性がにじみ出ていましたが、中心となるドラマの軸を追いかけると、観客の感情が深く流れ込む場所が限定的だったようにも思います。

ただ、そうした構造的な“粗さ”を単なる未完成として切り捨てることもまた難しく、むしろその荒削りなフォルムが、俳優たちの肉声や身体、あるいはスタッフの存在感すらも、舞台上の一要素として等価に立ち上がらせていた点はやはり興味深く、ブルートゥースで再生される音楽や、手で持ち運ばれる照明という、いわば“段取りの可視化”そのものが、舞台の外縁をかたちづくる演出として働いていたことは確かです。

また、この作品の真価は、完成度や技巧に求められるものでもありません。
むしろ、予測不能な展開と、劇場全体を巻き込む“やってみなければ分からない”という共犯的な空気が、ある種の熱をもたらします。観客の声出しや、全編撮影OKという自由な環境も、舞台をどこか二度と戻れない「一度きり」の場として輝かせていたように思います。

だからこそ、もう一歩、その“過剰な偶然性”をどう制御するのか、あるいは、どこまで制御しないまま魅力に昇華させるのか、といった編集感覚が加われば、この企画はより強度のある枠組みへと成長するのではないでしょうか。観客と舞台がともに揺れ動く時間として、その揺れのなかに何が残り得るのかを問うという点において、今年のCoRich舞台芸術まつり!でも印象的な作品でした。
『from HOUSE to HOUSE』

『from HOUSE to HOUSE』

終のすみか

劇場HOPE(東京都)

2025/06/19 (木) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 「Deep in the woods」を拝見。

ネタバレBOX

 板上は30年程前に現在の住人、シノダの祖父によって建てられた地方の別荘。2Fには書斎を含めて5つの部屋があるという可成り立派な建物である。今回集まっているのは幼馴染3人。 他に雑誌の企画・編集などをやっていて漫画家の夫の不倫に立腹し、夫のシトロエンを運転して来たサトウ。もう1人は医師、アオキ。妻子は祖父母の処へ出掛けているので一緒に来ることができた。
 シノダは、芸大を出てその才能を活かし賞も獲っており注目度も高いが、サトウの車が故障、シノダの車も半年も前からライトの具合が悪いのに修理もしていないので使えない。アオキは行路の途中に住んでいる関係でサトウの車に同乗して来ているので何処へ出掛けるのも不便だ。こんな訳で別荘で話す場面が基本的にメインになり、徐々に何故、半年もの間たかがヘッドライトの故障を放置し続けてきたのか? そしてもごもごと喋る様子や何となく覇気のない、決断を中々下せない様子、レスポンスの遅延などの仕草を通じて、2人はシノダの変容の並々ならぬことを幼馴染ならではの感覚で察知するが、具体的にどのような対応を取れば良いかが判然とせず、大人になってしまった自分達とアーティストらしさを未だ抱えたシノダとの邂逅のもどかしさに蹉跌を感じる。どう対応すれば良いのかに戸惑い直球を投げられないのだ。友人としての2人のぎこちなさが、或いは慮りを欠くと彼の精神状態が不安定の度合いを増す怖れもある。こんな模様は観客に慮る友人とアーティストの持つ世界とのギャップの歪として観客にも伝わる。各々の生活、互いの微妙な在り様とのズレが、間の取り方や台詞回し、抑揚等の細部を通じて表現される。精緻な作品。誰にでも上記で述べた事情が分かるのは到着翌日の展開である。

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