新宿駅前演劇フェスティバル 公演情報 feblaboプロデュース「新宿駅前演劇フェスティバル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    ♯SEEFES
    「観たい!」にも記したが、演劇の活性化、コンセプトは「新宿駅近くの劇場で、60分で観られる演劇」。何よりも「観に行きやすさ」を重視した演劇祭というのが斬新。良い試みだと思う。

    観劇したのは、アジアン・モンスターズの「序章 ア・デイ・イン・ザ・ライフ -A Day In The Life-」。本作は 第一回実験公演として年末予定している『二十四時間演劇』の序章(1時間/24時間)にあたるもの(実験公演のチラシも配付あり)

    「二十四時間演劇」…根底には「宇宙を目指す」という大スケールのテーマがあるらしい。新宿駅前演劇フェスティバル(SEEFES)で上演された「序章 ア・デイ・イン・ザ・ライフ」は、この壮大な物語の「目覚め・冒頭付近」を切り取った65分間のスピンオフ(導入部)。「SEEFES」は 一話完結の公演で、サクッと観て演劇の面白さ醍醐味を味わうといった印象を持っていたが、まさか序章のみとは…。体力が持てば 続き(全編)を観たい。
    なお 全編ではないので★評価なし。

    ネタバレBOX

    舞台美術は 真鍮パイプで組んだ枠中に 演劇に関わる「上演中」「フェスティバル」等といった字が書かれた看板等が掲げられている。基本的には素舞台。
    公演は シリアスな語り口から始まりつつも、展開としては小気味よい「ナンセンス・コメディ」といった印象。 実験的かつエンターテインメント性のある作品。

    物語は「銀河鉄道の夜」を上演している劇中劇で、ラストシーンのジョバンニとカンパネルラが走っているところ。自分の演技に納得がいかないジョバンニ役(永高涼サン)、それに同調するでもなく受け流すカンパネルラ役(飯田悠豊サン)、そして良かったと言いつつ ちょっとしたダメだしをする演出家(西村和樹サン)。劇団の先輩女優(江波那月サン)は飄々としている。演劇とは という自問自答を繰り返し、自分が納得できるような演劇(演技)を目指している。そして千穐楽、何かを掴んだもしくは覚醒したような感覚(アウェイクニング?)。

    しかし、掴んだと思った感覚は再現できない。そこで或る理由なり原因を究明するための実験を繰り返す。なんとなく体力(肉体)劇か と勘違いするような運動量。肉体を酷使している間は余計なことは考えない、いわば無我の境地。そこに純粋な演劇(自分と役柄の一体化)が生まれるのではないか と考える。その境地こそ宇宙的な感覚---誰も知らない世界(観)。ジョバンニとカンパネルラ役の2人が交互に様々な実験を繰り返すこと、1500回を超える。ついに酸素でも炭素でもない或る新元素が関係していると、その名は…というところで終幕。今では少なくなったがTV番組の「つづく」といったテロップを思い出す。

    「僕は、宇宙へ行った」という語り。1日の24時間を切り取った物語だろうか。男は、演劇という虚構の世界と実生活という日常への帰還と喪失感の繰り返し。 そして一度味わった 言葉にできない高揚感が、どうしても頭から離れない。退屈な日々の中、男の心はあの場所に囚われている。 再び宇宙を目指す決意 「もう一度、あの場所へ」。本作は 喪失した記憶の欠片をかき集め、再び未知なる世界へと旅立つための「始まりの瞬間(序章)」を描き出しているよう。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2026/10/18 12:22

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