8人の女 公演情報 トレモロ「8人の女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    残酷な仕打ち
    これは以前、映画で観たが物語は1950年代、郊外の屋敷が舞台。クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人の目の前で、屋敷の主人が死体で発見される。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    彼の背中には短剣が刺さっており、自殺ではない。雪に降り込められた屋敷の中にいる8人の女性のうち、誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていた事実が次々と明らかになってゆく・・といった内容だった。

    それに加えてその雪に覆われ閉じ込められた中にいる登場人物が実に良かった。
    マミー・・ギャビーとオーギュスティーヌの実母はリューマチで足が悪く車椅子に乗っていた。
    オーギュスティーヌ・・心臓が悪い。ひねくれ者で、色気がない。
    キャトリーヌ・・シュゾンの妹。推理小説が好きな17歳の少女。
    シャネル・・メイド。太めの黒人女性。
    これらのインパクトのある登場人物が居てこそ、この戯曲を完璧にするのだと思う。

    つまり、車椅子に乗っていたマルセルの義母は彼を殺すことが出来たのだろうか?色気のないオーギュスティーヌは彼と関係があったのだろうか?シャネルが彼を殺したとしたら動機は何だったのか・・?などと観客は自分なりの推理を楽しむことが出来るのだ。この点、演出がちょっとありきたりだった事と、キャストの演技力が雑だったように思う。もしかしたらキャストと配役が合っていなかったのかもしれない。ダンスシーンが少しバラバラで練習不足を感じた。コミカルで笑える展開はとても良かったと思う。

    結局、彼の周りに居た女8人の行動に絶望してマルセルはカトリーヌの眼の前でこめかみに銃を撃って自害してしまうのだが、それもこれもツワモノの女達の犠牲になった構図だが、この大芝居を演じることを提案し実行した推理小説が好きな少女キャトリーヌが一番残酷だったのかも。時として人を絶望させる行為とは意図せずにやってくる。



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    2011/04/10 16:29

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