メゾン・ド・オブ・ザ・デッド 公演情報 ツヤネコ企画「メゾン・ド・オブ・ザ・デッド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     ゾンビといえば、ホラーだの禍々しき者たちだのとの印象を持ちがちだが、今作はゾンビたちからの異議申し立てかも知れぬ。本日12日が楽日、席は未だ若干あるとのこと。

    ネタバレBOX

     フランス語と英語がチャンポンになった奇妙なタイトルは、人間が変容してゾンビとなることの異様性を示唆しているのかも知れない。この小屋の鰻の根床状の空間の入口(手前)と奥とに観客席を設け観客席に挟まれた空間が演技空間である。手前観客席から観て下手奥に小さな冷蔵庫、部屋中央に机にもテーブルにもなる小さな家具、その両側に矢張り木製の丸椅子。冷蔵庫上のトレイにはタンブラーが幾つか載せられている。出捌けは手前観客席の奥から。尺は約80分。物語は、終始各部屋のレイアウトが同じ2階建てアパートの一室で展開する。住人は総て中年男性、結婚して居た者も中にはいるが、現在は独り身である。また、結婚はしている者も単身赴任中の者。奇妙なのは、空室であるハズの203号室が騒がしいと苦情が大家に伝えられていること。大家はアパート隣に住んでいる初老の女性。
     小ネタを多用したゾンビものだが、怖さというよりペーソスが勝る内容。住人が居ないハズの203号室から騒音が聞こえる謎や登場人物の1人が会社経営をしており、借りている部屋は事務所として用いているため普段は居ないことが多いという特殊事情。大家が気の良い女性でお喋りだが親切なこと等々が独り暮らしの中年男達の醸し出すペーソスの鍋の中、ゾンビ増殖の危機を巡って展開する。小ネタの多くは軽めだが、社畜と化している103号室住人の仕事への異常なまでの執着はもっとブラックジョークにし立て毒を吐いても良いようには思う。落ちもついて感覚的には落語のように楽しめる。

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    2026/10/12 07:15

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