廃墟 公演情報 時間堂「廃墟」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    凄い迫力!
    後半の議論に圧倒されました!

    ネタバレBOX

    基本的には平板で抑揚を抑える演技でした。小津映画のようで、大工の娘などわざとなのか下手なのかどちらなんだろうと思って観ていました。

    闇市に手を出さない元先生と共産主義者である長男による後半の議論は長時間に亘り、その迫力には圧倒されました。

    議論の内容は、侵略戦争に関して国民に責任があるかどうかということでした。権力側から何も聞かされていなかったから責任は無いとする考え方と、やはりそういう権力の存在を認め、その前提に立って利用していた面もあるから責任があるとする考え方の対立でした。

    私は侵略戦争を原発に置き換えて聞いていました。すると、過去の話が急に身近なものとなりました。

    数メートルの津波しか想定せず、原発を推進してきた東電と政府。原発は安全だと聞かされてきて、大量の電力を使ってきた国民。

    日本は地震に遭い、国民は放射能汚染の被害者だと思っていましたが、海洋汚染に至ると今や加害者になってしまいました。

    戦争推進者が東京裁判で裁かれたように、耐用年数が過ぎ、少なくとも技術の進歩とともに旧式となった原発を稼働し続けた東電は刑事事件で裁かれるべきです。

    もちろん刑事事件としては無罪になるかもしれませんが、民事事件の責任について、都合良く見過ごしていた国民にもその一端があるように思えてなりません。そんな気持ちでずーっと聞いていました。

    二人の議論は白熱しますが、孤高の人には換金できる本があとわずか、共産主義者も家に100円しか入れてなく、結局偉そうなことを言っても食料調達などは娘(長男にとっては妹)たちのおかげであり、頭は悪そうだが泥棒をしてでも飯を食っている浮浪者の方が丸々と肥え太っているというオチでした!

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    2011/04/07 09:40

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