ハナイトナデシコ Vol.16 公演情報 ハナイトナデシコ「ハナイトナデシコ Vol.16」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     ショートドラマ3作の上演。いつもながら女性の視座からの作品作りがグー。

    ネタバレBOX

     ショートドラマ3作の上演1.「ディテールは時の彼方に」
     某令嬢の家庭教師として雇われた元教師の薫が、屋敷を訪れると対応したのは
    執事を務める村上であった。村上は家庭教師を務める薫の人定質問を最後に
    する。その際少し奇妙なことが幾つかあった。雇用契約書署名の際薫がボール
    ペンを使い出した際、村上は怪訝な表情をし、恰もボールペンを知らないかの
    如き対応を示したのである。他にも言葉遣いが令嬢の住む館で執事という立場
    からか余りにも格式ばった物言いであること等であった。さて、雇用契約書の
    サインが終わると令嬢が部屋に入って来たが、着ていたのは女子大生が卒業式
    で良く着るような和服、髪型も時代がかった長髪であり、言葉遣いや話題も何
    だか古色蒼然としたものであった。彼女は医学を志しているとの触れ込みであ
    ったが、事実は結婚回避の為に勉強などせずに進学することを目指していた。
    本音は結婚などに縛られず遊びたいというものであった。ブルジョアに嫁げば
    そんなことは金が幾らでも解決してくれるというような居直りができるほどの
    社会経験も無いことは明らかであったが、それが、薫を雇った理由であった。
     ところで雇用契約書で極めて特異な条件が記されていた。契約違反の場合、
    即退職、契約不履行の罰金額が2千円。という条項であった。何故、こんなに
    安いのか? その謎は、遊びたい令嬢・マリが近くに在るカフェに薫の好きな
    珈琲を飲みに連れ出したことで明らかになる。
     2「女神たちのidentity」
     榊原家4兄弟は毎年恒例の家族旅行に来た。男達が酔っぱらって管を撒き始め
    た頃、各々の妻たちは別の部屋へ移り女子会が盛り上がる。話題は親の介護やヘ
    ルスケア、子育て等々に関する話題であるが、総て存在が前提になっている点で
    男のアイデンティファイとは原理的に異なる点が興味深い。男は女性に比して存
    在感を体得し難い。自らのレゾンデートルを体感することが乏しいからである。
    そんな機会は殆ど皆無と言って良い。それが理由である。言うまでもなく世界と
    係わる為には好むと好まざるとに関わらず関係を構築するなり意識するなりせね
    ばならぬが、その際関係を結ぶべきは肉体を意識した個体ではなく論理に負うの
    が男の生態であろう。その反対が女性のアイデンティファイの形態であることを
    如実に描いている点で興味深い。
     3「愛のあーる記憶」
     今作は好評の様で前回にもこのテーマでの作品が上演されていた。無論、個別
    の内容は異なるが不思議なカフェで客が思い出したい自らの人生の或るシーン等
    を特別な飲み物を飲むことによって体験できるという大枠は踏襲されている。そ
    れも当然、今シリーズの原点作品だからである。内実は観て確認して頂きたい。



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    2026/10/10 15:24

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  • ご来場ありがとうございました!コメントもありがとうございます✨

    2026/10/12 16:11

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