東京の空に 公演情報 オーストラ・マコンドー「東京の空に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ふと前をみると
    おっと、始まるのか…と顔を上げるとお二人がいらしてびっくり。そういえば、後藤さんは「ホテルロンドン」、神戸さんは「くちびるぱんつ」どちらもこの劇場でした。本編のよさはもちろん、その後の「おまけ」が強烈だったので、そのお二人が揃っているということは「×2」で済むハズがない、などと考えているうちに前説が始まりました。居酒屋店員の身なりでとても普段着とはいえないのに、お二人は本編とはちがう特別なゲストなのかな、と思いながら聞き入っていました(恥)。

    以下、ネタバレ。

    ネタバレBOX

    さて、開場時間になり中に入ると、何やら白い線が。バスケのコートじゃあないし、と思いつつ席についてよくみると、それはワンルームマンションの間取り。たしか2階という設定。なので各部屋ともつくりは同じだけど、窓のブラインドは違っている。家具や調度類はなく、雑然と床においてあるものからそれぞれの生活が見えてくる。3人の住人、近所付き合いはもちろん挨拶すらしたこともない様子。話しはバラバラに展開、胸の内に抱えているものに対して、居酒屋、刑事、空き巣狙い、ピザ屋、先輩がからんでくる。

    居酒屋ではお二人がまた場を凍りつかせる。いやいや、ここは笑ってもいいところなんだよねと自問しながら噴き出す…まったくもってこの個性。神戸さん、はしごをよじ登っても大いに突っ込んでいましたね。
    後藤さん、居酒屋シーンでは前説にでていた「大きな魚」を焼いたり、文字通り板一枚だけのカウンターで呑む「男前」…上段高く掲げ…水芸ですね。そういえば、岡田さんも観葉植物(鉢)に顔をめり込ませたり、ゴミ置き場で撃沈したり、みなさん体当たり。

    梅舟さんは、とてもフレッシュなかんじ。空き巣に侵入されること以外は、普通に会社勤めをしているように見えました。先輩の部屋に世話になり、同郷の知人と出会う。ありがちだけど爽やかな場面。

    先輩の部屋のシーン。ちゃぶ台と布団。脚立は階段?。一つだけもってきた「(何かが描かれている)絵」、この絵は客席から見えないように配置したほうがよかったと思います。真っ白なところを眺めて…ちょっと無理が。マンションの人は1人住まい、ここは2人。でも2人の話し(だけ)は低温状態で進む。梅舟さんが泊りにきてから動きがでてきたけど、結局、亜矢乃さんはその場を去ってゆく。3人一緒に眠る場面がそれ(2人の間のこと)を暗示していたのでしょうか。「こうだから、ああなんだよ」みたいなものがよく分かりませんでした。

    場面のところどころに「雨」のシーンがあります。そのときはいつもTVモニターに砂嵐が映っていたのか、私の席からはよく見えませんでした。同じように、ちゃぶ台を囲む場面でも見えないところがありました。

    ラストは、3人がそれぞれの1歩を踏み出すところでしめくくり。
    本気で想いを伝え、相手への扉を開け、自分を解き放つ。舞い散る桜の花びらも美しく物語は終わりました。

    長いブランクを経てしばらく前からまた芝居を観るようになりました。事前に劇団や役者の方のことなど見たりせず、時間があえばいろいろなところへ行くようにしています。なので役者さんのお名前などもなかなか覚えられず、今回も、開場まで外で待つ間、チラとチラシをみて亜矢乃さんがでていらっしゃるのを知りました。「ナチュラルウーマン」「檻の中の懲りない女たち」「ハバカリ」、本作が4つ目。後藤さん、神戸さんは前述の通り。もうお一人、岡田さん…観たんだけど…どこで観たのか。帰って調べたら「露出狂」でした。

    場所は、ここ王子小劇場。

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    2011/04/05 15:08

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