追熟しない果実 公演情報 名取事務所「追熟しない果実」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    名取事務所の『追熟しない果実』

    戯曲はiaku・横山拓也

    あらすじ:
     山奥の集落に住む律子は、亡夫と営んだ食堂に住みながら、ひとり年金暮らしだ。律子を親のように慕う村民議員の奈央は、律子に気に掛けながらも、日本猿と台湾猿が交雑種した事により、村民が被害を被っている事に頭を抱えている。
     そこに大阪から律子の甥っ子夫婦がやってきて、食堂をカフェにしようと強引に立て直しを図ろうとするが、計画性の見えない提案に、「乗っ取りでは?」と村民から疑いをかけられてしまったのである…。

    感想:
     地方の人口減少問題に、特定外来生物問題と外国人問題を重ね合わせていく。甥っ子は外国人ではないが、静かに暮らしている村民からみたら騒がしい外国人と同じだ。
     子供の頃から外国人との接点がなく、生活を脅かされてしまえば憎しみすら感じてしまい、拒否してしまうのは致し方ない。
    とはいえ同じ人間同士、避けてはいけない問題だと認識しながらも、一定の期間をおいて、自身で追熟出来るかどうかではないか?という問題提案が見えてくる。外国人問題と特定外来生物問題が、ぴったりと重なり合う瞬間でもあるのだ。
     甥っ子夫婦を演じた西尾友樹と枝元萌の大阪人役に「これでは受け入れられないよ」と思えてしまうほど上手く、嫌悪感を感じてしまったのはいうまでもない。彼らの上手さによって、テーマが染み込んでくるのだ。
     横山拓也の戯曲、俳優の西尾友樹が目当てだったが、なかなかの良作であった。

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    2026/10/05 05:44

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