満足度★★★★★
こういう時こそ、笑って泣いて。 原作:ハインラインの名作SF小説!冷凍催眠,タイムマシン,ロボット…まさにキャラメル向き作品ついに上演!
あのロバート・A・ハインラインの名作「夏への扉」を
【映像商品化はしないという条件付で】
世界初の戯曲化!
冷凍催眠,タイムマシン,家事ロボットに製図ロボット…
まさにキャラメルボックス向きの作品がついに上演です。
1970年。ロボット技師の主人公は共同経営者でもある友人に
裏切られ騙されて失意の中、30年のコールドスリープへ。
2000年に目覚めた主人公は目覚ましい進化を遂げた当時の
科学に驚きながらも、起死回生の行動に出る。
何とタイムマシンで30年前に戻るというのだ!
愛する人を守るため、未来と過去を行き来し大奮闘、
まさにクロノス・シリーズの元ネタのような作品で、
キャラメルボックスでの戯曲化も当然の結果。
小難しいことよりも、好きな女の子のためにペットの猫と
時代を横断して活躍し、道を切り開いていく展開が
前向きで、明るくて、元気になれます。
書き下ろしのエンディングテーマソングも
さわやかでよかった!!
それにしても書かれたのが1950年代。
実際の未来、2000年に家事ロボットと言えば、
平たい円盤が床掃除するくらいという…
現実はなんて夢が無いんだろうか。
CAD(自動製図)は実現してますけれど。
前説には劇団代表の加藤さんが登場。
今回の震災でも劇場はびくともしないことを説明。
経験上、ステージの照明がカチャカチャ鳴り出すと
震度3だそうで、その場合には上演を一時ストップ。
それ以下では演技続行だそうです。
カーテンコールも節電のために1回だけ。
その代わり、役者さんたちは、客席通路から退場という
異例のサービス?でした。