満足度★★★
キャラメルボックス 『夏への扉』を観て
日曜日の夜の回の観劇でした。
当日券をクレジットカードで購入出来るか不安でしたが、
Twitterで呟いた結果、加藤さん御大の回答をもらって、
安心して会場に向かい、無事にクレジットカードで、
当日券を購入出来ました。
改めて、Twitterの便利さを享受しました。
会場は6割から7割の座席が埋まっており、
休日の座席としてはガラガラかなという印象がありました。
やはり交通機関が正常でないということは、
観に行くには、躊躇する要因になると思いました。
私自身も会社帰りでなければ行かなかったと思うので(^_^;
ロビーでは、今回出演していない劇団員の方が、
チャリティーグッズを販売していました。
買うかどうか躊躇したのですが、
少しでも世の中の役に立とうじゃないかと思って、
賢治島探検記を購入しました。
阿部丈二さんが販売しており、サインと握手を頂きました。
それだけかと思ったら、岡内美喜子さんお言葉もあり、
かなりお得なファンアイテムになりました。
本公演は、映像前説がいつも通りありました。
それと加藤さん自らの前説があり、
地震の際の注意事項を話され、少し現実に戻されましたが、
本編が始まるとあっという間に舞台に引き込まれました。
最初は、登場人物が全て英語の名前で戸惑いましたが、
気が付くとダニエルとかピート普通に頭に入ってきました。
岡田さつきさんが演じる女性詐欺師の演技が、
非常に上手くて怖かったです。
私は、キャラメルボックスのヒロインは岡田さつきさんと
思っているのですが、こんな悪女も出来るのですね。
それにしても相変わらず美しかったです。
しかし、自分がダニエルにしたことを、
すっかり忘れて、被害者意識を丸出しで、
ダニエルに再度アタックを掛ける厚かましさに、
人の汚い部分が集約されていて、
30年経っても変わらないものだなと。
これはダニエルが心が変わるというラストの台詞の
対極になる変わらないもの、変わろうとしないとどうなるか
という答えの一端かと思いました。
「…ドアというドアをためせば、そのうちのひとつは夏へとつながっている…」
希望を捨てないで、絶望な状態から駆け抜けたダニエル。
ちょうど、困難に立ち向かわねばならぬ日本と
状況がだぶって、凄い心に残った一節です。
普段なら、自身に当てはめて考えるのですが、
今回は日本に当てはめて考えてしまい、
この時期に見たので、そんな印象を受けました。