神のゆりかご 公演情報 劇団バッコスの祭「神のゆりかご」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    喜劇仕立ての真面目な戯曲
    物語は16世紀末のイタリア。

    地動説を主張して異端者の烙印を押された科学者ガリレオ・ガリレイのお話です。


    再演もありうるのでネタバレBOXに。(2008/6/14)

    ネタバレBOX

    ピサ大学の faculty の地位を得て、数学を教えたいたガリレオは1592年パドヴァ大学で教授の職を得、1610年まで幾何学、数学、天文学を教えた。この時期、彼は多くの画期的発見や改良を成し遂げている。


    そんなガリレオ家に使用人のピエラが雇われ、ガリレオの弟子トンちゃん(M男)、ガリレオの父、友人や妹、修道女などが訪れて喜劇かと思うほどのおかしなテンポで進んでいたが、ガリレオの、科学分野で実験結果を数学的に分析するという画期的手法を図解で説明してみたり、実験器具を使って証明してみたり、思った以上に楽しめた。


    さらにガリレオは、科学の問題について教会の権威やアリストテレス哲学に盲目的に従うことを拒絶し、哲学や宗教から科学を分離することに寄与し、「科学の父」と呼ばれることになるが・・・

    しかしそれゆえに敵を増やし、異端審問で地動説を捨てることを宣誓させられ、軟禁状態で晩年を送ることになる。


    しかし、異端審問後、修道女の妹(実際は娘だが、劇中は妹としていた。)が亡くなり、ガリレオは絶対的な権威の前にひれ伏すことなく、「それでも地球は回っている」と発言する。。


    ガリレオを良く調べてあえて半分フィクションにしたてた脚本はうまい!

    主宰の森山(23歳)はちょっと変り種のキャラだろうか・・?
    印象は柔らかそうだが意思は強そうだ!(^0^)


    「大衆化と高級化の並行」をモットーとする劇団らしいが、そもそも大衆化と高級化の並行ってなんだ?

    しまった!ここを突っ込んで聞くべきだった(^^;)


    アンネの日記、邪馬台国、原爆など、歴史上の事物を媒介として現代の真理を描くのが得意らしいが、次回は更にどのように成長するのか、再度観てみたい劇団ではある。。


    いつものことだが、脇役のキャストに目が行く。
    トンちゃん役の淺川洋介がいいキャラしてたっ!


    主役を脇が喰ってる!というキャラは結構、多い。
    今回もその濃いキャラが光ってた!(^-^)

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    2007/09/28 22:23

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