百合鴎 公演情報 シニフィエ「百合鴎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「群像劇で浮かび上がらせる『世界』」


     謡曲「隅田川」や歌舞伎「法界坊」「忍の惣太」をもとに、隅田川近くの劇場で上演された群像劇である。

    ネタバレBOX

     行方不明の我が子を探す葉名(菊池佳南)、闇バイトの指導係である操舵(藤家矢麻刀)、奔放な海(原田つむぎ)と二三(金定和沙)のカジュアルな関係など、さまざまな人物たちが入れ替わり、出演者が数役を兼ねる。一見なんのつながりもないように見えてあとあと因果関係がわかるという筋は、作者が原案作品から獲得した点であろう。とはいえ7名の出演者に演じ分けさせるにしてはあまりに役柄が多く、見続けるにはかなりの集中を要した。待機(藤家矢麻刀・二役)と海の権力勾配や、二三との三角関係のくだりは印象に残った。

     群像劇で隅田川のミクロコスモスを浮かび上がらせようとした作者の意欲は高いが、それに見合った強度の作品世界が立ち上がったのかは疑問に感じた。

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    2026/09/21 19:38

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