遺体はまだ発見されておらず、 公演情報 怪奇月蝕キヲテラエ「遺体はまだ発見されておらず、」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ①シンママの姉の家を訪ねた弟(羽田敬之〈としゆき〉氏)。インターフォンが壊れているのか鳴らない。姉の娘(宮崎葵さん)に電話をすると郵便ポストに鍵が置いてあると教えてくれる。ポストを探ると封筒があり、その中に手紙と鍵。手紙に目を通すと表情が引き攣る。こうして7年前、15歳、高1の娘を残して姉は失踪した。

    行方不明者を捜索し残された家族の相談に乗るNPO法人・支援団体が存在する。
    相談員の木山りおさんと橋本結衣さん。
    失踪した姉が最後に訪れた新宿の占い師、成田愛美(まなみ)さん。

    ②重要文化財を3Dスキャナーと3Dプリンターで複製し、可能な限り研究員が精査、制作当時のクオリティを再現するクローン文化財プロジェクト。東京藝術大学が開発、制作の指揮を執っている。本物と全く同じ素材、絵具を使い、専門職員が手作業で仕上げる拘り。高度な技術の為、外部に流出させないよう徹底的に管理されている。だが最近、江戸時代の小判が藝大内に落ちている事件が多発。鑑定の末、まずクローン文化財であろうと判断。誰が一体何の為に金や手間暇を掛けてこんな悪戯をしているのか?その目的は?

    COI(センター・オブ・イノベーション)拠点職員の能見千秋氏、寺園七海さん、現役藝大院生の仮名ヱ薫さん。寺園七海さんの先輩の古物商、藤真廉さん。

    ネタバレBOX

    ③NPO法人で働く相談員のストレス。

    ①羽田敬之氏は細く脚が長くナルシシスティックで雰囲気がある。すぐにカッとなるキャラもいい。この叔父に心を許せず、ずっと醒めた目で距離を置き観察している姪であった方が話になる。すぐに出された情報を鵜呑みにして信用してしまうのも早い。ずっと穿っていた方が客も混乱していく。叔父も占い師も母親も相談員も全く信用出来ない迷宮の中へ。橋本結衣さんは薄幸そうなまゆゆみたいで味があった。

    ②藤真廉さんは主人公顔。『ビブリア古書堂の事件手帖』みたいにホームズものにすればいい。

    ③が蛇足でエピローグとしての意味がない。それぞれの話の着眼点は見事だが展開するダイナミックさが足りない。①は何故、母の手紙の存在を叔父が隠し続けていたのかが肝。そこがミステリー。失踪せざるを得ない程の借金を抱えた母の家に借金取りが接触しないのも変。警察沙汰になっているのだからある程度、捜査はされて事実関係が明るみになっているだろう。借金など失踪する明確な理由が全く見付からない方が話としては面白い。②はここまで優秀な人間がクローン文化財の技術を用いて海外の貨幣を偽造する意味が解らない。もっとどうしても作りたかったクローンが必須。タブーに触れるようなとんでもないクローンを作ろうとして消された方が面白い。

    作家が誠実そうで好感。物凄く真面目に調べ上げている。それだけに勿体ない。客をどういう気分にさせたいのか詰めないと。

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    2026/09/20 15:33

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