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灰の人
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大駱駝艦「
灰の人
」の観てきた!クチコミとコメント
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アキラ(1498)
満足度
★★★★
灰から一転、生命の色彩
久しぶりの大駱駝艦・天賦典式。
ポジティヴで力強い。
ネタバレBOX
開演前の力強い麿赤兒氏のメッセージから公演はスタートした。
メッセージ:http://www.dairakudakan.com/
現在から未来への予見だったのか、灰から一転、生命の色彩がラストに広がる。
灰は単なる燃えかすではなく、その内部に炎を隠している。ひとたび酸素を送り込めばまた炎が上がる。
灰は終わりではなく、始まりに通じるものである。
この現実に起こった未曾有の惨事を前に、そうしたメッセージを受け取った気がするのだ。
力強く、ポジティヴな「をどり」の中に。
全編で語られるのは、再生だった。
まず、すべては、いったん灰に還るのだ、というような意気込みをも感じる。
自らの行いを破壊するようなアプローチがそれを支える。
今回の天賦典式では、まるでコンテンポラリー・ダンスを彷彿とさせるシーンもあるのだ。そして、大いに声を上げて「をどる」。
また、録音だが、台詞のような音が入るシーンさえある。
濃厚で重い中に、あまりにも普通なしゃべりが、普通のトーンで響くのだ。
これは凄いと思った。
つまり、いったん今までの「をどり」を灰に還していく作業ではないのか。
今までの「をどり」を否定するということではなく、いったん原初に戻していくという行為ではないかと思った。
声を上げて踊るということが、踊るということの原点にあるのではないかということ。
そして、そういう「をどり」を通じて、人が辿ってきた「灰」への道を示す。人は自らを灰にしていく存在であるということなのかもしれない。
ユーモアを交えつつ、ラストの生命の色彩に物語はつながっていく。
それは再生の旗印であり、今、観客が一番望んでいることでもある。
また、毎回のことながら、オリエンタルな音色をスパイスにした音楽もいい。
そう言えば、姿が見えなかった、八重樫さんとか南条さんとか退団したのだろうか。気にかかる。
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2011/03/22 05:01
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