ストレートコメディ「ラン・フォー・ユア・ワイフ」 公演情報 ことほぎ堂「ストレートコメディ「ラン・フォー・ユア・ワイフ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日観劇。
    「抱腹絶倒の英国シチュエーションコメディ!」という謳い文句に間違いなし。2人の妻の間で右往左往する男の面白可笑しい騒動を描いた物語。嘘を重ね誤魔化しと勘違いの連続、その発端(原因)となったのが…。タクシードライバーという職業(勤務形態)が肝。序盤を観ていないと どうして二重生活に綻びが生じたのか分からないので ご注意。

    劇団ことほぎ堂は 初見だったが、面白戯曲を更に誇張したような演出が好かった。初日にもかかわらず 役者陣はのびのびと演じており、喜劇の面白さを しっかり表現していた。虚誕や空言だらけの話だが、”笑い”という武器を強調した衝撃作 いや笑劇作は大いに楽しめた。

    「百聞は一見にしかず」いや「百文は…」、この面白さを文章にしても伝えきれるか?ちょっぴりお色気もあるが、全体的にはアップテンポで怒涛の展開といった印象。物語は 説明にもあるが、二人の妻(メアリーとバーバラ)と二重生活を送るタクシー運転手ジョンが、綿密に組んだスケジュールで行き来しながら甘い生活を送っていた。或る日のトラブルをきっかけに秘密がバレそうになり、嘘に嘘を重ねて大騒動に発展していく。
    (上演時間2時間 途中休憩15分)【Aチーム】㊟ネタバレ

    ネタバレBOX

    舞台美術は色違いのシンメトリー、奥壁に窓/カーテン、中央にソファがあり両サイドに電話や椅子、そして花飾り台。上手/下手の奥と客席寄りに計4か所の出入り口。違いがあるとすればカーテンを開けたときに見える光景。シンメトリーの特徴と効果としては、安定感と安心感:があげられるが、この物語では落ち着きのない不安定な心持になる。演劇的にはシンプルだが 巧い観せ方だと感心。そして 1980年代の英国が舞台、まだ携帯電話が普及しておらず固定電話での会話が妙。

    ジョンは2人の妻と結婚し、綿密なスケジュールを立て暮らしている(手帳も自分にしか分らない暗号化?で記入)。時間通りに出かけ 帰ってくる。或る日 ひょんなことから若者に絡まれている婦人を助けたが、その際 夫人の持っていたカバンで殴られ怪我をして病院へ。一晩 病院にいたことから、帰ってこないジョンを心配して2人の妻は警察へ届け出る。台詞から2人の住んでいる所は車で4~5分、しかし管轄警察署が違うことから 2人の刑事が動き出した。

    2人の女性と結婚していることを知られたくないジョン、刑事の質問に嘘をついたことが大騒ぎへ発展。メアリーと住んでいるアパートの上階に住んでいるスタンリーを巻き込んで嘘と誤魔化し そして勘違いが重なる。ひっぱたく、殴るといったドタバタシーンがある一方、2人の妻のキャミソール姿(それぞれ赤と黒)が艶めかしい。

    最後は噓をつくことに疲れ果て 本当のことを言うが、刑事の1人トラウトン警部が「信じられない」と。何が 真で嘘か判らなくなるといった混乱・混沌とした世界が立ち上がる。まさにスラップスティック・コメディの傑作と言える公演。
    次回公演も楽しみにしております。

    0

    2026/09/18 16:57

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大