公演情報
カレンブリス「まほろば」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/09/12 (土) 13:00
座席1階
蓬莱竜太の岸田賞受賞作。練り込まれた会話劇で、村祭りで神輿を担いで帰って来る男たちの宴会を用意する本家の妻や、その娘たちのそれぞれの人生が描かれる。その会話劇は見る価値ありと思って劇場へ出かけたが、今作は青年座の尾身美詞、桟敷童子のもりちえ、そして加藤健一事務所の舞台で存在感を放つ加藤忍という実にユニークなメンバーということで期待感が高まった。
加藤健一演出だからか、いつものカトケン舞台のように客席は高齢者中心だった。それはともかく、「子どもを産む」ということを実に多面的に描いた脚本に魅了される。そして、この物語を6人の女優たちが表情豊かに熱演。舞台の価値を高めた。
何と言ってもよかったのは、主役となる姉妹を演じた加藤忍と尾身美詞だ。2時間の舞台で展開される物語は、笑わずにはいられない、かつ涙がにじむような得難い時間となる。
もりちえの演技にも感心させられる。今回は恐らく80代より上の老婆役だが、舞台回しの役柄もさることながら、桟敷童子での舞台では見られない雰囲気がすごかった。
初演時の舞台がどのような雰囲気だったのだろうか分からないが、脚本に加え出演者の顔触れにようインパクトは絶大。今見ても十分満足できる会話劇。見ないと損すると言っていい。