レイ・ラヴェリータの記憶 公演情報 メガバックスコレクション「レイ・ラヴェリータの記憶」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    毎回驚くセットの凄さ
    レイ・ラヴェリータ湖のほとりに建てられた小さなロッジでの物語だが、とにかくセットが素晴らしい!!
    聞いたら、役者スタッフ等、全員で作るとか。このセットを観るだけで価値があります。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語りはロッジに宿泊した客とロッジの主である男との間で巻き起こる未来形サスペンス劇。

    ロッジの主・ワズには秘密があった。それは2300年代の未来からタイムマシンに乗ってやってきた未来人だということ。彼は未来からやってきた為に人間として生きてきた記憶がないのだ。だから彼は人間の美しく輝いた記憶が欲しかった。そして若い客・バームスの思い出話に目を輝かせながら聞き入り、やがて、その若者の記憶が欲しくなってしまう。

    そんな折、人間の女の子を養女として迎え実子として育てられていたワズの娘・シャロンはワズの思いを察してリンゴに毒を塗り、それを食べたヒューイは死んでしまう。未来人のワズはヒューイを生き返らせる事が可能だったがバームスに「ヒューイを生き返らせる代わりにあなたの思い出、私に譲ってくれませんか?」と交換条件を突きつける。

    バームスはこれを断ればヒューイを見捨てたという記憶が残り、一方で、自分の記憶が無くなる空洞に恐怖し、苦悩した挙句、記憶を差し出す承諾をするが、バームスの友人ヴィットの語るセリフに感動し、思い改めるワズ。

    記憶の大切さ、孤独との戦い、つらい過去をあえて受け入れ未来に生きる力強さを描いた物語だった。毎回、感じることだが役者に吐かせるセリフの数々に心を打たれる。

    タイムカプセルが流れ着いた状況や、記憶を操作する能力、レイ・ラヴェリータ湖の底にある不思議な魔力など、ファンタジーな要素も強く、まるでハリーポッターのミニ版みたいな劇だった。キャストの演技力、照明、セット、心地よい音響、全てが秀逸なため、美しい舞台だった。


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    2011/03/14 17:22

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