「うしろ姿を数えてみる」(The Stone Age ブライアント) 希望、落ち込みを100回、人間に繰り返させ、100回目にヒトダマを手に入れて「あの世」に帰れるという「鬼」の話。 鬼のベニコが不治の病をかかえた少女からヒトダマを手に入れるが、取り返されてしまい、100回目に絶望すると、鬼のキカワダはベニコのヒトダマを手に入れて本懐を遂げる。 話としてはブラック・ユーモアで面白いのだが、ベニコが文字通り「飴と鞭」を使い分けて少女を苦しめる場面が酷くて、観ていて不快になり、演劇表現における“生”の危険性を感じた。 鬼の同居人のホームレスのナナシを演じた俳優が飄々として巧い。